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息子,8ヶ月

今週で息子は生後8ヶ月を迎える。私のblogも育児日記は少なくなってきたし,妻も前ほど頻繁には息子の写真を現像しにいかなくなった。その間も息子は着実に成長をしているのだが,以前より一つ一つのことが驚きではなくなり,気に留める間もなく過ぎていくという感じだろうか。
まだハイハイはできないが,和室のなかをかなり自在に動くことができるようになった。基本的には以前に書いたように,寝返りによる横方向の移動と仰向けで足を使って頭の方向に移動する縦方向とが可能なのですが,最近は匍匐前進的なものも少しずつ覚えるのと,うつ伏せになってお腹を支点にして方向転換するのが得意になりました。ということで,けっこう思い通りの方向に進むことができ,時には和室から外に出てしまうことも。
それから,完全にウンチが固形化しました。そのせいで,ウンチをするときには以前より踏ん張るようになり,踏ん張りはじめに気づけば,急いでおまるを用意し,おむつを脱がせて,おまるの座らせると,うまい具合にウンチをキャッチすることができるようになりました。なんと,初めて成功してからは8割がたキャッチできるようになったのです。最近は,ウンチの時間も安定していて,朝は大体必ず,そして時折夕方もします。残念ながらおまるにうまく座らせるのは私だけで,妻が成功したことはありません。しかし,幸いなことにウンチをするタイミングに大体私が居合わせる時間なのでうまくいっています。でも,ウンチが固形化すれば,紙おむつでもきちんとウンチをトイレにポチャンとできるし,布おむつもほとんどごしごし洗う必要はなくなったので,おまるでするメリットはあまりなかったりして。でも,この行為はいつでも嬉しいものなので,続けようと思います。

20110410_003母親に向かってハイハイするところを撮ろうと思いきや,寝返りをしてしまった瞬間。

ところで,私はなるべく息子と一緒に過ごそうと努めている父親ではありますが,さすがに最近は母親と過ごしている時間と私と過ごしている時間の蓄積に差が出てきているのか,私が間近にいても,母親の姿を探して号泣する場面が増えてきた。特に,あんなに好きだったお風呂でさえも,私と2人きりでは泣き通し。妻が入れると当然ご機嫌なのだが,先に彼だけ上がって,私が拭いたりおむつをつけたり衣類を着させたりしている間も泣き通し。この状態はいつまで続くやら。困ったものです。

6月18日(土)

翌日の日曜日は妻が撮影の仕事で半日家を空けるので,私が半日息子の世話をする。ということで,土曜日は講義後に映画を観させてもらうことにした。2時間以上のけっこう長い作品。

新宿角川シネマ 『軽蔑
鈴木 杏を脱がせたとけっこう話題になっている廣木隆一監督最新作。私はこの監督のことを以前から知っていたわけではなく,寺島しのぶが日本アカデミー賞の主演女優賞を獲得して有名になった作品なので,あまり自慢にはならないが,それ以来なるべく観るようにしている監督。しかし,あまりにも多くの作品をてがけているので,過去の監督作品を調べてみると意外に観てなかったりする。
なぜ,私が彼の作品に一目置くようになったかというと,その音楽的センスによるのかもしれない。特に,『ラマン』では辻 香織がカヴァーする「少女」をテーマ曲に使ったり,その縁で辻 香織のプロモーションヴィデオを監督したりしている。ちなみに,『軽蔑』でも,美容室のシーンで店内にかかっているBGMはエミ・マイヤーの「登り坂」だったり,エンディングテーマがどこにもその情報が載っていないが,ハンバートハンバートの佐藤良成が新しく始めたバンド「グッバイマイラブ」の曲だったようだ。エンドロールが短くて,エンディングテーマはフルコーラス流れずに,途中でフェイドアウトしてしまったが,いい感じのバンド音とどこかで聴いたことがある歌声だったので,エンドロールを凝視していたら,「作詞・作曲 佐藤良成」の文字を発見した。他にも,日本の曲ではないがいい感じの曲が使われていた。しかし,冒頭にインパクトのある曲だったので,劇中に3回も使うのはどうかと思った。
さて,廣木作品は『M』以来の出演である高良健吾。鈴木 杏との恋愛物語。鈴木 杏演じるポールダンサー「マチコ」を目当てに夜な夜なお店に通う「カズ」を演じる高良健吾。ある日博打で作った借金を組の仕事でチャラにしてくれるというので,自分が通っているそのトップレスバーに乗り込み,店内を滅茶苦茶にしてしまう。そのドサクサにまぎれて,カズはマチコを店から連れ出して,和歌山県の熊野にある実家まで逃げる。そこはカズの実家がある町なのだが,そこではまた別の苦難がかれらを待ち受けている。まあ,そんな物語。
さて,この原作は中上健次のものである。彼は芥川賞も受賞しているし,青山真治によるドキュメンタリー『路地へ』というのもあるから,かなり有名な作家ではあるが,私が彼のことを知ったのは,友人の地理学者,若松 司氏が研究のなかで中上の作品を取り上げていたからだ。この作品『軽蔑』は中上が46歳で亡くなる時に書かれた最後の長編小説とのこと。1992年刊行。思っていたよりも新しいんだな。
さて,若い2人の絡みのシーン,役者としてはかなり必死な感じが伝わってくるが,それを作中人物の2人の生に対する必死さと解釈すれば,いいと思う。もちろん,暴力シーンもあり,観るのがかなり辛いシーンも一箇所あるが,廣木作品の不思議なところは,エロも暴力も一つの美学でまとめ上げていて,観る者に嫌な感じを与えないことだ。それをリアリティの欠如と批判することもできるが,私はこれが映画的リアリティであると思う。杏ちゃんの裸体はキレイです。小さすぎない乳房とクオーターらしいすっきりと伸びた足とウエストのくびれは少なく胴は少し太め。それにしても,高良君は24歳にして何人の女優との絡みシーンがあったのだろうか,そしてこの先も。ちょっといやらしい最後になりましたが,廣木作品常連(?)の大森南朋や田口トモロヲなども要所で出演していて見所満載です。さすが,廣木監督という感じの出来でした。

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コメント

昭くんの立った写真がアップされるまで、あと少し。歩き始めると、ベランダも危険区域になり、ますます目が離せなくなってしまいますね。ま、それも、きっと嬉しい悩み(笑)。
「軽蔑」の杏ちゃん、頑張ってました! 大きくはないけれど綺麗な形のバストをしていたので、ひと安心(?)。高良くんもなかなかだったのですが、正直、映画自体にはいまいちノレませんでした。
廣木監督作の音楽の良さには定評がありますよね。「ヴァイブレータ」の脚本家・荒井晴彦氏も、2003年の湯布院映画祭で「とにかく廣木は、音楽のセンスだけはいい」(笑)と発言していました。そうそう、大森南朋・田口トモロヲの両氏とも、同映画祭でお話ししたことがあります。今年の湯布院入りまで、あと65日だ!(笑)

投稿: 岡山のTOM | 2011年6月21日 (火) 06時03分

TOMさん

丁寧なコメントありがとう。
確かに,ああいうダメ男に惹かれる女ってのはどうなの?って思いますよね。
そして,湯布院の話題ですね。素の大森南朋がどんなのか,知りたいものです。おそらく,トモロヲさんはあのまんまじゃないかなって思いますけど。
今年は映画祭も東日本では開催が危ぶまれますから,西日本は余計に盛り上がるかもしれませんね。

投稿: ナルセ | 2011年6月21日 (火) 21時52分

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