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最近の土日の過ごし方

3月6日(土)

相変わらず天気が悪いので、夫婦で引き籠り。とりあえず映画を1本だけ観に行く。新宿で探したが、なかなかいい時間に観たい作品はなかったりして、新宿からも近いポレポレ東中野で「新韓国映画祭」というのをやっているので、観に行くことにした。

ポレポレ東中野 『ビバ!ラブ
これは先日この映画館に来た時に予告編で知ったものだが、作品の選択はいかにもポレポレ東中野らしい。要は、韓国映画というのは決まったスター俳優たちが配する、日本でいう数十年前のトレンディードラマのような恋愛ものや、アクションたっぷりの時代ものや刑事ものという派手な映画ばかりではなく、もっと地味で心にしみる映画も多くあるのだ、ということを日本の映画ファンに知ってもらおうという企画。そんななかでも、時間的なこともあるけど、ネットで予告編を見て、私の妻が気に入った作品を観ることにした。
冒頭からおばさんがとぼとぼと近所でビラを貼って歩く。自宅で下宿を営んでいるのだ。現在3名の単身男性が下宿しているが、一人は大学から遠いという理由で引き払おうとしているし、どうにもぱっとしない。オダギリジョー出演の韓国映画『悲夢』でもそうだったが、韓国も田舎町に行くとけっこう古くて広い家が多いようだ。下宿屋といってもアパートではなく、平屋で部屋数の多い普通の民家。朝食の時から夫に文句をいわれ、起こしても起きないだらしない娘という家族に囲まれ、どうにも生活に張りのない主人公。そんなある日、その娘と下宿をしている洗濯屋を営む30男の恋愛が発覚。娘は「この人と結婚する!」と即決するが、その翌日密かに履歴書を送っていた会社から採用の連絡が来て、家出をする。洗濯屋の男は打ちひしがれて、一人で呑んだくれ、汚物にまみれて道端にへたり込んでいる。そんなところに主人公である、娘の母親が通りかかり、家に連れて帰り介抱する。汚物まみれの衣服を脱がせているうちにおばさんはムラムラして、襲ってしまう。すると後日妊娠が発覚して...
まあ、こんなほのぼのとした、それでいてちょっと日常離れした物語が面白いです。しかし、私が期待していた以上に素朴で、低予算的映画。でも、調べると出演俳優はけっこう私が観たことのある作品に出演していたりして、ポレポレ東中野の思惑通り、韓国映画の奥深さを知る。でも、ラストの展開は日本映画『世界で一番美しい夜』に似ているし、クリーニング屋をめぐる年上女と年下男という設定はフランス映画『ドライ・クリーニング』に似てなくもない(フランス版は女がクリーニング屋だが)。でも、夫がカラオケ屋を経営していたり、小さな田舎町の人間関係など、韓国らしい雰囲気で、楽しめます。ちょっとタイトルがどうかなとは思いますが、2008年の作品です。

3月7日(日)

『恋するベーカリー』を観るつもりでいたのに、時間を間違えていて、予定変更。

テアトル新宿 『ボーイズ・オン・ザ・ラン
銀杏BOYSの峯田和伸主演映画。原作は漫画のようですね。『グミ・チョコレート・パイン』に引き続き、情けない男の青春映画のヒロイン「ちはる」を黒川芽以ちゃんが演じます。主人公「田西」が所属する会社はガチャガチャの中身を作るメーカー。社長がリリー・フランキーで勤務中にビールを飲むだめ中年社員を小林 薫。同僚に渋川清彦や尾上寛之らがしっかりと周りを固めます。中小企業である彼の会社に対し、ガチャガチャメーカー最大手の社員「青山」に松田龍平が扮する。田西と青山は営業先で知り合う。田西は数日前の会社の飲み会で、前から気に入っていたちはると少し近づき、青山の前でメール交換をしていると、青山が、「もうデータに誘いましょう。なんだったら、僕も気になっている女性がいるから、ダブルデートなんてどうですか」と、誘いに乗って屋上ビアガーデンに行ったのが運のつき。もうこの映画も公開終了なのでネタばれでいきましょう。もともと、女性と付き合ったことのない主人公でしたが、結局ちはるちゃんとの付き合いもうまくいかない。田西と青山が営業途中の公園で会うシーンが何度かある。田西がカップ焼きそばを食べていると、青山が近づいてきて、「うまそおっすね、それくださいよ」という。田西は「あ、お昼まだだった?」と親切ごころで渡すが、青山は「いや、食べたばっかりです。他人の食べ物っておいしそうに見えるんですよね」といって、一口食べる。「でも、美味いのはこの一口だけなんですよね」といって返すシーン。これはその後の2人の関係を象徴していて、案の定、田西とうまくいかなくなったちはるちゃんを青山はものにしてしまう。そして、さんざん遊んで妊娠した揚句に振ってしまう。それに怒った田西が、決闘を申し込むというストーリー。仕事上では何の活躍もしない小林 薫が田西にボクシングを教えるという役どころで登場。結局、映画鑑賞者の期待もむなしく、喧嘩は負けてしまうのだが。それだけではなく、田西が思っているちはるちゃんと、実際の彼女の像はかなり異なっているところが面白い。芽以ちゃんもやりますね。エロバカ女ぶりを見事に演じています。私はけっこう好きですね、こういう映画。漫画で読もうとは思わないけど。

