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2010年度開始

4月10日(土)

この日は東京経済大学での講義が2010年度初日。ここで教え始めて10年目に入りました。確か、初年度から土曜日の1時限を担当してきたと思いますが、今年度は2時限に変更。まあ、私にとっては9時から始まる1時限に間に合うように国分寺に行くことは、普段会社に行くのと起きる時間はそれほど変わらないので苦ではないが、どうやら学生にとってはそうでもないらしい。具体的に聞いたことがあるわけではないが、金曜日にサークルなどの呑み会があったりするかもしれない。それに他の時間で講義をしていないので、比較の対象にはならないが、大抵は4月から時がすぎるごとに受講者が減り、遅刻したり、講義中に寝る学生が増えていく。なので、2時限に移動することで、受講者は増えるのではないかと期待した。しかし、その期待は見事に裏切られ、初日なのに20人。これはこれまでより少ないかも。まあ、しょうがない。相変わらず覇気のない学生を前に、とつとつと講義内容や成績評価の方法などを説明する。
講義後は新宿に移動。朝食はパンだったので、すでに空腹。新宿では妻が一緒に観る予定の映画の受付を済ませてくれており、映画館と同じビルの地下に入っている無印良品のカフェで待ち合わせ。2人ともお腹が空いていたので、そこで昼食もとることにした。

新宿ピカデリー 『ソラニン
この日観た映画はこちら。漫画が原作で、宮﨑あおい主演。恋人役が高良健吾で、予告編では好きな音楽を続けながらバイト生活をしている恋人がバイク事故で亡くなり、主人公が彼のギターで彼の作った曲を歌うという物語。大学のサークルの時からの付き合いで、そのバンドのベーシストも主人公の友だちと付き合っている。ベーシストはサンボマスターという実在するバンドの近藤洋一という男が演じ、その恋人には伊藤 歩。やはり伊藤 歩がいい味出している。主人公が就職して2年という設定で、留年を続けて大学に居残っているこのベーシストが在学6年目ということで、20歳台なかばの登場人物たち。大学の時に思い描いていた夢と、現実の自分を重ね合わせるのか。何も考えずに楽しく過ごしていた大学生活が終わって、新しい生活にも慣れて、先の人生について考えてしまうのか。付き合い始めて3年目の恋人たちが、その先のことを考えるのか。ともかく、そんな青年期の悩みがいっぱい詰まった作品だとは思うが、私にはそこに描かれるリアリティを自分自身と重ね合わせることはあまりない。その時期を私は大学院で過ごしていたからだ。私が大学院修士課程に入学したのは1993年度。就職が難しい時代には入っていたが、大学院進学者はまだまだ少なく、研究者を目指すと決めた私は、それなりの成果を残せば大学に就職することはさほど難しくないと楽観視していた。だから、自由放任主義の研究室で、自分の研究に没頭していたのだ。
まあ、そんな私事はどうでもよいが、登場人物たちの世代が世代だからか、あまりのめりこめない。私的に楽しかったのは、あおいちゃんの母親役で美保 純が登場したところと、高良君の父親役で財津和夫が登場したところか。そして、もちろん最後のシーンでまさに猛練習したギターとヴォーカルを披露するあおいちゃんの俳優としての力量と、先ほども書いたが、伊藤 歩ちゃんの存在感、これは見応えがあります。あとは、ロケ地の風景で自分の知っている土地を探したりすることくらいか。

4月11日(日)

この日はいい天気だったので、前々から行きたかった府中市美術館へ。前回の企画展は「ターナーから印象派へ 光の中の自然」というものだったのに、行けなかったのが残念だったので、今回は映画を犠牲にしてお散歩がてら。といいつつ、府中駅前で100円ぽっきりの循環バス「ちゅうバス」が美術館へも行くというので、乗ることにした。小さいバスだが、利用者は多く、車内は混雑して少し息苦しい。TOPSさんにもらったコーヒーを自宅で入れて、妻が以前アルバイトをしていたスターバックスのタンブラーに注ぎ、伊勢丹の地下でパンを買って向かいます。

府中市美術館 歌川国芳展
歌川国芳は江戸時代後期の浮世絵師。基本は色使い豊かな木版画ですが、今回の展示では手描きの一点ものも含まれます。歌川広重などとも同時代人で、同じような風景画も描いているし、東海道五十三次の連作もある。しかし、彼の特徴はそのユーモアだ。とにかく、言葉で説明しても面白くないので、ネットで見れるだけでも見てほしいと思うが、ともかくその発想が奇抜で素晴らしい。なかには漫画家の吉田戦車や、榎本俊二の作品を髣髴とさせるものもある。その、時に細密で、時にトリッキーな作品に多くの人が長い時間足を止めていたので、それほど混雑していたわけではないが、さっと飛ばしちゃったものもあります。でも、全ての作品を満足するまで観ていたら、相当疲れるでしょう。しかも、今回の展示は会期中に作品の入れ替えもあるという。この日は講堂で、展示している作品をスライドで写しながらの20分ほどのレクチャーがあるというので聴いてみた。しかし、この展示を企画した学芸員ではなく、原稿を渡されたお姉さんによる解説なので、気持ちがこもっていなくてイマイチ。
美術館から出てもまだ15時前ということで、公園でのんびり過ごす。気温も野外で過ごすには適していて、気持ちよい。ただし、妻は頭痛がするといって、それが後で大騒ぎになります。とりあえず、この日は帰って家でゆっくり夜を過ごします。

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