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わが息子紹介

今度は息子のことなど。生年月日2010年10月28日。名前は成瀬 昭(しょう)。同じ字で「なるせあきら」というベーシストはいるらしい。
妻の授乳の困難については既に書いているが,それもあって,順調な成長とはいえない。といっても,他の子どもを生後きちんと観察したことがないので,順調というのがどういうものかわからないが。妻の授乳の困難の原因の一つは息子にもある。大き目の乳頭を小さな口できちんとくわえられるようになってからかなり経つのに,いまだにすぐにはチュウチュウしないのだ。決まって足をバタバタさせ,首をのけぞらせ乳首を拒否するのだ。辛抱強く妻がくわえさせることでようやく落ち着いて吸い始める。その抵抗の力と持続時間は夜間にひどくなる。時には妻が根負けしてしまう夜もある。おっぱいが欲しくて泣いているのに,あげようとするとまた泣き出す。その繰り返し。
しかし,その一方で前回書いた乳頭混乱もあまりなく,哺乳瓶は素直に飲む。かといって,乳首への抵抗は哺乳瓶に慣れていることが原因だとは思えない。そして,哺乳瓶では搾乳して冷凍した母乳も,粉ミルクも与えているが,味の選り好みもせずに飲んでくれるのはありがたい。ちなみに,初めて使った粉ミルクは明治乳業の「ほほえみ」キューブ式。これはどこかのマタニティフェスタでサンプルでいただいたものだが,わざわざ計量しないですむので楽かと思い,サンプルが終わってもう一箱買った。でも,小さな箱では量が少なくすぐになくなってしまう。
その頃から,母乳と粉ミルク混合でやっていくことに妻が決めたので,本格的に粉ミルクを買うことにした。どうせキューブ状のは付加価値がついて高くつくという判断から,缶入りの粉状のものを買おうと薬局に行ったのだが,標準タイプは850g入りで,缶の大きさは直径12.5cm,高さ18cmもある。ちょっと持って買えるのも思いし,購入した後に母乳が軌道に乗って,粉ミルクは不要になるかもしれないと判断し,一つ小さい320g入りの缶を選ぶ。しかし,明治乳業はこのサイズを出していなくて,森永乳業の製品しかなかった。しかも,ミルクアレルギー向けの商品などいくつかあって,どれにしたらよいのか迷う。結局,いちばん標準的なように思えた「はぐくみ」をチョイス。幸い,息子は味の違いに気づかないのか,問題なく飲んでくれた。しかし,その頃から圧倒的に飲む量が増えてきて,妻の母乳の出がよくなってきたにもかかわらず,320gは1週間程度で終了。紙おむつと同じペースか。ということで,次回は850g入り。再び「ほほえみ」に戻してみました。

新生児は1日14~15時間は寝ているといろんなところに書いてある。基本的にはおっぱいかおむつかで泣いて起きる。そしたら,おむつを交換するかおっぱいかをあげ,満足すれば寝る。その繰り返しだという。たまに30分ほど起きている時間があるので,その場合は遊んであげましょう,と書いてあるが,わが子の睡眠時間はどのくらいだろう。せいぜい8時間くらいのように思う。連続して2時間以上寝てくれるのは1日に2,3度しかなく,大抵は寝ても1時間。おむつが不快で起きるということはあまりないが,逆におむつを換えてすっきりしてまた寝るなんてことはありえない。おっぱいをあげた後は,酔っ払い状態のようにぐでんぐでんになってしまうのだが,すぐに起きてしまうこともよくあるし,哺乳瓶であげた後全く寝ない場合も多い。機嫌が良くて起きている時間も1時間はざらで,その後機嫌を損ねてあやしているうちに起きている継続時間が2,3時間に及ぶこともよくある。わが子は「寝る子は育つ」という表現とかなりかけ離れているわけだが,それも個性と信じるべきか。

