« ドイツ・イデオロギー | トップページ | マタニティ・フェスタと超B級映画 »

急遽のライヴで感激

5月7日(金)

この日は朝から京王線が大幅な遅れだったので、予定より10分早く家を出て、10分遅く着いた。わが家はホームが見えるほど駅に近いが、こういう時は助かります。ホームに電車が止まったままで、踏み切りも下がったままなので、ちょっと遠回りだが横断トンネルから駅に向かう。
今年度は法政大学の方がいい感じ。同じく京王線で遅れた学生が多かったのかは分からないが、終わる頃にはけっこう受講生が多かった。講義後は急いで有楽町に向かう。さすがに食事をする余裕はなかったが、この日はゴールデンウィーク最終日に作ったベーグルにジャムを挟んで持ってきていたので、映画館近くのコンビニエンスストアでもう一つのパンと缶コーヒーを買って映画館へ。

日比谷シャンテ 『17歳の肖像
なんだかありがちなタイトルですが、1961年の英国が舞台。タイトルどおり、キャリー・マリガンという25歳の女優が演じる17歳の高校生が主人公。ラテン語以外は成績優秀で、チェロが得意のフランス好き少女。オックスフォード大学への進学を希望する父親のいる厳しい家庭で育つが、なにか満たされない。そんな時にとある年上男性と出会う。男性との交際など認めない父親だが、口のうまいこの男性にうまく丸め込まれてしまい、自由奔放に遊び歩く。初めて触れる華やかな世界から刺激を受け、さまざまなものを吸収し、一気に大人びていく主人公。急にいままでの優等生という退屈な日常がばかばかしくなり、この男性に求婚されたのを機に、これまでお世話になった教師を侮辱して退学してしまう。
一方の父親だが、あれほどこだわっていたオックスフォード大学入学も娘がお金持ちの男性に嫁にいくのだったらとあっさり諦めてしまう。そもそも、そういう男だったのだ。しかし、両親と共に婚約祝いのディナーに行く途中。彼女は彼の車のダッシュボードにあった手紙を発見してしまう。それは彼が既婚者であることを示すものであった。本作が、この手の他の物語と違うのは、この後の展開。といっても、さして劇的な展開があるわけではないのだが、私はこのラストシーンがとても好き。主演のキャリー・マリガンがとてもよい。一度化粧姿を見せると、ちょっと17歳にはみえませんが、冒頭の学校でのノーメイクのシーンから、徐々に大人の女性になっていく変わりぶり、そして退屈な顔、得意げな顔、愛くるしい顔などさまざまな表情は見ていて飽きません。やはり英国を舞台にしているその映像はとても落ち着いていて、安心します。さまざまな面でとても美しい映画。

映画を観終わって、急いで献血ルームへ。この日も血小板献血です。献血後、夜のライヴまでの間にどこかで映画が観られないかと模索したが無理。献血ルームでゆっくり休んで、新宿へ。新宿三丁目で下車し、降り始めた雨の中、sact!というライヴハウスへ。私は3年前から自分の誕生日に自主企画ライヴイヴェントをやっていますが、今年はここ新宿sact!さんにお世話になることになりました。出演者も決まったので、正式に依頼。詳細は後日発表しますが、みなさん今年もよろしくお願いします。
近くでちょっとお茶して時間をつぶし、祖師ヶ谷大蔵に移動。駅前で妻と待ち合わせて食事。祖師ヶ谷大蔵へはほとんどがムリウイのライヴに行くだけの用事で、食事を済ませるにもムリウイでハンバーガーというのが定番。しかし、ライヴには行かない妻と一緒だったので、その手前の、以前から気になっていたハンバーガー屋で食べる。なかなかいい感じで、美味しかった。

祖師ヶ谷大蔵ムリウイ port of notes
さて、一人になってムリウイに行ったわけですが、実はこの日のライヴ、私は予約していなかったのです。port of notesがムリウイでやる時は大抵即日予約完売ですが、私のライヴ友だちTOPSさんがキャンセル待ちをしていたんです。そして、見事にキャンセルが出たものの、彼は用事ができてしまったということで、私に譲ってくれたという次第。19時開場、20時開演で、私が到着したのは19時半でしたが、まだまだ席には余裕があって、私はステージ横の席に座る。前回ここでのports of notesも同じような席でしたが、前回は予約人数が多くて混雑していましたが、今回は少し減らしてくれたようですね。それでも、最終的には席に座りきれず、テラスに立って傘を差して聴いていた人もいました。前回一緒にステージに立った「かっきん」さんは2人のお子さんを連れてこの日はお客さん。
15分ほど遅れてのスタート。美由紀さんは黒いスパッツに黒いゆとりのあるワンピース。「久し振りの2人きりのライヴツアーなので、2人ならではの選曲です」といって、歌いだす。前半は初期の曲が多かった。私が美由紀さんを知った頃、彼女はソロ活動をしていて、port of notesは活動休止中だった。それが急遽ムリウイでライヴをすることになり、その後ベストアルバムを発売したと思ったらオリジナルアルバムも発売し、むしろ今度はソロ活動を休止中な感じ。ということで、随分期間を空けて発表された新しい曲たちは、やはり随分印象が違っていた。大貫妙子さんや、曽我部恵一氏が詩を提供した曲もあるが、やはり個人的には初期の曲の方が好きですね。「物音もたててはまずい、ような雰囲気になってすみません」といいながらも、こうして「歌っている後ろで雨音が聞こえるってのはいいですよね」と終始穏やかな調子でライヴは進みます。中盤には新譜からの曲もありましたが、「この2曲は祖母を想って書いた曲なんです」などのエピソードを交えながらやはり古い曲中心で。かれらのライヴの魅力でもあるバカトークはほとんどなく、大介さんの暴走もなく、本編はやはり「ほんの少し」。いやあ、やはりこの曲は泣きそうになりますね。素早くアンコールを始めて、2曲で終了。
なんだかんだで22時近くになっていたので、早めに帰宅。と思いきや傘を忘れて店に戻ると、なんとすでに美由紀さんが客席に出てきています。前回の時はTOPSさんと2人でさんざん出待ちをして、CDにサインをもらいましたが、今回は惜しいことしたな。お客さんとお話していたので、そのまま帰宅。私の子どもの頃の音の原風景というと『ザ・ベストテン』から流れてきたポピュラーソングでしたが、テレビのないわが家で育てるわが子には美由紀さんのような歌声をしっかりと心に刻み込んであげたい。

|

« ドイツ・イデオロギー | トップページ | マタニティ・フェスタと超B級映画 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/48316814

この記事へのトラックバック一覧です: 急遽のライヴで感激:

« ドイツ・イデオロギー | トップページ | マタニティ・フェスタと超B級映画 »