その後、久しぶりに会う友人とダブルデート。相手の旦那さんとはライヴ会場で何度か顔を合わせているものの、きちんとお話しするのは初めて。そして、私の妻を会わせるのも初めて。17日に行く多部未華子主演の舞台「農業少女」のチケットを譲っていただくためにお会いしましたが、カフェで楽しい時間を過ごす。ここで妻とも別れて、私は代官山へ。ちょっと早かったので、「晴れたら空に豆まいて」というライヴハウスが入っているビルのカフェでカレードリンクセットを食べる。

代官山LOOP
整理番号は80番台だったので、10分ほど遅れていくと、外は雨なのに開場は遅れている。人の集まりも悪く、私は2列目をゲット。でも、いつも一十三十一ライヴ`LOOPの時最前列中央にいる背の高い男性が友達を連れているらしく、後から到着した男女が最前列を占める。ほんと、こういうのはやめてほしい。そして、ここが自分の定位置だとか、昨年のジルデコライヴは全ていったとか、遅れてきたうちの一人は北海道から来たという女性でしたが、自慢話をしています。まあ、とにかくせめて大荷物をコインロッカーに入れるくらいの常識は持ってほしい。床に置いているスペースに一人立てるよ。私は肩掛けバッグに上着をかけ、ワイングラス片手に読書。こういうの辛いんですよね。プラカップなら呑み終わって床に置けるけど、グラスはそうもいかない。ともかく、もうこのライヴハウスは辛い。5月に一十三十一ちゃんのワンマンライヴがあり、この日の終演後に先行発売をしますが、買う気もなくなってしまう。というか、そもそも最近ライヴに行っても、あまりグッとくることが少なくなってしまった。この日は、JiLL-Decoy association一十三十一の2組だから、かなり楽しみな感じでチケットは取ったものの、なんだか惰性で聴いている感じもなくはない。いろいろ家庭の事情もあって、もうそろそろライヴ通いも潮どきか...この日もっとも良かったのは、一十三十一ちゃんのサポートが丈青さんだったということだろうか。彼のピアノは久しぶりでグッときた。さすがだ。一十三十一バンドメンバーのキーボーディスト滝沢スミレちゃんももちろんいいのだが、シンプルにピアノとドラムスという編成で聴く彼女の曲はけっこうよかった。
鍵を忘れて近所で時間を潰している妻のために急いで帰路につくのでした。

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コメント

「ボーイズ オン・ザ・ラン」、しっかりとご覧になったんですね。
芽以ちゃんのあの役、どうしても憎めません。何しろ、エロバカ女なんですから(笑)。

投稿: 岡山のTOM | 2010年3月 9日 (火) 17時04分

TOMさん

はい,しっかり観てきました。
まあ,すぐれない天気のせいもありますけど,日曜日だというのに残念ながらお客の入りがイマイチでしたね。なかには銀杏BOYSファンらしき若い女性2人組もいましたが。
その子たちの会話が面白かったです。「あの人,松田翔太のお兄さんだったね。意外にキモクないね。」
われわれ世代では当然松田龍平が先にきますが,やはり『ライアー・ゲーム』などのドラマの影響力が大きいということでしょうか。

投稿: ナルセ | 2010年3月10日 (水) 21時37分

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