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日比谷線各駅停車の旅

2月6日(土)

この日は予定いっぱい。まずは夫婦でお昼前から六本木へ。この日は風が強く、六本木ヒルズの前面の広場を通行禁止にしていた。どんな事故を恐れているのだろうか。まずは映画。

六本木TOHOシネマズ 『ゴールデン・スランバー
中村義洋監督による伊坂幸太郎原作の映画化。このタッグは何作目だろうか。原作は一冊も読んだことはないが、映画はとても楽しめるので、今回も期待。そして、伊坂氏が仙台市在住ということで、『重力ピエロ』に続いて、舞台が仙台。私は未見の『ラッシュライフ』に続いて堺 雅人主演。堺と劇団ひとり、吉岡秀隆、竹内結子の4人が大学の同級生役。もちろん、その後が舞台の中心だが、まあ、粗筋に関しては予告編を見るだけで分かりやすいのでご確認を。伊坂氏の原作は探偵小説的な作りになっている。探偵小説ってのは、事件にまつわるさまざまな事柄を作品の中にちりばめながら、最終的な事件の解決の鍵となっていて、最後にそれらが結びついて事件が解決するという仕組みだ。彼の作品は決して探偵物語というジャンルではないが、さまざまなエピソードがきれいに関連して結末へと導かれていくという点において、非常に読者思いの作品だといえる。だからこそ、映画という限られた長さの表現に変換しても遜色ないのだろう。エンタテイメントとして十分に楽しめる。しかも、本作の場合はそのさまざまなエピソードにかかわるさまざまな人物に名だたる俳優が配されていて、それらを観るのもとても面白い。特に本作では、中村監督作品の常連俳優である濱田 岳君がこれまでの似通った役どころとは全く違う人物で、これがまた面白い。
しかし、エンタテイメント以外で得るところがある作品かというとどうだろうか。ここからはネタバレあります。ある政治家によって仕組まれた首相暗殺事件。しかも、未遂ではなく成功してしまう。その政治家に加担する警察組織によって、無関係な一市民が犯人にされ、堺演じる本人はなんとか逃げ延びるが、証拠映像撮影のために整形させられた影武者は殺されてしまう。他にも命を失った人は数人いる。そして、警察の動向に追随するだけの報道たち。そんな、一見現代社会の矛盾を暴くような設定でありながら、そこを突き詰めたり批判したりすることはほとんどない。エンタテイメントの道具として利用されているだけだ。まあ、そういう映画が悪いとはいわない。もっと質の悪い映画は他にあるから。でも、せっかく人をひきつけるものであれば、鑑賞者に何かを考えさせる内容を含んでほしいと思う。

六本木から日比谷線でお隣の広尾まで。新しい庁舎に移転したフランス大使館。旧大使館の建物を利用して、日仏のアーティストが出品した「NO MAN'S LAND」という展覧会が、期間延長したということで行ってきた。主たる会場になった建物はどのような用途で用いられていたか分からないが、マンションの一室ほどの広さを、一室一アーティストに貸し出し、普通の展示会場として利用しているものも少なくないが、多くは取り壊される空間ということを前提にした作品製作を行っている。まあ、とにかく2つの建物の地下1階から地上3階まで、かなり多くの人が参加しているため、全部見るのはけっこう疲れます。でも、作品の質についてはさまざまなので、全部を集中してみる必要はないようです。けっこう楽めます。18日までやっているので、是非。ちなみに、料金はお気持ち、ということで基本は無料です。

