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30歳台最後の日

7月25日(日)

やはりこの日も暑いので、午前中に歩いて調布まで行き、図書館で涼む。といっても、この日の夜の勉強会のための予習だ。この日は私が担当になっているが、その文献のなかで出てきたもので、翻訳があるものをチェックする。1冊目がジェフリー・サックス『貧困の終焉』という本で、副題には「2025年までに世界を変える」とあるように、非常に希望に溢れる経済書だ。もちろん、ぱっと見ただけだが、冒頭の方で、米国の軍事予算に対して、そのほんの数パーセントを世界の貧困問題に回すだけで世界はよくなっていく、なんてことが書かれていた。至極当然。これだけは本当にどうにかならないものかと思う。そして、もう1冊はノーベル経済学賞受賞者のアマルティア・センの『自由と経済開発』という本。こちらも、論調は似ていて、現代社会では多くの人が貧困によって自由を奪われているという認識に立つ。ここでいう自由とは潜在能力capabilityのことであり、この用語は先日の日仏シンポジウムでセンに触れた中野氏の報告でも出てきた。「地理学」という言葉も出てきたりする。以前の受賞者のポール・クルーグマンも地理学という言葉をよく使っていたから、最近は経済学といってもグローバルで思考し、具体的な問題の解決を目指したようなものが好まれるのかも。
その後、妻の希望で吉祥寺に移動。こういう時は調布駅から吉祥寺駅まで直通のバスがあるから便利。休日なので道路が混雑しているかと思いきや、スムーズに到着。お目当ては台湾料理を食べさせてくれるお茶屋さん、月和茶。飲茶もあるが、この日はランチ。といっても、妻はちまきが食べたいとのことだったが、メニューにはそうした点心的なものは15時以降と書いてある。でも、諦めきれずにお店の人にお願いすると出してくれた。私はランチメニューを、そして2人でお茶をお願いすると、お茶菓子もついてきた。中国茶は何度も抽出することができるので(もちろん、お湯はおかわり自由)、本当にゆっくりできます。念願のちまきはというと、落花生などが入っていて、日本でありがちな五目ちまきとはちょっと違いますね。妻も満足。ついでに、マンゴープリンも。
ちょこっと古書店に寄って、妻とはここでお別れ。私は勉強会の前に新宿で映画を1本観ます。

新宿角川シネマ 『ロストクライム 閃光
数年前に宮崎あおい主演の映画『初恋』で三億円事件を扱ったばかりだが,本作もそう。そういえば,日本航空の墜落事故を扱った『クライマーズ・ハイ』と『沈まぬ太陽』が続けて映画化されたってのもありましたね。本作を観る気になったのは,主演が渡辺 大ってこと。『沈まぬ太陽』の渡辺 謙の息子さんです。最近まで知りませんでしたが,モデル・女優の杏さんは渡辺 謙さんの娘さんなんですね。
東京湾岸の架空の「勝鬨署」に渡辺 大演じる若き刑事は勤めている。その管内で起きた殺人事件。定年間近の捜査一課,奥田瑛二演じる刑事が担当するが,渡辺 大も所轄刑事としてチームに参加するが,この2人が組み,徐々にその事件の奥深さに引き込まれていく。なぜ,奥田瑛二がこの事件に興味を持ったかというと,その被害者が,彼がかつて担当した三億円事件の容疑者の一人だったからだ。といっても,この事件は実行犯の一人の死亡により,お蔵入りした。この作品では,三億円事件は大学生グループによる犯行だが,その犯人が警察関係者の子どもだったという設定。奥田はこの殺人事件をきっかけにして,三億円事件の真相を暴いて刑事人生を終えようという。
でも,正直いうと本当にそんなことで警察が事件をもみ消す必要があるのか。そのくらいの不祥事は現代ではいくらでもあるのに。まあ,たとえ時代からして仕方がないにしても,映画を観るのは現代を生きる人なのだから,この設定ではイマイチパンチに欠けるかな。そして,結局は三億円事件に関わった全員が死んでしまう結末ってのがちょっと無理があるかも。まあ,それはそれとして,渡辺 大君の役どころはなかなかよかったかも。観る前はもっと熱血で真面目で正義に燃えた若者を想像したが,そうでもなく意外にいい加減で,同棲しているのは川村ゆきえ演じる元キャバクラ嬢って設定はなかなか良かった。まあ,そのくらいかな。そこそこには面白かったです。

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