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子どもにはモテル

10月2日(土)

この日は講義が終わった後、急いで有楽町に向かう。この日は有楽町の朝日ホールで日本写真家協会主催のフォトフォーラムが開催される。現在、日本写真家協会の会長を務めるのが、私が研究している田沼武能氏で、今回のフォーラムのテーマ「行動する写真家3人」でも講演する。といっても、今回4回目で毎年開催されているフォトフォーラムだが、田沼氏は必ず講演者の1人なのだが。ちなみに私は初めての参加。朝日ホールも初めて。
有楽町に着いたのはもうフォーラムが始まっている13時を過ぎていたが、昼食を食べる機会がないので、ちょこっと食べてから入る。すると、裕に600人くらいは入りそうな大きなホールで、満席とはいわないが、ポツポツ1席が空いているくらいでかなりの盛況(事前申し込みが必要で、定員は500人だったようです)。しかも、ほとんどが高齢の男性。自らが写真を撮るアマチュアカメラマンたちだと思われる。ロビーには写真関係各社のブースがありました。協賛もしているようですね。せっかくなので、空席を探して前の方へ。すでに、1人目の野町さんの話が始まっていました。田沼氏を除いてはきちんと作品を観るのは初めての写真家たち。

野町和嘉:1946年生まれ。人間が精神的に裸になる瞬間を追い求めている写真家。私は後れて入ったので、途中からになってしまったが、スライドに映し出されたのはイスラム教の聖地、メッカの写真。普通はイスラム教徒以外は立ち入れないし、ましてや写真撮影などもってのほか。さまざまな事情はともかく、最終的に野町氏はイスラム教徒になったとのこと。続いてはガンジス川でお祈りすると同時に日常的な生活の風景、そして死者を川へ流す儀式などを捕らえる。もう一つ覚えているのはダライ・ラマの姿も収めたチベットの仏教。砂漠や高山などの厳しい環境へと挑む彼の試みは信者たちの修行に近いのかもしれない。野町氏は非常に言葉少なで、被写体に向かうその真摯な姿は彼という人間そのものであり、それは写真に現れている。

水越 武:1938年生まれ。野町氏や田沼氏とは対照的に、水越氏は人間は撮らない。そもそもが登山家としてのスタートであり、自らが目にしたものを撮影するということで同時に写真家にもなったとのこと。モノクロフィルムで山の上の厳しい自然景観を映し出す。かと思うと、今度は熱帯雨林へと分け入り、カラーフィルムで美しい植物の姿へと迫る。といっても、何か美しい映像を求めて彼は旅をするのではない。途中で旅費がそこを尽きてしまった場合など、カメラを売ってまで計画した旅を貫徹させたという。彼も言葉少なだが、一つ一つの言葉はウィットに富んでいて(しかし、それは狙ったものではなく素朴な面白さ)、聴いていて非常に楽しい。こちらも人物自体が魅力的。

田沼武能:1929年生まれ。田沼氏はこれまでの2人とは対照的。下町生まれということもあり、かなりお調子者なのだ。やはり先日読んだ彼の自伝『真像残像』で読んだことのある話が多かったが、彼の写真家人生はかなり行き当たりばったりのところがある。しかし、そんな性格らしい作品生産と、そして日本写真家協会の会長を長きに渡って務めながら、日本における写真家の、そして写真媒体の地位向上に貢献してきた。

しかし、やはりこうして3人の作品を観て驚かされたのは、1枚1枚の写真がどれも完成された美しさを有していることだ。まあ、そうでないとこの歳まで一線で活躍できるはずがない。ということを改めて感じさせられた。

10月3日(日)

この日は2歳になる息子のいる友人宅を夫婦で訪れた。ここまで、知人の子どもには必ずといっていいほどなつかれる私ですが、今回はどうなることやら。この子どもとは、まだ寝返りができるかどうかの時に一度会ったことがあるが、当然覚えているはずはない。駅前まで迎えに来てくれた車に乗り込むと、それまで大騒ぎだったらしいが、チャイルドシートの中でおとなしくなってしまう。さすがに知らない人との対面は緊張しますよね。
でも、家に帰ると大はしゃぎ。私からしつこくかまっていると、徐々に慣れてきます。早くも彼の遊び場である畳部屋に招待され、一緒に遊ぶ。子どもって本当に散らかすのは得意なんですね。このお宅は一軒家でとても広く、うらやましい限り。ランチは楽しくお好み焼き。ご主人の要望でひき割り納豆入りです。私だけビールをいただいて顔を赤くする。それにしても、私の知人の子どもたちはみんないい子。賢くて活発で、両親の愛に溢れていて。見習うことがたくさんあります。なんだかんだで、3時間以上滞在し、最後は親子3人で一緒に駅までお散歩。この子どもはちょうど片言言葉がしゃべれるようになってきたところで、とても面白い。しゃべれる言葉は少ないけど、聞き取る方はほとんど問題ないようですね。何気なく発している言葉もきちんと聴いて、理解しています。なんでも彼はバナナ好きで、バナナが初めて発した言葉ではないかというほど。そして、バスが好き。青いバスや赤いバス、それぞれの好みもあります。本当に子どもって凄い。

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コメント

先日はどもでした。
いやー、ムスコがあそこまでべったりなのは、そうそうないっすね。嫉妬しちゃうくらいだわ!

、、、あの後、言い易いのか、コウちゃんコウちゃんとつぶやいてたっす。

投稿: 810 | 2010年10月14日 (木) 00時56分

810君

コメントありがとう。
わが家もそろそろいつ産まれてもいい週数になりましたが、まだ胎児は下のほうに降りてきていないようです。
会社の休みもなんとかなりそうだし、準備万端です!

投稿: ナルセ | 2010年10月14日 (木) 09時29分

先生は様々な方法で多種多様な知識を収集してるんですね。私も同じようになりたいです!
ってことで、憧れという形ではありますが、先生は子供以外からもモテモテだと思います☆彡

投稿: アードベック | 2010年10月14日 (木) 09時41分

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