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ウとウ

12月13日(日)

新宿シネマート 『ウェーヴ
ドイツ映画。以前にも『es』という心理実験を取り上げた映画がドイツにあった。今回もなにやら高校の演習で擬似独裁的な状況を作り出すという設定。一応、実話が基になっているらしい。ということで、『es』ほどの緊張感はなく、前半もごく自然な高校生活の様子が、教員の側と、生徒の側とで描かれる。この高校では、民主主義の正しさを違った視点から学ぶために、独裁主義と無政府主義を勉強するコースがある。主人公の教師は父親が政治活動家だったこともあり、国家権力に対抗する無政府主義的な考えには精通していて、そちらのコースを担当したいと思っていたが、教員間の差別を受け(彼は短大卒の体育教師)、独裁主義のコースを任せられる。もちろん、ドイツではナチス第三帝国の苦い思い出があるから、生徒たちも独裁主義なんて現代ドイツにはありえないと全く関心がない。その関心を引こうと、この教師はこの教室だけで擬似的にゲームとして独裁状態を作り出す提案をする。今教室のこのメンバーだけで、その演習の時間だけという限定つき。親にも怒られず「自由」を笠に着て育った生徒たちは、徐々に規律に準じることに悦びを感じてくる。そして、それは同時に個人の自由が当たり前の彼らに、他人と団結することの新鮮さを味あわせる。なかには、表面的な友人関係ばかりで人との絆を感じられずにいた生徒が、この擬似独裁団体「ウェーヴ」に心酔していくことになる。かれらの団結力と行動力は徐々にその限定を越え、広がっていく。教師はその自らの指導力に悦びを感じるが、この教師の夫婦関係、同じコースを受講していたカップルの間に亀裂が入ってくる。その功罪がどういう形で結末を迎えるのか...
まあ、たまにはこういうガツンとくる映画も面白いですな。

祖師ヶ谷大蔵ムリウイ ウナドス
新宿から祖師ヶ谷大蔵に移動。久し振りのムリウイです。そして久し振りのハンバーガー。黒ビールとともにいただきます。先日Thumbs Upで食べたフライドキチンバーガーがあまり美味しくなかったので、こちらのは格別。料金も半額以下です。そして、単にアサヒの瓶ビールをグラスに注いでいるだけなのに、なぜかここの黒ビールは美味い。
ウナドスはヴァイオリンの江藤有希さんと、私の誕生日ライヴに黒川紗恵子と出演してもらったバンドネオン奏者の早川 純さん。そして、ギターの中西文彦さんによるユニット。見たところの年齢は30歳台、20歳台、40歳台と思われます。面白い組み合わせ。でも、基本的には南米音楽に刺激を受けた3人で、それぞれのオリジナル曲を持ち寄ります。バンドネオンというとアコーディオンの鍵盤をなくしたような楽器だが、アルゼンチンのものだとのこと。最近、世界中でけっこう流行っていて、アルゼンチンからバンドネオンの流出が激しく、それを規制する法律ができたとのこと。日本には何度かのアルゼンチンタンゴブームの折に輸入され、埋蔵量はアルゼンチンについで多いのではないか、と早川さん。アルゼンチンタンゴといえばピアソラだが、この日も早川さんと江藤さんで1曲。私はピアソラのことをなんと映画で知ったんですよね。今住んでいる調布にあるPARCOキネマのレイトショーはけっこう通な特集をやっていて、10年前くらいですかね、劇中音楽にピアソラを使っている作品を特集していて観に行ったのだ。確かに、そういう意識で聴くと、ピアソラの名前を知らなくてもこれまで観た映画のなかで使われている気がしたものだ。そして、2枚組みのCDも持っている。まあ、ヴァイオリンのmaikoさんもピアソラを弾くくらいだから、ヴァイオリンとタンゴも相性はいいんでしょうね。なので、そこにギターが入っても楽器に詳しくない私にはなんの違和感もありません。そして、3人それぞれのオリジナル曲も味わいがあって素敵。残念ながら、この日は家で私の帰りを待つ人がいるので、1stステージでおいとまする。早川さんも私のことを覚えていてくれた。今度は夫婦で聴きに行くことにしよう。

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