« 川本三郎『マイ・バック・ページ』 | トップページ | 『感情教育』歴史・パリ・恋愛 »

今年初めて有料ライヴ

6月8日(水)

この日は妻が息子を連れて栃木に一泊するというので,夜は自由。ということで,久し振りにライヴに行くことにした。夜の有料ライヴに行くのは出産後初めてである。いろいろ行きつけだったライヴハウスや,好きなミュージシャンのスケジュールを確認したが,なかなかいいのがなく,一人でおとなしく引越しの準備でもするかと思っていたが,月曜日になって下北沢leteで行きたいライヴを見つけたので,予約した。
ちなみに,現在借りているマンションは3年目になるが,息子が徐々に行動範囲を広げていることや,妻が衣替えの際に,カビが生えててしまった衣類を大量に処分してしまったことなどがあり,真面目に引越しを考えている。実際に物件を決める前に少しずつ荷物をダンボールに詰めていこうという感じです。

下北沢lete TICA
久し振りのlete。返信が来ないので心配したが,前日に返信があり,ホームページで確認したら満席で予約を締め切ったとのこと。危ない。やはりここ数年は年に何度もライヴにいけないので,せっかくいくライヴであれば完璧なものを選びたい。この日のお店とミュージシャンのチョイスは最高。こういう時に過ごしたい店で,聴きたい音楽を聞けた喜び。
leteの店長とは顔馴染み。といっても,気軽に会話はしない。それがバーでありながらこのお店のよいところだと思う。「お久しぶりです」とだけ挨拶をして,このお店で覚えたカクテル,イエガーマイスタトマトを注文。ライヴ代と併せて3200円。最近の私には高額だが,居酒屋での呑み会などに参加すれば,最低でもかかる値段だし,夫婦で夕食を外食すればかかる値段。まあ,この位何ヶ月かに一回であれば贅沢とはいわないだろう(数年前は毎晩のようにこんな感じだったが)。
この日は珍しく登場した石井マサユキさんはいつもどおり,武田カオリさんも相変わらず美しい。とても,母親とは思えませんね。この日もたっぷり2ステージ。トークは比較的控えめで,演奏曲も多めに用意してくれていたようです。TICAの新旧曲に加え,スピッツの「ロビンソン」やポリスなどのカヴァー曲もあったり。いやあ,やはりこの2人はミニマルで完璧。しかも,このお店でやってくれれば他に何もいりませんという感じで,ライヴがこんなにもスペシャルでありがたいものだと実感。

でも,やはり帰りは23時を裕に過ぎてしまい,久し振りに日付が変わって寝ることになりました。でも,幸い翌朝は目覚まし時計なしに6時に起きることができました。

6月10日(金)

数日前から読み始めた川本三郎氏の『マイ・バック・ページ』。ちょうど映画館に入って予告編が始まる直前に読み終わることができました。原作を読んで映画を観るのは本当に久しぶり。さて,ノンフィクションの原作をどのように料理してくれるのか。

渋谷TOEI 『マイ・バック・ページ
この映画化は山下敦弘監督。以前から私の友人さくさんのお薦めだった監督で,私も『リアリズムの宿』以降は観ています。でも,おそらくさくさん的にはそれ以前の作品がいいのだというのだろうな。尾野真千子をヒロインに迎えた『リアリズムの宿』の頃から少しずつ一般受けする路線に走っているような気がして(といっても,私はそれ以前は『中学生日記』や『この男狂棒に突き』などのDVD以外知らないのだが),絶対的に好きな監督というわけではない。脚本は昔から山下監督と組んでいる向井康介。主演は知っての通り,原作者川本三郎を「沢田」と名前を替え,妻夫木 聡が演じ,最終的に事件をこす運動家Kは「梅山」という名になって松山ケンイチが演じる。その他,山下監督作品常連の山本浩司,長塚圭史,そして『この男狂棒に突き』の汁男優こと山本剛史氏まで出演している。山下監督ファンたちはそんな人々の登場にいちいちニンマリするのだろう。
原作にはほとんど女性が登場しないが,川本氏が『週刊朝日』の記者だった時代に表紙を飾っていた十台の女性モデル保倉幸恵を忽那汐里が演じる。彼女との関わりは原作では1章を割いて説明されているが,映画ではうまく事件の進行のなかに組み込まれている。実際の保倉幸恵は22歳で自殺してしまったようなので,その点は忽那汐里とちょっと違うような気もするが,配役としては贅沢だ。他にも石橋杏奈と韓 英恵といった若手女優が映画では出演しているが,なんだかもったいない配役。確かに,いかにもいかがわしい運動家を演じた松山ケンイチはさすがだったし,原作の主人公である川本氏よりもよりピュアな若者像という映画製作側にとって妻夫木君はちょうどよかったのだろう。でも,全体的にこの映画が良かったのかどうかは,よく分からない。やはり山下監督の作品は私にとって好きでも嫌いでもないというところだろうか。

ちなみに,青土社の批評雑誌『ユリイカ』は早速山下敦弘監督の特集を組んだ。なぜか有名な社会学者の大澤真幸に映画の粗筋を書かせ,『1968』という分厚い上下巻に及ぶ大著を書いた社会学者,小熊英二に原作と映画の違いを書かせるといった贅沢さ。でも,そうして1968年に最も詳しい研究者が観ても遜色のない映像だったらしい。また,実際にKが起こした朝霞自衛隊駐屯地事件は原作でその詳細は描かれていないのだが,映画ではその事件に関して当時書かれたルポルタージュなどを参考にして復元しているようだ。

|

« 川本三郎『マイ・バック・ページ』 | トップページ | 『感情教育』歴史・パリ・恋愛 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/51922954

この記事へのトラックバック一覧です: 今年初めて有料ライヴ:

« 川本三郎『マイ・バック・ページ』 | トップページ | 『感情教育』歴史・パリ・恋愛 »