でも,ちょっと気になることもないでもない。助産院での入院中から,私は息子をあやすときに,けっこうゆらしていたのだ。その時から,「ゆさぶられっこ 症候群」の存在は知ってはいたのだが,どういう状態にするとどう反応するのかという新生児の三半規管の能力やそれに対する反応をみて楽しんでいたのは否めない。楽しんでいたというよりは要するに,「高い高い」のような垂直運動や,抱いたまま私が体を回転させることなので,容易に泣き止んだから,つい何度かやってしまっていた。今でも,あまりに泣き止まない時は思わず揺らす幅が大きくなったりしてしまう。まぁ,Wikipediaなどで調べてみても,そこに書かれているようなことはしていないし,典型的な症状があるわけでもないが,初めての子だし,個性と異常を見極めるのは難しい。

さて,今週も金曜日は映画の日。妻から講義後に1本観てきていいという許可をもらって観に行く。

11月26日(金)

新宿バルト9 『行きずりの街
大分の湯布院映画祭でも上映された阪本順治監督作品。この映画祭に10回も参加している岡山のTOMさんの評判はイマイチだったのだが,私は仲村トオルが主演ということで観たかったのだ。金のかかった大作は観ようとは思わないが,『魂萌え!』など地味な作品も撮れる。ということでも,本作には期待するところがあった。TOMさんの評判がイマイチだったのも,ある意味では私の観たい気持ちを後押ししたかもしれない。ヒロインが小西真奈美であることは知っていたが,予告編は観ていなかった。私の予測では,なにやら過去に訳ありの2人が夜の都会を彷徨うよう,ということだけが淡々と進んでいくような雰囲気。
仲村トオルは決して演技派ではないと思う。けっこう,いつでも同じような役どころ(デビューの『ビーバップ・ハイスクール』の頃は別だが)だと思うし。でも,どこか惹きつけられる雰囲気を持っているところがいいし,主演なんて滅多にないだろうし,そもそも映画の出演はさほど多くもない。一方,小西真奈美は最近演技で頑張っていて,いろんなタイプの役どころを与えられていて,ともかく演技が楽しくってしょうがないという雰囲気が伝わってくる。本作においてもそんな2人だった。そして,初日舞台挨拶のニュースで窪塚洋介が出演していることを知ったが,現在の彼にとっては本作の役どころは適役だったと思う。偉そうに尖がっている感じが今の彼に求められていると思うが,本作では表向きがそういう人間でありながら,そんな自分を変えようと密かに願っている,そんな訳。残念ながら菅田 俊と石橋蓮司はありきたりの役だったが,ある意味では贅沢。そう,こんだけ豪華な俳優人を挙げてくれば分かるように,私の予想は全く外れてしまった。まあ,それもそのはず。原作が「このミステリーがすごい!」というランキングでNo.1を獲得したというのだから,そんなフィルム・ノアール的な雰囲気であるはずがない。次から次へと問題がおき,人から人がちょっと無理があるくらいつながっていく。テレビドラマ的展開でしたな。でも,そこはベテラン映画監督ですから,しっかりと映画的演出がなされていて,私自身は大いに楽しんだ作品でした。でもタイトルの「行きずりの街strangers in the city」というのはどっちがどっちなの?という謎ではあったが。

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コメント

「行きずりの街」、楽しまれたのなら良かった。
私は、過度に期待した訳でもないのですが、ノレませんでした。”湯布院映画祭のクロージング作品なのに、この程度なのか”と。 あ、やっぱりハードルを高くしてたか(笑)。
小西真奈美さんは、なかなか頑張ってたと思います。
 
>仲村トオルは決して演技派ではないと思う。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>主演なんて滅多にないだろうし,そもそも映画の出演はさほど多くもない。
 デビュー25周年で、本作がちょうど50本目なのだとか。まあ、コンスタントに出続けてる方でしょうね。拘束期間が長いみたいな韓国映画にも何本か出演されてますし。
 
湯布院の「行きずりの街」はイマイチでしたが、ゲストで来祭してくれた仲村さんはトークが本当に面白くて、たっぷり楽しませてもらいました。
また、直接お話できた阪本監督も、話し掛けやすい魅力的な人でした。新作は、「KT」事件で険悪だったものの仲直りしたという荒井晴彦氏の脚本! 「魂萌え!」はかなり好きな1本なので、ああいう感じの作品になりますように!

投稿: 岡山のTOM | 2010年11月30日 (火) 03時21分

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