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歯の詰め物取れる。また歯医者通いか...

2月11日(木,祝)

私の会社はお休み。まあ、これは普通だけど、妻の会社は営業中。ということで、この日は一人行動。午前中は研究活動に充てる。3月の末に日本地理学会の春季学術大会での口頭発表を申し込んでいる。今回の内容はたいしたものではないので、発表時までに投稿原稿として仕上げておきたいんだけど、なんだかうまいこと筆が進まない。ライヴの前に映画を1本。

日比谷スカラ座 『サロゲート
私は観ていないが『アバター』と『マトリックス』を足して割ったような映画。『アバター』はその設定や、場面によってはフルCGってのが気に入らないので観ていないが、基本的に未来SF作品は研究上チェックしている。その未来像が精緻に作られていれば、それだけで論理的な快楽を得ることができる。今では陳腐な感じもするが、『マトリックス』1作目が日本で公開された当時はかなり興奮して、論文を1本書いたくらいだ。もう一つの楽しみは、髪の毛の生えたブルース・ウィルスがスクリーン上で見られるということ。
さて、映画の内容。『マトリックス』は人間が眠りについたまま、神経細胞とコンピュータネットワークを接続して、仮想空間上で生活をするというものだったが、『サロゲート』はそれをロボットという物理的存在が代替する。生の人間の身体を人工的なものに代替させるサイボーグやアンドロイドとは違い、あくまでもサロゲートと呼ばれるロボットはそれを操作する人間とは独立した存在である。まあ、アバターのように、操作する人間の容姿とは関係のないサロゲートを持つこともできるし、自分の容姿を基本に、若返らせたりすることもできる。もちろん、ロボット本体の価格によって能力も違う。まあ、そこまでの設定はよいのだが、やはりこの未来像がさほど精緻には作られてはいないようだ。まず、サロゲートが開発された過去20年ほどを振り返るのだが、サロゲートの普及によって犯罪率が急速にゼロに近づいたという。それは例えば、殺人を犯しても生身の人間は死なないので、意味はないということだろうか。でも、金を奪うのであれば、逆にサロゲートを壊しても人を殺したことにはならないため、良心の呵責ってのに抵触しないのではないか。あるいは、このくらいの世界になっていれば、物理的な金銭というのが存在しないのだろうか。人種差別などもなくなったという。しかし、サロゲートを持てる経済力(いくら安くてもあえて持たない人が絶対いるはずなのに、そういうことは想定外になっている(生身の身体で生活する人は根本的にサロゲート使用に反対する運動家たちのみ)。高性能サロゲートと低性能所有者で社会的差異が生まれるのは十分想定される。それから、殺人の件だが、自宅さえ知っていれば、その人のサロゲートが遠方に出かけているときに、自宅でそれを操っている本人を殺すことなど容易ではないか。まあ、ともかくサロゲートの普及がほとんどの社会問題を解決したというユートピア感は明らかに説得力がない。
まあ、物語の設定自体はそんな程度だとしてもまあ、楽しめる内容ではあります。まず、ブルース・ウィルスは刑事なのだが、その相棒を演じる女性をラダ・ミッチェルが演じる。ちょこっと調べると彼女は1973年生まれで、私が彼女を知ったのは1998年の『ハイ・アート』。もっと若い役かと思ったが、すでに25歳だったんですね。それから、ウッディ・アレンの『メリンダとメリンダ』(2004年)で主演しているのを観て、驚いたものです。それからけっこう好きなんですよね。もちろん、刑事もサロゲートを操ることで、勤務中の命の危険は回避できます。サロゲート訳の俳優の映像はほとんど画像処理されていて肌は滑らか,ブルース・ウィルスのサロゲートは金髪のカツラをかぶり,髭をきれいにそっています。若かりし頃の彼というよりは不自然な感じ。逆に,生身の人間役の俳優たちは引き篭もりという設定なので,女性でもノーメイクはもちろんのこと,ろくに太陽光も浴びていない肌の状態をメイクで作り出す。ある事件をきっかけに,ブルース・ウィルス演じる刑事は自分のサロゲートを壊され,自分の意思でもって生身の身体で行動するようになる。そこからは彼主演のアクション映画的展開になり,でもマンネリではなくそれなりに楽しめます。

