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ライヴ続き週末。映画も観ています。

12月11日(金)

雨の一日。講義後、休みの恋人に市ヶ谷まで来てもらって、大学近くのカレー屋でランチ。一緒に帰宅して、パンを焼くのを手伝う。小豆餡も手作りのあんぱん。夜は一緒にライヴに行く予定だが、私は一足先に渋谷に行って、この日で公開終了の映画を観る。

渋谷TOEI 『笑う警官
角川春樹監督映画。『ハゲタカ』に続いて、大森南朋主演。かつてはどちらかというと主役よりも脇役で、独特の雰囲気を醸し出す俳優で、移転する前のユーロスペースでディープな大森南朋特集などがあったくらいだ。私もそういう彼の存在感が好きだったが、NHKドラマの『ハゲタカ』出演から、社会が彼に求める役回りが定着しようとしている。一癖あるが、信念は貫き通す、的な新しい形のヒーローなのかもしれない。相手役は松雪泰子。最近頑張ってますね。結局、この「笑う警官」というタイトルに込められた意味はイマイチ分からんが、ともかく警察の腐りきった組織に関する作品である。この手のエンタテイメントはやはり面白いですね。でも、本作の宮迫博之は全くのミスキャストか。最近俳優業もそれなりにこなしている彼だが、やはり『蛇イチゴ』のようなのがはまり役だ。一方で、かなり頑張っているのが忍成修吾君。彼は『犬猫』の舞台挨拶で一度生で見たことがあるが、けっこうその美形にビックリした。しかし、この手の映画は実際の警察組織のあり方に対してどのくらいの意味があるのか、よく考えると疑問に思う。

渋谷で待ち合わせて軽く食事。代官山に移動し、開場予定の19時過ぎにお店に着くと、ちょうど開場したところ。

代官山eau cafe Shima & Shikou DUO
お店に入るなり、伊藤志宏さんがいる。実は12月6日に志宏さんと古賀夕紀子さんのデュオライヴがZ・imagineであったのだが、私は竹仲絵里ちゃんのライヴに行っていて行けなかったのだ。「この間こなかったよね。古賀ちゃんホント、すごかったのに」と突っ込まれてしまった。満席覚悟で、20時開演のところ、19時過ぎに到着したが、天気のせいもあるのか、予約制でないために意外に空席ちらほらの程よい感じ。私たちはピアノの隣の席に座る。ちなみに、ライヴの料金がかなり上がっていましたね。前は1500円でドリンク込みだったような記憶がありますが、ドリンク込み2500円になっていました。前はチャージが安い分、料理でも食べようという気になったが、これからはちょっと厳しいかも。でも、ライヴ用のフードメニューはちょっと変わって、安目のおつまみが増えた気がする。われわれの後ろのテーブルに座っていた男女は赤ワインをボトル1本空けても足りないらしく、さらにデキャンタを追加してた。料理も2人で4,5品頼んでいたな。そういう身分になってみたいもんだ。
さて、15分押しで始まったステージ。前半はスタンダード曲中心で、とてもいいステージだった。やはりこのお店で聴くshima & shikou DUOは格別だ。なんか初心に戻った感じ。といっても、勝手に私がかれらが遠い存在になりかけていると思っているだけで、かれらは相変わらずなのだ。今年出した3枚目のアルバムはヴィクターから出たが、実はそれにも紆余曲折あって、別にかれら自身がメジャーを目指して達成したわけではない、と聞いて、なんだか安心。セカンドステージはオリジナル中心でいつも通りでしたが、この日は島さんの高校の後輩という男一人客がいて、面白かった。アップテンポの曲になると、椅子の上で体をくねくね動かして、のっているのだ。さすがに、ステージ上の島さんも彼が他のお客さんから怪しい目で見られないように、「○○君、激しいねえ」と突っ込みを入れる。以前にもsaigenjiがゲストで来た時にはしゃぎすぎて椅子を壊してしまったお客がいたが、彼も同じ高校の後輩というから、かなりすごい高校だ。しかし、この日も志宏さんのピアノソロは激しく、長かった。
帰り際に島さんともお話。この日も島さんの奥さんが来ていたが、お腹が大きくなっていたのだ。そう、妊娠8ヶ月とのこと。ますます稼がなきゃいけないですな。

12月12日(土)

