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黄金週間①

4月30日(金)

渋谷ユーロスペース 『カケラ
満島ひかり主演作品『川の底からこんにちは』と入れ替わりに終わってしまう、やはり彼女主演の作品。レイトショーでなかったのはいいけど、やっぱり公開期間は短いよな。監督は安藤モモ子。父親が奥田瑛二で母親が安藤和津。妹の安藤サクラは女優として活躍している芸能一家。初監督作品の主演に迎えたのが、妹とも何度か共演している満島ひかり。最近の『キネマ旬報』で表紙を飾っていた。もともとは歌手でデビューした彼女だが、可愛い顔して飾り気のない自然体、そして役にのめり込む演技は映画ファンの絶大なる評価を得ているように思う。本作でも下着姿は当たり前。けっこう驚いたのは、恋人役の男に体をまさぐられるシーンで、なんと腋毛が...といっても、もさもさではなく、1,2日手入れを怠った程度の。あのペネロペ・クルスもスペイン映画に出演する時は、腋毛が生えていることもあるし、アン・ハサウェイも浴室で腋毛を剃るシーンもあった。『パレード』では貫地谷しほりちゃんが眉毛を抜くシーンがあったが、あれはもちろんふりだけ。以前、『お父さんのバックドロップ』で南 果歩の腋毛が映るシーンもあったが、実際には「脱毛処理しているので生えない。あれは監督が剃った髭を貼り付けた」という演出だった。日本はこういう所のリアリティの追求が欠けているんだよな。という意味で、この女優は凄い、と思ってしまうのだ。
まあ、そんなことはこの作品の魅力の些細なところに過ぎない。恋人とのセックスだけの関係にうんざりしてきた主人公は、中村映里子演じる女性に喫茶店で声をかけられ、少しずつ恋人同士へと進展していく、という同性愛の物語でもある。しかし、この女性は自分は同性愛者ではないという。恋愛は相手が男性だとか女性だとかを前提としてするものではなく、唯一無二の個人に対してするものであり、その個人がたまたま女性だったというだけのこと。こういう感覚もまったくもって同意します。そして,初めて見るこの中村映里子という女優の存在感も,この役どころとともになかなか魅力的。役のなかでは,人間の体のパーツのレプリカを作る仕事をしている。その社長を津川雅彦が演じているのもにくいですな。そして,この会社のお客として,失った片方の乳房を依頼しに来るのがかたせ梨乃。さりげなくおっぱい出しています。ともかく,こういう映画,好きです。小ざかしい技術を使わなくても,脚本と俳優の演技で十分に刺激的で,楽しめる作品が作れるのが映画のよいところ。一応,本作は桜沢エリカの漫画を原作ということにしていますが,恐らくかなり脚色されていると思う。

渋谷宇田川カフェスイーツ
さて,この日は久しぶりのミュージシャンに会うために一人でライヴに出かけた。けっきょく,Quinka出演ライヴで2度来ただけだったのですが,渋谷の片隅で一軒家を利用したここ宇田川カフェスイーツは一旦閉店ということで,Quinkaと仲の良いミュージシャンが集まって閉店パーティをやるとのこと。1000円でワンドリンク+フリーフードというお得なイヴェント。入ると早速1階では出演者たちがそのパーティフードの周りで食べています。久しぶりにきちんと会うQuinkaことミッコさんとお話。2階に上がって,赤ワインを呑みながら読書。テーブルのある椅子に座っていたが,隣の男がプカプカとタバコを吸い始めて,しかも1本終わったらすぐに2本目に火をつける始末だったので,一番階段に近い席に移動。ライヴは18時に始まり,1時間のうちに一組登場,20分強の短いステージという,予想通りのゆるい進行だったので,結局聴いたのは2組だけ。
Stephanie:小貫早智子さん率いるバンド。いつもは豪華なバンドメンバーを率いてのスタイルですが,さすがにこの日はギターのフタキダイスケ君とサックスと3人のステージ。でも,個人的にはこっちの方が好きかな。もともと意外に声量のある早智子さんですが,歌が映えます。かわいらしい声で無機質に英語詩を歌うというスタイルは面白くはあるが,固定客はついているのだろうか。
Quinka, with a Yawn:最後の出番かと思いきや,2番手。しかも,サポートは同じくフタキダイスケ。だいぶ前に会った時からはやし始めていた髭がすごいことになってきました。アコースティックギターの腕前もたいしたものです。この日はミッコさんもギターを弾き,コーラスとピアニカで早智子さんも加えての3人のステージ。こちらもなかなかいい感じですな。
久しぶりにフルカワモモコさんも聴きたかったところですが,こういう場での忍耐力がなくなってきている私。せっかく,お得なイヴェントなので,他の人が飲んでいて無性に呑みたくなったコロナを注文して,もうちょっとフリーフードをいただいて,その場を後にする。表参道で妻が友だちと食事をしているというので,合流して帰宅。

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コメント

昨夏の湯布院映画祭で観た中でのイチ推し 「カケラ」 の高評価が嬉しいです。 シンポで発言したりパーティー会場でお話した際には躊躇して、ひかりちゃんご本人には訊けなかった腋毛が本物かどうかの疑問━━友人が監督に確認してくれ、間違いなくそうだとの裏も取れております(笑)。 中村映里子ちゃんも見事でした。 満島ひかりちゃんより3歳ぐらい年下だと直接彼女から聞いて、びっくりしました。 居酒屋の2人の怒鳴り合いシーンが良かったなぁ。
 
「川の底からこんにちは」のひかりちゃんも、すごいみたいですね。 珍しく岡山でも、早々と今月22日に公開されるので楽しみでなりません。 「カケラ」は、入れ替わるように上映終了ですか。4月3日からの4週間興行。 ひかりちゃんの主演作が集中するのも、考えものですね(苦笑)。 「カケラ」が岡山でも公開されますように! もう1度スクリーンで観たいのです、あの○毛を(笑)。 あ、いえいえ、それも含めた映画全体を。

投稿: 岡山のTOM | 2010年5月 9日 (日) 08時06分

TOMさん

書き込みありがとうございました。
待っていましたよ(笑)。
腋毛情報もありがとうございます。本物だと聞いて一安心。
『川の底からこんにちは』も岡山に来ますか。では,その前に観ておかなくては。

投稿: ナルセ | 2010年5月 9日 (日) 20時35分

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