ライヴの時間までまだ余裕があったので、恵比寿でお茶。また日比谷線で1駅。妻(以前は恋人と書いていましたが、夫婦という表現もよく使うようになったので、誤解のないように、あまりしっくりきませんが、妻と表記するようにしましょう)はライヴには行かないので、2人にとって便利な恵比寿で。妻を見送り、私はまたまた日比谷線で一駅、中目黒まで。この距離は十分に歩けるのですが、この日は風が冷たかったので電車にしました。
中目黒楽屋 感情のレストラン2010冬
いろいろ迷っていましたが、今回のライヴでvice versaがしばらくライヴ活動を休止するということで行くことにした。と同時に、まだ会ったことのないmixi上の知り合いが、私のスケジュールをみて、この日はご一緒できるかもしれない、ということで、急遽前日に2人分予約を入れた。さすがにかなり満席だったようで、私たちの席は一番後ろのテーブル席だった。その知り合いというのは、2児の母親であり、フラワーアレンジメントをしていて、また時間を見つけてはライヴに足しげく通うという素敵な奥様。mixi日記やblogで想像していたとおりの素敵な女性で、音楽の話に花が咲きます。この日はvice versaのそんな事情もあって、客席には多くのミュージシャンの姿。はじめに気づいたのはcasaの古賀美宏君。そして、楽屋ではいつも決まったカウンター席に座る三木千夏ちゃん。そして、その奥のカウンターに遅れて登場したのはなんと、橋本 歩さんと岡村美央さん。私たちのテーブルで相席になったのはyukiこと宮崎幸子さん。帰り際に気づいたのはミトモタカコさん。
ハシケン×江藤有希:このデュオでもミニアルバムが発売されるとのこと。当然のようにツアーをして(それにしてもツアー好きなハシケンさん)、東京公演は4月後半。限定500枚ということで、それまで残っているかどうか。Amazonでの予約が確実とのこと。楽屋ではけっこう前方の席になることが多いですが、音響的には後ろの方がいいですね。いつの間にかお店の中央天井にモニタが設置されていて、ライヴ映像が流されています。開演前のアナウンスといい、なんか余計なところにお金をかけてるな。
vice versa:さて、この日のvice versaは当然バンド編成。石川 智さんのドラムスにわたなべえすさんのベース。せっかくだからサックスかフルートでもいれればいいのに、とも思うが、最後のセッションのことを考えると十分な人数か。前回楽屋のvice versaは本当に目の前で、石塚明由子さんのあのパフォーマンスはちょっとガッツ利ファンではない私にとってはちょっときつかったが,これくらい離れているとちょうどよい。楽しくって,とってもよいライヴでした。そんなこんなで終演後はいろんな人と挨拶したりして帰路につきます。

2月7日(日)

前日は寒いなか,あちこちウロチョロしたので,この日は家でゆっくり。午後になって渋谷に出かけます。妻と専門学校で同級だった篠崎淳子さんが,渋谷のカフェで個展をしているというので観に行く。会場になったのはuzna omomというカフェギャラリー。前日にはその個展を記念してライヴもしたようです。もとはマンションの一室ということで,トイレはあるけどお風呂はないくらいのスペース。客席は10席程度でしょうか。そこそこお客さんも入っていて,私たちは一番入り口に近い席に座る。残念ながら淳子さんはこの日は不在。でも,いただいたお茶もとても美味しく,カフェスタッフの若い女性2人も自家製の梅酒や,丁寧にパウンドケーキを作っていたり,なかなかいいお店です。また普通にお茶やケーキ,食事もいいかもしれない。あ,肝心の写真展ですが,「nowhere」と名づけられたものですが,妻によれば,彼女の卒業制作で使われたポーランド(アウシュビッツを含む)の写真を含む,過去の作品が多かったらしい。卒業して1年弱。妻は新しい写真がないことを残念がっていましたが,写真という表現の場合,テーマを決めて写真をとりためるという方法と,これまで撮った写真を,新たなテーマの下に集めなおすという2つの方法がある。しかし,問題は今回の「nowhere」というテーマにどういう意図をこめてどんな写真を組み合わせたかということではないか。彼女の写真は基本がモノクロで暗い。もちろん,人物は中心ではない。今回はカラー写真もあったが,カラーを組み合わせた壁と,モノクロを組み合わせた壁とを同じ「nowhere」で表現することの意図はイマイチ不明。モノクロの方は「nowhere」にふさわしくもあるような気もするが,例えばアウシュビッツのような歴史的な特殊性を有する場所の風景を「どこでもない」と表現することはどうなのだろうか。確かに,写真に映し出される対象は常に特殊性を有するものの,写真画像においては,その特殊性を抜き取ることができる。例えば,東京で写した複数の写真がどれも東京らしく見えない,場合によってはニューヨークのように,場合によってはヨーロッパの裏路地のように見せるというのは,「異化」を生み出す写真芸術の効果だといえるが,今回の場合はそれが適切なのか。まあ,ともかく彼女の写真は素人ではありません。なので,逆に見せ方についてはもう少し他の写真家のやり方などを学んで,考えて欲しいと思う。
下北沢に移動してbio ojiyan cafeで早めの食事。私のおじやはいつもどおりだったが,初めてつけたトッピングの練梅がすっぱすぎた。しょうが焼き定食を頼んだ妻はイマイチ顔。味が濃すぎるとのこと。そこから私は一人でライヴへ。

