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ぼちぼちジョギング再開かな

2月21日(日)

久しぶりに夫婦そろって目覚ましをかけずに9時過ぎまで寝る。まだまだ寒いので、予定していたジョギングもキャンセル。郵便局の再配達待ちで午前中は家に。妻は昼に美容院にパーマをかけに行く。私は自分の過去の論文を読み直したり。妻が帰ってきて、ちょっとお茶して私は15時前に出かける。
この日は原美術館でのライヴだが、ライヴのチケット代に美術館の鑑賞料も入っているということで、早めに行って公開中の「ヤン・フードン展:将軍的微笑」を観る。上海を中心に活動する映像作家。映像のモチーフは中国の田舎、農夫、労働といった感じだが、基本的には意味不明な映像。美術館内には5つの部屋が用意され、フィルムによる上映、プロジェクタによる上映、モニタで映像をエンドレスで流す、そんな感じの展示。例えば、いちばん長い53分におよぶ作品を部分的に観たが、ある農家で共同生活・共同作業をする若い男女。一頭の牛を使って棚田の耕作をする毎日を映し出す。農作業には似つかわしくない服装をし、時折男女のロマンスがあったり、私はそこまで見なかったが、牛を撲殺するシーンがあったりするらしい。その労働の様子も生活の様子も明らかに不自然に演出されている。そこから何を読み取るべきなのか、私にはわからない。
美術館の閉館時間は17時で、ライヴの開場時間は18時。本当はライヴ客は17~18時の間も引き続き鑑賞できたらしいが、私はよく分からずいったん外に出る。五反田方面まで歩いて行って、食事をとる。戻ってくると入場者の列ができていて、私は中ほど後ろ寄りの中央に席を取る。ほど近くにmikeさんがいらして、軽く会釈。

品川原美術館 高鈴
席がびっしり並んでいるので、カフェスペースがドリンクを飲む場所として開放されている。赤ワインをチビチビ飲みながら、自分の読み物を忘れてしまったので、そこにあった過去の展覧会のカタログをペラペラと。たまたま手にしたアドレアナ・ヴァレジョンというブラジル人女性アーティストの作品たちに刺激を受ける。数年前に原美術館で行われた展覧会に出展された作品の多くは「サウナと風呂」という連作の中の作品が多かったようで、カタログも前半はタイル張りの温水プールを描いたもので、その素材の面白さと淡い色調の美しさが目立つのみ。しかし、彼女の他の作品はブラジルという、かつてポルトガルの植民地だった土地に生まれ、かつては男性に虐げられていた女性という性に生まれたという立場を見事に発言する政治的含意を持つ作品が多い。植民地支配と強姦とを結び付けるような画像。きわめて地理学的なテーマを持った作品だ。ということで、このカタログと高鈴の新譜『うたかた』を購入。
さて、この日は最近完成した高鈴の新譜『うたかた』を記念したツアーの初日。私は今までかれらのライヴは2人きりのしか聴いたことがないが、この日はヴァイオリンの日股綾子さんとベースの真船勝博さんが入る。真船さんは大山百合香ちゃんのサポートの他にもなんどか見たことがある。ライヴ会場はフラットな空間で、立って歌う山本高稲さんの姿しか見えなかった。18:30開演で、あらかじめ休憩なし終演20時と伝えられていた。高鈴の単独ライヴではこれだけのお客さんが集まったのは初めて見る。今はなき原宿のblue jay wayでの単独ライヴでもあったが、この日もアンコールでやった「真夜中の後悔」でのハープなど、トラックを使って演奏した曲はけっこう多かった。せっかくサポートを入れているんだから、こういうのはちょっと控えめにしてほしいと思うが、まあいいか。高稲さんの歌い方もblue jay wayの頃とはずいぶん違ってきたと思う。以前のような集中して緊迫した歌い方が見られないのは少し残念だが、ギターの山口彰久氏との微妙なゆるトークを含めた親しみやすさを手にし、より身近な存在になっていくのだと思う。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ナルセさん、ご無沙汰です。

 柔道で手を怪我して、手洗いを十分に出来なかったのが一つ。職場で荷物の積み上げで散々汗を流した直後に北側のエアコンのない作業場で箱詰めの仕事をやらされたのが一つ。親父がワンクリック詐欺に引っ掛かりかけて、復旧作業に手間取った怒りから警察署と法律事務所と興信所にねじ込んで疲労が溜まったのが一つ。思いっきり風邪を引いてしまいました。自転車通勤は来週まで無理ですね。
 でも思わぬサプライズが。法律事務所で虫明研の後輩とバッタリ出くわしました。土木技術者から弁護士に鞍替えしたそうです。

投稿: ムツダ | 2010年2月24日 (水) 13時55分

ムツダ君

こんにちは。
災難でしたね。
私の母親にもオレオレ詐欺から電話があったようですが、私が携帯電話を持っていないのに「携帯電話をトイレに流しちゃって」みたいなことをいっていたらしく、笑い話になりました。

投稿: ナルセ | 2010年2月24日 (水) 15時42分

 家にもオレオレ詐欺から電話が来たらしいです。でも「のりおだよ。のりお」と言うので家族にはバレバレ。やはり笑い話ですみました。

投稿: ムツダ | 2010年2月24日 (水) 19時47分

ムツダ君

まあ、普通は「のりお」と読みますわな。
田子君のところには「オレオレ」じゃなくて、女の声で「ゆきだけど」ってくるかもね。

投稿: ナルセ | 2010年2月25日 (木) 09時19分

 名字も珍しいし、名前もこの読み方はまずしない。ひょっとして僕の名前って「世界に一つだけの名」なんじゃない?

投稿: ムツダ | 2010年2月26日 (金) 17時34分

先週は好いライブでしたね。私もBJWのライブには参加してて、やはり古くからニアミスを繰り返してたんですね。
真船さんはEGO-WRAPPIN'のサポートも長らくやっているんでお馴染みですが、あまり弓は使わなかったので目新しかったっけ。

投稿: mike | 2010年2月28日 (日) 16時43分

mikeさん

書き込みありがとうございます。
BJWの時は着ていた衣装がかなり濡れるほどの熱意で唄う高稲さんがとても印象的でした。
ちなみに、今回私の位置からは真船さんの姿はほとんど見えませんでした...

投稿: ナルセ | 2010年3月 2日 (火) 12時43分

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