« 引っ越しから2週間 | トップページ | エバリスト・カリエゴ »

学問の方法

ヴィーコ著,上村忠男・佐々木 力訳 1987. 『学問の方法』岩波書店,229p,660円.

ヴィーコは17世紀から18世紀を生きたイタリアの哲学者(?)。『新しい学』という著作で有名。私も中央公論社の「世界の名著」シリーズで読んだが,かなり意味不明だった。最近は法政大学出版局から本書の訳者,上村氏による新訳が出版されたが,なんと5巻におよぶ。「世界の名著」版は抄訳だったのだろうか。ヴィーコはサイードが再び脚光を当てられているようだが,日本ではこの上村氏がいくつか関連書を出している。ヴィーコはこの時代にデカルト批判などをして「新しい学」を提示したということから,科学における転換期における現代だからこそ,見直されているのだとは理解できるのだが,なかなかヴィーコ自身の文章は読んでいても頭に入ってこない。この時代のことは結構好きで勉強しているつもりではいるのだが,まだまだだ。
ということで,『新しい学』の新訳を読む前に,かなり軽い本書を上村氏の訳で読んでみたかった。本書は原題を「われらの時代の学問方法について」と題した講演である。内容は以下のように15からなる。

1 講演の構成
2 諸科学の道具から得られるわれわれの学問方法の利点
3 新しいクリティカの不都合
4 幾何学の方法が自然学に導入されることによる不都合
5 解析について(機械学との関連における)
6 われわれの学問方法は医事にいかなる不都合をもたらすか
7 われわれの学問方法がそれの目的と関連して道徳と政治の学および雄弁にもたらす不都合
8 詩作について
9 キリスト教神学について
10 賢慮に属する諸主題について技法集が編まれていることの不都合
11 法賢慮について
12 芸術作品の最良の手本について
13 印刷について
14 大学について
15 講演の結論

結論からいうと,やはり上村氏の訳であろうが,どうにもヴィーコの文章は頭にはいってこないことがわかった。そもそも,学問の方法についての講演なのに,詩やら法やら芸術,印刷,大学とずいぶん関係ない話のような気もするが,まあ要はこれらが当時のイタリアにおいては全て学問に関係するということでしょうか。訳者の解説が一番頭に入ったかな。

|

« 引っ越しから2週間 | トップページ | エバリスト・カリエゴ »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/52475176

この記事へのトラックバック一覧です: 学問の方法:

« 引っ越しから2週間 | トップページ | エバリスト・カリエゴ »