下北沢風知空知 岩﨑 愛のリビングルームvol.2
初めての風知空知。開場時間からかなりたっていたので,すでにほぼ満席状態。背もたれのない椅子が空いていたので,座る。座り心地はあまりよくないが(他はソファなど多し),ステージを観るには絶好の位置。この日の共演者はオトナモードの高橋啓太君ということで,女性ファンが会場を埋め尽くします。といっても,愛ちゃんファンにも女性が多いんですけどね。このイヴェントを前に,愛ちゃんと啓太君が啓太君の実家を訪ねる旅をしたそうで,その様子がスライドで流しだされる。
冒頭に愛ちゃんが登場し,この日のために作ってきたという,このイヴェントのテーマソングを歌い,啓太君を招く。そこで2人で1曲演奏し,高橋啓太のソロライヴ。冒頭からサニーデイサービスやはっぴいえんどなどのカヴァー曲中心。なんでも,オトナモードが松本 隆の作詞曲ばかりのカヴァーアルバムを出したらしく,そんなところからも数曲。新しい曲やオトナモードの曲も数曲。思ったよりも長いステージ。確かに,彼の歌声はアコースティックではかなり美しく,一方でバンドサウンドに負けないほどの声量も持っていて,その魅力は良く分かるがまだ若さを感じますね。ステージ転換の休憩時間は,その女性客たちが非常に元気で,ちょっと居心地が悪い。しかも,このお店,テラス席があるのですが,そのためにストーブを置いていて,ストーブとエアコンでかなり暑い。でも,単に食事をしにくるにはよさそうなお店だ。ということで,ちょっと前半はあまり楽しめなかったのですが,そこはさすが岩﨑 愛。もともとオトナモードと愛ちゃんは仲が良いので,オトナモードファンたちのなかでも愛ちゃん好きも少なくないんでしょうね。愛ちゃんのステージも予想以上に大盛り上がり。アップテンポの曲でお客さんと一緒に歌ったり拍手で参加したり,そして家族のことを歌ったしっとりとした曲でしんみりさせたり。やはりいいシンガーです。次回,このイヴェントは5月に下北沢440でベベチオの早瀬君を招いてだということで,また楽しみにしましょう。

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コメント

やっぱり、いらっしゃったのですね~。
男性のお客さん、多くはなかったですが分かりませんでした。
前方のお客さんはほぼ、オトナモードのお客さんでしたね。
風知空知もよいですが、
愛ちゃんの大阪のワンマンも気になります…。

投稿: あすか | 2010年3月 2日 (火) 19時52分

あすかさん

お、やはり来ていましたね。
ということは、あすかさんは後ろの方でしたか?
ひょっとしたら、私の後頭部を見ていたかもしれませんね(笑)。

そうですね。大阪ではじけるであろう愛ちゃんも見てみたいものです。

投稿: ナルセ | 2010年3月 3日 (水) 09時17分

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