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2009年総括

ライヴ本数145本,総額336,774円

出演者別回数
casa:8回
湯川潮音:6回
emi meyer:5回
コーコーヤ:5回
一十三十一:5回
竹中絵里:4回
松下美千代:4回
ノラオンナ:4回

ライヴ会場別回数
吉祥寺strings:8回
渋谷duo music exchange:7回
吉祥寺star pine's cafe:6回
下北沢440:5回
代官山LOOP:5回

映画本数181本,総額226,480円

国別本数
日本:98本
合衆国:40本
フランス:12本
韓国:8本
英国:6本

映画館別本数
新宿武蔵野館:15回
渋谷ユーロスペース:11回
新宿バルト9:9回
新宿ピカデリー:9回
テアトル新宿:6回
シネマート新宿:6回
渋谷シアターTSUTAYA:6回
渋谷イメージフォーラム:7回

12月27日(日)

渋谷シネマライズ 『牛の鈴音
2009年最後のライヴの前に映画を1本。韓国のドキュメンタリー作品。予告編では,年老いた農夫が長年連れ添った年老いた牛を,奥さんよりもかわいがってしまう,というほのぼの系のお話だったはず。しかし,実際に観てみるとなんとも痛い映画だった。山間部の農家が非常に厳しい生活を強いられるというのはどこの国でも同じ状況だと思うが,それ以上にこの70歳台後半の農夫,チェ・ウォンギュンさんの場合は自らの人間的性格によるところが大きい。奥さんの口癖は「こんな男に嫁いじゃったせいで,私は一生苦労する」だ。チェさんは若い頃に片足を負傷し,片足にはほとんど筋肉もつかず,自分の足ながら義足のような役にしか立たない。しかし,彼は毎日毎日田畑に出かけ,ひざをついて農作業をする。しかも,「昔からこうやってきたんだ」といって,農作業に機械は使わないし農薬の類も使わない。人力以外で使用するのは牛だけだ。40年一緒に働いてきたその牛もついに寿命を迎えようとしている。その牛がいなくなると農作業に支障が生じるので,新しい牛を買ってくるのだが,なかなか仕事を覚えないし,その牛が産んだ仔牛も暴れん坊。そんななか,年老いた牛は黙々と働き,命を全うする。とにかく,この牛にしてもおじいさんにしても,働いていないといられない性分で,頭が痛かろうと,足が痛かろうと,雨が降っていようが農作業に出かける。その姿を見るのががあまりにも痛いのだ。しかも,9人の子どもたちを育てたというこの夫婦は別に経済的に貧窮しているわけではないらしい。正月に子どもたちが集まるシーンがあるのだが,都会でかなり裕福な暮らしをしている子どものなかには「金の面倒はみるから引退してくれ」などといっているが,この農村にとどまろうとする子どもは誰一人としていない。その現代風の子どもたちと,一昔前の老父の対照があまりにも大きい。

池ノ上ruina 真冬の笑顔
今年の私の誕生日ライヴの際に知り合いになったシンガーソングライター梅原ヨシヒロさんの企画ライヴに行ってきた。今回は予約制ということでお願いしていたのだが,ruinaのカウンター席は常連さんのためにとってあり,私は中央のテーブル席に座る。ここのところ,お酒の席が続いているので,養命トニックにしておく。かなりのお客さんの入りで,開演は30分遅れる。
Dois peixinhos:トップバッターは大きなお子さんもいるという女性シンガーとギタリストの男性のブラジリアン・デュオ。確かに,この女性の歌はうまいが,こんな歌声でブラジル音楽を歌う人は初めて聴いた。1曲ジャズのスタンダードも歌ったのだが,こちらのほうが自然。ヴィブラートを多用する歌い方はボサノヴァには似合わないということを改めて感じる。私の背後には複数の女性をはべらかした中年男性のお客がいて,やたらと飲み,うるさい。どうやら自身も歌うみたいで,ヴォーカルレッスンを受けている仲間たちらしい。とにかく,この日はこのおじさんが癌だ。
mue:続いてはmueちゃん。久しぶりだと思ったら,2009年最初で最後のライヴだった。だいぶ前に購入したギタレレを思い出したように持ってきたとのことで,そちらでも1曲。いつもどおりの楽しいステージでした。
行川さをり:彼女のライヴは意外にも2度しか聴いたことがないようだ。どちらも前原さんのサポートだったと思うけど,なんとこの日はソロです。ということで,時間が押し気味に進行していましたが,さをりさんのステージは若干短め。そういえば,さをりさんとも仲の良いcasaの夕紀子さんもこのお店でソロライヴをやったことがありますが,ピアノを弾いたりしていました。しかし,さをりさんは全く楽器を用いずに声だけのステージ。普通に歌った後に声のパーカッションのような感じで続けるといったもので,確かにその歌声は素晴らしいのだが,一人はちょっと難しいかな。
梅原ヨシヒロ:時間的に遅くなってきたので,当初は失礼ながらヨシヒロさんのステージの前にこそっと帰ろうとも思っていたのだが,mueちゃんがステージ上でヨシヒロさんのあの曲を聴くと毎回泣いてしまうといっていたので,どんな曲か聴かずに帰るのももったいないと思って残ることにした。すると,意外や意外,でもある意味では意外でもないのだが,なかなか素敵なギターと歌声でした。なかなかいそうでいない,1970年前後のフォークソングの匂いがぷんぷんする雰囲気。そして,この日はruinaの店長であるPAJANを招いて,2人でサイモンとガーファンクルのカヴァーコーナーがあったのだが,そう,梅原さんは単に日本のフォークソングというだけではなく,それよりもう少し前の時代の洋楽の雰囲気も持っているんですね。このステージで失礼ながらヨシヒロさんのことを見直しました。初めて会ったときは正直いっていい年のお兄さんが趣味で歌を歌っているだけだと思っていたのですが,今回彼のイヴェントに参加して,多くのお客さんが集まり,出演者も喜んで集まるのを見て,そして彼自身の歌を聴いて,やはり愛されるべき人間なんだなと思った次第。

