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母親が携帯電話購入

先日,妻のもとに私の母親から電話がかかってきた。しかも,自宅の固定電話ではなく,その日購入したという携帯電話から。成瀬家の母と私と兄の3人のうち,これまで携帯電話を持っていたのは兄だけで,持っていない方が多数派だった。一気に立場逆転で劣勢に立たされる。
まあ,というのも普通は年老いた一人暮らしの親に携帯電話を持たせるのは子どもの役目だが,子ども自体が持っていないものだから,その役割は地元の友だちだった。ちょうど先日母親の家に私たち家族3人で1泊してきたのだが,その友だちも私たちの息子の顔が見たいといって,遊びにきたのだが,「お母さんにもようやく携帯を持たせたよ」と,購入した当日は携帯ショップまで同行したらしい。本人も観念した様子で,75歳にしてなんとか最低限の機能は覚えるつもりで前向だ。

9月10日(土)
新宿ピカデリー 『ハンナ
『つぐない』でキーラ・ナイトレイ演じる主人公の妹役で出演していたシアーシャ・ローナン主演作品。もちろん,その後の『ラブリーボーン』も観ているが,どちらも笑顔の少ないシリアス系。若かりし頃の宮崎あおいのような展開がいい。たまに見せる笑顔だけでときめいてしまう感じの女優。父親役を,私は『ブーリン家の姉妹』しか観ていないが,エリック・バナ,そしてその親子を追いつめるCIA捜査官を演じるのがケイト・ブランシェット。2人はかつて同僚だったが,ある秘密のミッションを機に,エリック演じる男は姿をくらまし,密かに極寒の地で狩猟生活をしながら娘を最強の兵士へと育て上げ,復讐を謀るという物語。こうして粗筋を書くといかにもシリアスなスパイものだが,実はある意味でコメディである,というのがこの作品の愛すべき側面。
といっても,つぎつぎに人は死んでいくし,結局生き残るのはハンナ一人だし,なにも表現そのものにコメディ的要素はないのだが,殺人という行為そのものを滑稽に見せる仕組みがこの映画にはある。そもそも,この時代にスパイも何もないものだ。その辺からして,時代錯誤的なことを自覚しているところが面白い。まあ,今後のシアーシャちゃんの女優としてのキャリアにおいても,こういう作品への出演というのはプラスだと思います。

9月16日(金)
新宿武蔵野館 『未来を生きる君たちへ
『アフター・ウェディング』のデンマーク人監督,スサンネ・ビアの最新作。アカデミー賞の最優秀外国語作品賞を受賞したらしい。予告編を観た時にけっこう衝撃的で観ようと決めていたもの。武蔵野館での最終日に間に合って観ることができました。講義の関係上,グローバル化の要素が色濃い映画は観るようにしていて,本作もスウェーデンからの移民であるデンマーク人の医師が,おそらく「国境なし医師団」のメンバーに志願して,アフリカの難民キャンプで医療活動を行うという設定であった。もちろん,このアフリカの地は水不足と食料不足,そして医師&医療施設不足で常に死と向き合った生活が描かれるのだが,その他にも暴力の横行という現実が描かれる。しかし,一方でデンマークの舞台でもさまざまな問題が登場人物にふりかかり,観るものは何度も死について考えさせられる,そんな作品。その描き方が非常にリアルで,観ているのがけっこうつらい作品です。という意味で,アカデミー賞最優秀外国語作品賞は納得の作品。

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コメント

半月ぐらい前になりますが、別のマイミクさんもこの2本について同じ日記に書いておられました。まあ同時期の公開なので、そんなに不思議でもないのですが、こういう偶然に気づくと、ちょっと楽しくなるもの。
 
岡山では、どちらも10月の公開。「未来~」は絶対観ますが、「ハンナ」は迷っています。絶賛する人もいれば、駄作と切って捨てる人も。まあ、最後は自分の勘次第かな(笑)。

投稿: 岡山のTOM | 2011年9月20日 (火) 03時53分

TOMさん

確かに,いくら同じ時期に公開されている作品とはいえ,この2本を同時に紹介するblogというのは偶然ですね。
そして,『ハンナ』を駄作だとする意見も分かります。でも,私は本作でのケイト・ブランシェットの演技はけっこう好きですよ。

投稿: ナルセ | 2011年9月20日 (火) 19時18分

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