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正月からお酒は控えます

年末年始は実家で過ごすつもりが、29日夜に行ってみると母親の体調悪し。本人は牡蠣があたったといっているが。本来ならばわれわれが看病すべきところだが、「一人だったら大丈夫。あんたたちがいると気を遣って疲れるから帰って」といわれ、30日夜に東京に戻る。
夫婦水入らずの年越しだ、と思ったら2人も立て続けに胃腸の不調を訴え、文字通りの寝正月に。妻は大晦日に、私は元旦に休日診療の医者に診てもらう。

2010年1月1日(金)

まあ、医者に行くころには食べられない以外の体調は悪くなかったので、座っているだけだったら大丈夫だろうと、診療の帰りに地元の映画館で映画を観て帰る。
調布PARCOキネマ 『のだめカンタービレ最終楽章前編
「のだめカンタービレ」は昨年の正月に実家で過ごしている時にテレビで総集編を部分的に観て、つい最近献血ルームでコミックを3巻くらい読んだので、大体のストーリーと人物相関図は分かった状態で劇場版を観る。当然、テレビのスペシャル版のヨーロッパ編は予告編しか知らない。なので、私が説明するまでもないが、のだめを演じる上野樹里と千秋を演じる玉木 宏のどたばたクラシック修行コメディ。日本でのシーンは知っている俳優の慣れない楽器演奏シーンが多くて見ていられないところもあるが、ヨーロッパ編はそれが少なくて観やすい。まあ、指揮者がいるようなコンサートを生で観ることはほとんどないが、玉木君のその堂々とした姿はなかなかはまっている。ということで、劇場映画よりもテレビドラマの監督らしいし、映画として特筆することはなく、この体調で観るにはちょうどよい作品。でもさすがに2時間は疲れた。

1月3日(日)

2日は一日家に居て、翌日ようやく都心まで出かける気になった。でも、予定は夕方の映画1本のみ。それ以外は家で執筆活動。年末から書き始めた新しい論文ではなく、ここ数年取り組んでいるオースター本が思いがけず進むようになった。昨年末に本の執筆は難航し、その逃避策として、修士論文のあまりの部分を新たに論文としてまとめる構想を思い立ち、それを進めていたのだが、実家への帰り道に持っていった、昨年新たに単行本として出版されたオースター(柴田元幸訳)『ガラスの街』を読みながら、いくつかのアイディアが浮かんだのだ。

渋谷ル・シネマ 『ヴィクトリア女王 世紀の愛
さて、夕方から出かけて観たのはこちら。実はこの作品は恋人が試写会を当てて観に行くつもりだったのだが、急遽ビートルズトリビュートライヴに行くことになってキャンセルしていた作品。『プラダを着た悪魔』や『サンシャイン・クリーニング』で最近お気に入りのエミリー・ブラントがヴィクトリア女王を演じるということで観に行った。いろいろ関連の映画が出たエリザベス女王の時代は16世紀末。エリザベスが大英帝国の始まりだとすれば、ヴィクトリアは19世紀後半に在位した強い英国の最後の皇帝といえようか。エリザベス女王の時代のシェイクスピアがヨーロッパの各王国の話をいろいろ書いているが、本当に複雑で分かりにくい。ヨーロッパの各国が政治的策略として子どもたちを各国に送り出す。それでいて、国同士はいがみ合っている。国の内部ですら、肉親の間ですら策略から逃れられない世の中。まあ、そんななかでもイングランドの女王になる身のヴィクトリアにも国内外から求婚者が耐えないようだが、やはりベルギーから親たちの策略で送り込まれてヴィクトリアと出会うアルバート。ルパート・フレンドという俳優が演じる。2005年の『プライドと偏見』にも出演していたらしい。映画のなかではいかにも運命の出会い的な感じの相思相愛になり、長い友人関係の期間を経て結婚にいたる。でも、この辺りは脚色によるところが大きいんだろうな。まあ、この手のドラマは日本でいうところの大河ドラマだし。色恋沙汰まで史実と思うのはばかげている。まあ、ともかく最近はそうでもないが、昔はこの手のヨーロッパ映画はとても好きだったので、飽きませんな。
それにしても、日本の大河ドラマを含めた歴史ドラマは、相変わらず社会の上層階級や権力者を描き続けるのだろうか。そろそろ新しくもないここ半世紀の歴史学の成果を活かした、斬新な歴史ものが観てみたいものだ。

1月4日(月)

銀座テアトルシネマ 『ずっとあなたを愛してる
こういう映画が観たかった、というような雰囲気を持つフランス映画。しかも、主演は『イングリッシュ・ペーシェント』に出演していた英国女優クリスティン・スコット・トーマスが主演。作品中では英国人とフランス人とのハーフという役どころでフランス語で演じる。自分の6歳の息子を殺して15年の服役から出所してきたジュリエットという女性を演じる。ひとまず住む部屋を提供するのは妹のレア。演じるのはエルザ・ジルベルスタインという女優だが、なんと1993年の映画『ミナ』でロマーヌ・ボーランジェと共演していたあの女の子だ。この時はちょっと太めで、その後も『葡萄酒色の人生 ロートレック』などでもヒロイン役を務めた女優。ロートレックの相手役だからそこでもかなりふくよかだったような気がする。それがすっかりスリムになって2児の母親役だし、ちょっとビックリですが、その美しい肌と青い目、その笑顔はまさにあの女優さんです。そして、年の離れた姉妹役というのは非常に説得力のある配役。日本語タイトルはイマイチな感じですが、直訳のようで、物語と照らし合わせても問題はない。ジュリエットは事件当時、警察でも裁判でも口をつぐんだままでなぜわが子を殺めたのか、なぞのまま。もちろん、出所しても口数は少なく、謎を秘めたまま。社交的なレア夫妻の周りの人々は突然現れた美しく知性溢れた姉(事件前は医者だった)に興味津々。ベトナムから養子縁組で迎えた2人の娘も少しずつ彼女に惹かれていく。まあ、最終的にはハッピーエンドなのだが、そこまでの押さえたクリスティンの演技が素晴らしいし、表面的に明るく振舞いながらも、そういう姉を持ち、その姉との関係を絶たせようとした両親との狭間で生きてきた(そして、なぜレアは自ら腹を痛めずに養子を取ったのか)レアの複雑な心情を演じるエルザも素晴らしい。最近、ファミリードラマでも本作のようにちょっとプロットを複雑にしたものが増えてきているので、それほどの斬新さはないが、非常に良質な映画です。あまりこれといったお薦めがない正月映画のなかで、胸を張ってお薦めできる映画。ただし、単館上映で平日でも混み合いますので、余裕を持って受付を。

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