12月29日(火)

新宿バルト9 『ファッションが教えてくれること
2009年最後に観た作品はこちら。年末年始で恋人が休みを取れるのが30日だけだということで,私の母親のところに行くことにした。前泊するために,仕事終わりの恋人を迎えに行く前に映画を1本。この作品は前に前売り券が売り切れていたので,前日にバルト9のウェブチケット予約を利用してみた。やはりなんといっても,あの時間のかかる受付をしなくてすむのはいいが,なぜか最前列が予約できなかったことと,中央だと思って予約した席がかなり左に寄っていたことは残念だった。
さて,この作品は『プラダを着た悪魔』のモデルにもなった,米国版『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンターを追ったドキュメンタリー作品。私は『プラダを着た悪魔』を2回の献血で観たのだが,スクリーンで観なかったのを公開するほどいい作品だった。そんなファッション誌の現場がフィクションで描かれたのとほぼ同じ形で実在することを観るだけでも楽しい。でも,『プラダを着た悪魔』が基本的にはアナ・ハサウェイ演じる,編集長の助手の視点から描かれているのに対し,この作品はドキュメンタリー作家の視点から描かれているので,『プラダ』とは全く別物としても楽しむことができる。編集長の決定権は絶対だが,もちろん,発想を出したり,編集長のアイディアを具体的な形にしたりするのは周りの人たち。特に驚いたのは,グレイス・コディントンという,アナの側近ともいえる編集者。高齢ながらスリムな体型を維持し,いつでもブランド物で決めている編集長に対し,ボサボサの髪でろくにメイクもしていない,ちょっとおなかも出ているこのグレイスという女性は,なんとかつては英国版『ヴォーグ』のモデルをしていたらしく,当時の写真は素晴らしく美しい。それが交通事故で顔面に大きな怪我をしてからモデルを引退し,編集者になったとのこと。古きよき時代のファッションを知っている彼女は,常に最先端を目指しているアナとは方向性が逆だが,その審美眼は編集長の絶対的な信頼を得ている。まあ,ともかく表面的には厳しい業績主義の世界なのだが,そのベースは人間関係から成り立っているということで,まさにファッションを知らない人にとっても学ぶことの多い作品。しかし同時に,昨今のエコロジー時代においては,その流れからは全く逆行する無駄なことに巨額をつぎ込む業界であることも確かだ。

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コメント

コメント入力欄、下の方にあったんですね。

相変わらず、記録が細かい!
ま、人のことは言えませんが(笑)。

地方だと大抵、年明けは観たい映画がなく、正月第2弾の公開までしばらく待たねばならぬのが、ちょっと辛いです。
今年は200本を越えて下さい。
私は、160本をどれくらい上回れるかが勝負です(笑)。

投稿: 岡山のTOM | 2010年1月 3日 (日) 07時41分

TOMさん

コメント入力欄を知らなかったってことは,初コメントですか!
ありがとうございます。

ここまで,結果を書いて,ベストテンも考えたんですが,やはり難しいですね。順位を決めないにしても,10本に絞るのも難しいですが,やってみたいとは思います。

投稿: ナルセ | 2010年1月 3日 (日) 08時38分

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