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講義のネタになる映画

最近,息子の話題が出ていませんが,妻の母乳も快調で,一時期頼りにしていた粉ミルクも最近は妻が一人で3時間以上外出するときのみ使用で,消費期限が気になる減りぶり。体重も妻が5kgを越えるのを今か今かと待ちわびていたと思ったらあっという間に6kgを越えました。お風呂に入れるのに,風呂場の隣にあるトイレの便座のうえにバスタオルなど何枚か敷いて服を脱がせているのだが,そちらもそろそろ狭くなってきた。
赤ちゃんは当分医療費がかからないので,最近は鼻づまりで耳鼻科に行ったり,ちょっとした肌荒れで皮膚科に行ったり。まぁ,多分気をつけていれば大丈夫な程度だが,無料なら活用しない理由もない。そんな感じで順調にみえたここ数日。どうやら本格的な「夜泣き」というのが始まったようだ。まあ,夜泣くということは以前からあったのだが,今回のは前とは違うような気がする。明らかに彼自身が「夜」ということを意識した泣き方だ。

29日の土曜日は,東京経済大学に成績を提出に行く。その帰り,府中で妻と待ち合わせ,私が息子を引き取って帰宅し,妻は一人で映画。『僕と妻の1778の物語』は彼女にとってかなりイマイチだったらしい。

1月30日(日)

そんなことで,日曜日は私が映画。映画のだめだけに夕方に有楽町まで出かけると,なんと雪が降っていました。

ヒューマントラストシネマ有楽町 『君を想って海をゆく
私が選択したのは,移民問題を扱ったフランス映画。以前も『イン・ディス・ワールド』という,ドキュメンタリータッチの映画があった。アラブのある国から少年がイギリスまで国境をいくつも越えていくという話だ。それに比べて,本作はストーリー性のあるフィクションではあるが,現実にあるであろう問題をいくつも含んでいる。主人公はフランスの都市カレに住む水泳コーチ。意に沿わぬ離婚に直面している。そこに登場するのが,イラクから国境をいくつも越え,やってきた17歳の少年。友人家族が移住の許可を得て,合法的にロンドンに暮らしているが,その妹が彼の恋人なのだ。少年には移住の許可は下りないため,彼は陸づたいにフランスまでやってくる。カレという都市は,フランス北西にあり,ドーヴァー海峡を挟んでブリテン島に面した都市である。ここからのフェリーを利用して不法入国者が後を立たない。かれらは物資輸送用のトレーラー車の荷台に入り込み,フェリーに乗って国境を越える。しかし,港の警備も厳重だ。トレーラーの荷台にセンサーを挿入し,二酸化炭素濃度を測定し,なかに不法入国者が潜んでいないか検査を行う。かれらはこの検査の際,ビニール袋を顔に被り,二酸化炭素が漏れないように工夫するのだ。しかし,少年はトルコ国境を越える際に捕まり,顔に袋を被されたまま数日放置された経験から,袋を被ることはできず,一度失敗しやはり捕まってしまう。
そこは,文明国フランスであるから,未成年で初犯ということで釈放される。そこで彼が思いついたのが,水泳でドーヴァー海峡を渡るというものだ。主人公の勤めるプールで泳ぎの練習をするが,そのうち,主人公にコーチをしてもらうことになる。
きちんとストーリーを紹介したくなる作品ですが,ここまで書いてきてけっこう疲れる。それなりに込み入った設定です。でも,このクルド人の少年は恋人に会えるのか,そして主人公の離婚調停の結末は,などと観る者の関心をきちんと引き寄せるところはよくできているフィクションです。しかし一方で,私はこの映画を講義の素材として観ている側面もあります。グローバル化を論じるにあたって,なかなかそれに適した素材を自身の経験で語ることは難しい。かといって,ニュース報道の次元というのも分かりにくい。映画はフィクションとはいえ,格好の素材なのです。そして,本作でも不法入国者が多数滞在するこのカレの港で炊き出しをするボランティアの姿が描かれたり,主人公がクルド人の少年たちを泊めたことに対して,隣人が通報し,主人公は捕まってしまう。不法入国出国の多いこの都市では,地域の住民がそうした人々を支援していないか,厳しく見張っているのだ。
まあ,そんな感じでいろいろな面白さの詰まった作品でした。

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