この日も夜にライヴの予定があり、そのライヴ会場が東の方にあるので、一時帰宅はせずに新宿で映画2本観て時間をつぶすことにした。武蔵野館で続いて2本。

新宿武蔵野館 『いのちの山河:日本の青空Ⅱ
岩手県の山間部、沢内村の実在した村長、深澤晟雄の半生を描いた作品。副題に「日本の青空Ⅱ」とあるように、本作は大澤 豊監督による同名作品の第二段ということだが、私は観ていない。物語が続編なのではなく、日本の平和と人々の健康をテーマにした作品だということらしい。前作では憲法9条の意義について、本作では憲法25条について。本作のエンドロールは非常に長いが、本作への協力団体が非常に多く、各都道府県の「憲法9条を守る会」のような団体がかなり協賛している。まあ、そういう政治的なことを抜きにしても、素直に感動できる作品です。主役で深澤を演じる長谷川初範は、私にとっては「ウルトラマン80」だ。初代ウルトラマンからウルトラマンセブンまでは、正直いってきちんと記憶になく、おそらく覚えているのは再放送によってだと思うが、同時代的に楽しんだのは、復活したウルトラマンシリーズとしての「ウルトラマン80」だった。長谷川さんはその後もドラマや映画などで見ることがあるが、やはりどうしてもウルトラマンを重ねてしまう。まあ、そんなことはどうでもよいが、深澤氏はいろんな興味を持って、奥さんを連れて満州に行ったり、九州の会社に勤めたりとしながら、実家の村に戻ってくる。その奥さん役はとよた真帆なのだが、ちょっと年齢差が気になりますな。特に地元での就職の当てもなかったのだが、かつて地元の若い衆を集めて行っていた「憲法を学ぶ会」の人間関係から、夜間高校の英語教師を依頼され、始める。それが生徒に人気が出て、小さい村ながら教育長に任命される。すると、彼は次々とその任務の枠を超えるような試みを村のなかですることによって村長から助役へと依頼を受け、着任する。豪雪で、貧しいこの村をなんとかよくしようと尽力するうちに政策の決定権を持つべく、村長に立候補し、当選する。傍目から見ると、かなりなんでも自分で決めてやってしまうようにみえる。そのカリスマ的政治はどうなのかと思ってしまうこともないではないが、この映画を見る限りではその方向性は正しく、納得させられる。こんな政治のあり方が現実にあったのならば、素晴らしいことである。

新宿武蔵野館 『母なる証明
続いても同じスクリーン。残念ながら同じ席は先に取られてしまったが、2作品続けて最前列で臨みます。オムニバス映画『TOKYO!』で蒼井 優ちゃんを起用した不思議な作品を撮ったポン・ジュノ監督による作品。公開当時はやたらと混んでいたのはウォンビンという若い男性俳優が人気だかららしい。ちょっと知恵遅れのこの男がとある少女殺害の容疑者として逮捕される。知恵遅れがゆえに、毎晩同じ布団で寝るなどの溺愛してきた母親がなんとか彼の無実を証明すべく事件を追う、という内容。予告編ではかなり深刻な雰囲気なのですが、韓国映画特有の小ネタ満載のある意味ギャグ映画です。そういっても、殺害された少女にまつわる問題が浮上してきて事件の真相に迫ってくる展開は緊張感があります。しかし、最後はまた半分ギャグのような展開で終わってしまう。まあ、そこがいいところか。

岩本町OnEdrop cafe
岩本町駅と小伝馬町駅の間にある、休日の夜なんてとても寂しい界隈に新しくできたカフェ。そこで初めてのライヴイヴェントを、BE THE VOICE企画で開催する。かれらの今年発売された新しいアルバム『groundscape』がとてもよく、発売以来ライヴを聴けていないので、かなり楽しみにしていた。開場から開演まで1時間あったが、混み合うこと必死なので、開場時間に合わせて到着。幸い一人の席は確保。なんと永山マキちゃんのサポートとして参加のヤマカミヒトミさんの目の前だ。新宿で天丼を食べてきたので、白ワインを呑んでいると、けっこう量が多くて眠気を誘う。結局20分くらいは寝て時間をつぶす。開演時には立ち見も多く、大盛況。
永山マキ:マキちゃんはこの日もギターのイシイタカユキ氏とのデュオ。それに後半ヤマカミヒトミ氏が加わる。BE THE VOICEの和田純子ちゃんと永山マキちゃん、そしてヤマカミヒトミさん(なぜ彼女だけ「さん」なのか?)はピアノの宮嶋みぎわさんを加えた4人でLynnというユニットをやっているが、この3人が集うのは昨年の葉山blue moon以来。その時hitmeさんはBE THE VOICEのサポートだったっけな。まあ、ともかくマキちゃんの曲にhitmeさんが参加するのもまた面白い。当然、ここにBE THE VOICEのメンバーも加わって数曲。
BE THE VOICE:この日はカホンのサポートが入り、3人のステージ。今年は南條レオ氏や、滝沢スミレちゃんも入ったバンド編成でライヴをしているらしい。のっけから、アルバム1曲目の「Ms. Beauty」で始まり、私のテンションも上がります。いやいや、本当に今回のアルバムいいんです。ノリノリなわけじゃないんだけど、私の内部リズムと共振するんですよね。当然、hitmeやマキちゃんなども加わって盛り上がります。お客さんたちもいい感じ。いやあ、いいステージでした。
帰り際になぜかマキちゃんに捕まってしまう。彼女は最近政治的な問題に興味があって、社会科学者としての私に意見を求めてくるのだ。実のところ、このblogにも「地政学」などの言葉を使っているが、私自身はreal politicsにはあまり関心がないし、基本的に無政府主義者である。まあ、それでもお勉強のレベルでは一般人よりはある種の論理を持っているので、それなりに討論。マキちゃんが他のお客さんの対応をしている間に純子さんにも挨拶。あちらから「結婚されたんですって。おめでとうございます。」と嬉しい言葉。外は夜も深まって風が強くなり、さらに寂しい岩本町界隈でした。

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