日比谷駅から赤坂に移動。ライヴの開場時間より早く着いてしまったが,会場の赤坂BLITZの向かいは冬季限定のスケート場ができていて少し見学。値段は時間制限がないようですが,入場料が1000円で,レンタルシューズが500円ということで,ちょこっと楽しむには高いかも。それにしても,ここBLITZは待っている場所に屋根がなく,私が来るときは雨で寒いときが多くて困る。しかも,開場から開演まで1時間。整理番号自由席なので,開場時間に来なくてはなりません。まあ,幸い177番で前から6列目の真ん中をゲット。BLITZのドリンクはあまり選択肢がないので,ビール。またまた喉の調子が悪いので,なるべく長時間潤したいということで,ビールをちびちび。でも思ってたほど1時間は苦痛ではなく(最後の10分はウトウトしてしまう),5分ほどの遅れで始まりました。

赤坂BLITZ 竹仲絵里
この日は3月に発売される久しぶりのフルアルバムを記念して,その前にアルバムタイトル名と同じライヴを東京と大阪で行う。アルバムのプロデュースは松岡モトキ氏で,もちろんギター&バンドマスターとして参加。そして,昨年横浜THUMBS UPに聴きに行ったが,アコースティックツアーで一緒だった,ドラムス宮川 剛氏とキーボードの小林健樹氏。そして,多少予想はしていたが嬉しいことに,ヴァイオリンで岡村美央さんが参加してくれた。あ,あとベースで阿部なんとかさんが入ります。なんか最近どこかで見たことがあるような気もします。控えめなベースでとてもいいバンド。もちろん,絵里ちゃんも張り切っています。でも,なぜか前半声の響きがいまひとつだった気がしました。でも,後半になるにつれていい感じで声も出てきます。この日はMCも絶好調で,そのおかげか,アンコールも含めて2時間半のステージになってしまいましたが,とっても充実したステージだったと思う。何箇所か美央さんのヴァイオリンソロを聴けたのもラッキーだったし,選曲も。古い曲はあまりなかったけど,ニューアルバムに収録する曲も何曲かあったし,そのなかからV6に提供した曲のセルフカヴァーなんてのもありました。この辺りは吉本興業は寛容なのでしょうか。なかにはCD化されていない曲をライヴでやることを認めていないようなところもありますからね。今回「ガーベラ」を演奏しなかったのは残念でしたが,ニューアルバム発売を含め,今年も彼女には期待しましょう。

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コメント

発表はしないのですが,3月の学会には出向く予定でいます.もしかしたらお会いできるかもしれません.

投稿: あおき | 2010年2月14日 (日) 23時02分

あおきさん

書き込みありがとう。
是非お会いしましょう。あまり自慢できる発表ではありませんが,よろしければ聴きに来てください。

投稿: ナルセ | 2010年2月16日 (火) 06時53分

発表聴かせていただきたいと思っています.

ある大学の非常勤公募に応募していたのですが
ボツでした.予想通りなのですが,毎回へこみます…

投稿: あおき | 2010年2月16日 (火) 11時20分

あおきさん

ありがとう。
まだプログラムが発表されていませんが、発表後にでも声を掛けてください。
時間次第ではお食事などご一緒できればいいですね。

投稿: ナルセ | 2010年2月16日 (火) 14時45分

成瀬さん,早い時間なので,間に合うかどうかちょっと心配しています.水戸を7時前の特急に乗っていかなくちゃ… 日曜日は都合が悪く,日帰りの予定. 幸い,お世話になった方々は土曜日の発表のようなので,あいさつぐらいはできそうです.

投稿: あおき | 2010年3月 7日 (日) 20時57分

あおきさん

いつになっても『地理学評論』が届かないのでイライラしていましたが,あおきさんの書き込みで地理学会のサイトを見ました。

しかし,土曜日の一番手か...
しかも,この時間他に発表がほとんどないですね。
これでは誰も来ないな...

まあ,ご無理をなさらずに。
もし,終わるまでに間に合ったら声でも掛けてくださいな。

投稿: ナルセ | 2010年3月 7日 (日) 21時57分

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