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帰国後

6月26日(土)から3泊4日で台湾旅行に行ってきました。
旅行といっても、妻の故郷ということで、妻の友人宅に宿泊し、主に妻の母親や友人、お世話になった人と会食するという日程。3日目の午後は彼女の思い入れのある土地を訪れました。詳しくは写真を掲載して後日報告します。

帰国し、翌日から2日間会社勤務。それに加え、講義の準備もあるので疲れがとれずのウィークデイ。

7月2日(金)
苦労して準備した割には、講義はイマイチうまくいかず、それがゆえに学生の反応も悪い。しかし、ようやく終わってほっとして、この日は公開最終日の映画を観に、先週に続いて恵比寿に行く。
恵比寿ガーデンシネマ 『マイ・ブラザー
トビー・マグワイアが兄を、ジェイク・ギレンホールが弟を演じる兄弟もの。優等生の兄に、強盗で逮捕され、出所したところから物語は始まる。弟の出所後すぐに軍人である兄は戦地へと向かう。邦題では弟に感情移入するように、「私の兄」というタイトルにしているが、原題は「brothers」。この映画はデンマーク映画『ある愛の風景』のリメイク。このデンマーク映画を観たか観ていないかは覚えていないが、同じような設定の作品は観たことがあるような気がする。兄が戦地に旅立って、少し経ち、兄の戦死の知らせが届く。葬儀を終え、職もない弟は父親を失った兄の娘2人たちの遊び相手になるために、そして妻を慰めるために頻繁に訪れるようになる。そのうち、ナタリー・ポートマン演じる奥さんとも距離が近くなっていく。一方では、戦地アフガニスタンで捕虜となっている兄の姿も映し出される。最終的に兄は米軍に保護されるのだ。
ようやく、夫、そして父親の死を受け止め、弟の存在によって新しい人生を歩み始めようとした母と娘2人のもとに、突如戻ってくる。戦地で地獄を見た兄はすっかり変わってしまう。そこから家族の関係、そして兄弟の関係、親子の関係をどう取り戻していくのか。最後まで見ると、やはりオリジナルの映画を観たような気もするが、がゆえになんとなくそのストーリーには新鮮味はない。そもそも、こういう形で優等生の兄と劣等性の弟、しかもその兄に不幸が訪れ、父親は嘆き、妻がそれを擁護するという構図のアメリカ映画はけっこう多いような気もする。ただ、役のためにやつれ、いつもは愛嬌たっぷりなトビー・マグワイアが悲愴な表情で演じる姿は見事だし、やはりナタリー・ポートマンはまだまだ美しく、それを長時間眺めることができるだけでも価値のある作品。

7月3日(土)

翌日も講義をし、その後急いで調布に戻る。この日は調布市が開催する「もうすぐママパパ教室」というのがあり、参加することにしていたのだ。昼食をとる時間がなく、国分寺のパン屋「キィニョン」で買ったものの、バスも電車も座ることができなかった。幸い、受付時間よりも早く着いたので、市の施設のベンチで食べる。
「保健センター」というところに行くと、すでに30組ほどの夫婦が集まっています。やはり若い夫婦が多いですね。一応、10~12月出産予定の妊婦とその夫ということですが、お腹の出方もまちまちです。今回わたしたちが参加したのは土曜日1回コースというもので、その他に平日4回コースなどがあるので、やはり1回に詰め込んだ感のある、慌しく少し物足りないものだった。でも無料だからしょうがありません。まずは沐浴。赤ちゃんをお風呂に入れる練習ですね。新生児の人形を使ってまずは看護師さんのデモンストレーション。そして、母親は実際に生まれて必ず学ぶので、夫の出番。たまたま私が扱った人形は他のよりも一回り大きい。でも、頭の重さなどよくできているんです。人形だと分かっていても恐る恐る。まあ、要領はつかめるものの、やはり実践でないとね。次はまた夫の出番で、いわゆる妊婦シミュレーション。おっぱいとお腹のおもりをつけた10kgのベストを着けて寝たり起きたり階段を上ったり。やはりどうしてもおもりである感覚が否めないし、数分体験しただけではよく分からない。本物の妊婦だって、いきなり10kg増になるわけでもないしね。次はNHKスペシャルのビデオ鑑賞。赤ちゃんはお腹の中にいるときから低音の父親の声を認識している(母親の声は体内の振動によって聞こえるだけなので、声自体は認識しないし、羊水のなかでは高音は聞こえないらしい)ということと、生まれてまもなく、赤ちゃんは母親に求めるものと父親に求めるものとを使い分けて、それを表現しているというお話。
続いて、なんと妊婦助産師さんによる骨盤運動のティーチング。現代人は骨盤を絞める筋力が弱いという話はよく聞きますが、100歳以上のおばあさんへのインタビューから、その頃の女性はなんと月経を排尿と同じようにトイレで流していたという話を聞いてビックリ。つまり、普段あそこの穴も自分の力で絞めることができたという。だからこそ、昔の女性は10人近い子どもをしかも医師の力を借りずに産むことができたのだという。気軽に助産院による出産を考えていた私はちょっと反省させられた。

2時間半に及ぶ講習を終え、帰宅。早めに夕食を済ませて、私は一人で映画を観に行く。

渋谷ヒューマントラストシネマ 『さんかく
『机のなかみ』と『純喫茶磯辺』で私のマイナー映画好き心をグッとつかんでいる監督、吉田恵輔氏の最新作。田畑智子が主役ってところも泣かせます。相手役は高岡蒼甫。東京で同棲している2人のもとに、AKB48の小野恵令奈演じる田畑の中学生の妹が田舎から出てきて居候するという設定。若くてピチピチな女の子に徐々にメロメロになってしまう高岡は妹が実家に帰ったあと、ちょっとしたことで田畑と喧嘩し、別れることになってしまう。そこからの、それぞれの情けない行く末が見所の作品。ナボコフ『ロリータ』的な作品を構想していた監督が、小野恵令奈を見て、物語化したというオリジナル脚本はまさにはまっている。まあ、物語自体は目新しくはないが、配役を念頭においてのオリジナル脚本というところが本作の強み。特にラストシーンの間に現れているような独特な雰囲気が素晴らしい。もちろん、ちょっとしたエピソードがこれまたホッコリして素敵。『純喫茶磯辺』はちょっとイマイチなところがあったが、オリジナル脚本にこだわる監督がまた現れましたね。1作にかかる時間は長くなるでしょうが、これからもこだわりの作品を撮っていってほしいと願う監督です。

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