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早くも今年のライヴ納めか

10月5日(火)

この日は一人で会社帰りにライヴに出かけた。とりあえず、これが出産前の最後のライヴになるかもしれないので、いろいろ思うところを書いておこう。私が積極的にライヴに行き始め、その記録を取るようになったのは2003年頃から。確か、2004年に年間100本を越え、それからあれよあれよと年間200本、250本、そして最高は300本を越えたこともあった。そんな6年以上の日々だから、おそらくその間に1000本のライヴには行ったと思う。
まあ、そのことはいいとして、本数が少なくなった最近だが、かつては当たり前のように思っていたことが最近はそうでもなくなった。待ち時間は辛いし、スタンディングなど耐えられない。確かに、ミュージシャンの生の演奏を聴くのは至上の歓びである。しかし、それはいくつもの代価を支払って得られるものである。私が他に楽しんでいるもの、映画やたまにの演劇、そしてちょっと次元は違うが読書。それらは多少の代価はあるが、音楽ライヴほどではない。映画館や劇場はほとんど禁煙だし、ほぼ定刻に始まるのが常識。しかし、音楽ライヴはそうではない。まあ、このことは何度もこのblogで書いているが、ともかく待たされるのが嫌いな私がこれまでよくこんな時間を耐えてきたものだ。そして、他のお客の煙草、うるさいおしゃべりの声、立ち位置で他人の迷惑を考えない人、などなど、他人との接触におけるストレスも大きかった。もちろん、たまには嬉しい出会いがあったりもするが、それはごく稀な出来事である。
そして、もちろんライヴを通して知り合った多くのミュージシャンとの関係はこの6年間で得たかけがえのない財産だが、それゆえのストレスもある。まあ、それは仕方がない。そのミュージシャンを目当てに多くのお客が来ているのだから、いくら親しいといってもいつでも自由に話ができるわけではない。でも、やはり親しくなるにも限度があり、もちろんそれをそれで割り切ってもいるのだが、はやりもどかしい人間関係でもある。
今後、ライヴに行かなくなって、そういう人たちとの距離ができてしまうのが残念ではあるが、一方ではほっと安心するところがなくもない。そもそも私の友だち付き合いもそんなところがあるから、いたし方がないことなのだが。

渋谷duo music exchange

ということで、その年内最後かもしれないライヴに選んだのは、そういう人間関係は全くない人気者の2人。残念なことにこの日はオープニングアクトがあったのだが、開演予定時刻より前にステージに立ったので(結局、本編は遅れることになったが)、勘弁してあげよう。
熊木杏里:私が記録しているライヴ記録をたどっても、熊木杏里のライヴを聴いた記録は出てこなかったが、私の記憶の中では一度だけある。Wikipediaで調べると、けっこう以前からドラマなどで起用されているが、私の記憶のなかでの彼女は垢抜けなくて、自信なさげな女性だった。しかし、その後テレビのない私でも彼女の姿をポスターなどで見たり、どこからか流れてくる楽曲を聴くことも多くなった。そんなことで、今回竹仲絵里との2組ライヴというので楽しみにしていたのだ。意外にもこちらが先発。キーボードとチェロのサポートをつけ、ハンドマイクで歌います。MCなどはかなりゆるい感じで親しみを持てますが、演奏はしっかり気合入っています。プロですね。楽曲も歌詞も、歌い方もなかなか魅力的。サポートもそんな彼女の魅力を引き出すいい感じでした。途中、竹仲絵里ちゃんをステージに呼んで、熊木杏里の曲を1曲一緒に歌います。最後の1曲はサポートミュージシャンを舞台から下ろし、一人でキーボード弾き語り。
竹仲絵里:今年念願のフルアルバム『Garden』を発売してから初めて聴くライヴ。レコード会社が代わってからはシングル先行で、今回のアルバムもそれらに収録された曲が多かったが、とにかくCDで長時間彼女の曲を聴けるというのは嬉しいのだ。今回のライヴはいつもどおり、キーボードの小林健樹さんとの2人。はじめ数曲はギターで弾き語ります。会場には熊木ファンが多かったであろうにも関わらず、この日の選曲はディープな感じの私好み。そして、ちょっと古めの曲も多かったです。こちらのステージでも熊木杏里を呼んで歌ったのは「話そうよ」だったかな。ニューアルバムからは「光のゆくえ」が生で聴けるのを期待していたが、やはり2人では無理か。
ともかく、これで当分ライヴに行けなくてもいいやと思えるとてもいいライヴだった。アンコールがなかったのも私的にはよかった。竹仲絵里がニューアルバムのラストソングを最後に持ってきたのだから、それにアンコールを加えるのは邪道というものだ。

10月8日(金)

講義後、有楽町で妻と待ち合わせて映画を一緒に観る。いかにも私好みのイラン映画だが、なぜか妻も評判を聞いて観たがったのだ。公開終了の心配までして。

有楽町ヒューマントラストシネマ 『彼女が消えた浜辺
ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した作品。なんとも不思議な物語です。イランを舞台にした登場人物がイスラム教徒たちだが、ちょっとした日常を描き、イスラム教徒でもちょっとした風習の違い以外は何も変わらないことを教えてくれる。ともかく、登場する女優さんが美しいのだ。タイトルの彼女というのは、「エリ」と呼ばれる女性。仲のよい数組の若い家族でカスピ海岸の別荘を借り、3泊の旅行に来た。そこに誘われたのがエリという女性。波打ち際で遊んでいた一人の男の子が溺れてしまったのと同時にエリの姿が見えなくなった。1泊の予定で参加していたエリはその直前に帰りたがっていたため、男の子を助けるために溺れ、流されてしまったのか、それとも一人で自宅に帰ってしまったのか。そんな憶測の中でこの旅行の参加者たちは右往左往する。後半は室内劇のような感じで大きな動きもなく、各々の心理状態を描いていく展開になるが、個々人の人間関係に基づく心理状態が繊細に描かれている。とにかく、観るべき作品。

その後は、有楽町献血ルームで成分献血。知らない間にすっかりリニューアルしてキレイになっていた。最近、どんどん献血ルームがリニューアルしているが、なんだかあまり歓迎できない傾向だ。献血する人など一部に偏っているのだから、そういう人たちに親しみのある施設であればいいと思う。誰でも彼でも受け入れるようなよそ行きのサービスは要らないと思う。やはりshibu2が一番かな。

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コメント

今度渋谷の同ライブハウスで、SPEEDー今井絵理子chanのライブがあって参戦します!
ミュージシャンの生の歌声を聴けること、同じ瞬間に同じ空間で一緒に歌えること…ライブって最高ですよね!

映画面白そうですね!人によって様々な見方があることを表現している作品て、心理に興味ある自分としては是非見てみたいです!
村上龍の【最後の家族】がちょっと似てるかもしれません!

投稿: アードベック | 2010年10月18日 (月) 15時17分

アードベックさま

2度目の書き込みありがとうございます。
1度目で怪しい人かもしれないな,と思ったのですが,私の講義を受講している学生さんなのでしょうか。

確かに,ライヴは素朴にそういう素晴らしさがあるんでしたね。
あまり行きすぎるとちょっと麻痺してしまいます。

投稿: ナルセ | 2010年10月18日 (月) 19時38分

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