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家族で風邪ひき

先日の日記で書いた,翻訳とか学会発表のエントリーとか,非常勤先の成績提出とか,諸々の作業が一段落してほっとしたのか,息子の風邪をうつされてしまった。体調も良くないし,あまりやる気がしない。ということで,先週見た映画は日本映画(?)2本。

1月13日(金)
新宿シネマート 『CUT
こちらは舞台が日本で,出演俳優も日本人だが,監督はアミール・ナデリというイラン人。脚本には青山真治が協力しているとか。そういえば,高崎映画祭で榮倉奈々が助演女優賞を受賞した,青山真治監督作品『東京公園』はすっかり観るのを忘れていた。
さて,本作は西島秀俊が殴られ屋として体を張った演技で話題になった作品。お相手が常磐貴子ってのも面白いかも。しかし,予告編から予想できる以上の作品ではなかった。殴られ屋といっても,新宿歌舞伎町のよく知られた男の物語ではなく,あくまでもフィクション。西島演じる主人公の兄が暴力団に所属していたが,組から借りていた膨大な借金のせいで最終的に殺されてしまう。主人公はその借金を代わりに支払うことになる。10日かそこらで1千万円以降。なりゆきで,暴力団員相手の殴られ屋として毎日毎日殴られる。彼のすがるものは映画だけ。彼は過去の輝かしい時代の映画をこよなく愛し,みずから監督をすると同時に,過去の映画の上映会をしているような人物。その設定がこの映画自体のハードルを高くしている。常磐貴子も似合わないショートカットに,いかにも無頓着なファッション。演技の善し悪しでいえば評価せざるをえないかもしれないが,映画そのものが面白くなくちゃね。

1月15日(日)
府中TOHOシネマズ 『ロボジー
次に観たのはそれとは非常に対照的な作品。ある意味では『CUT』の主人公が批判していた金儲け主義のエンタテイメント映画をコンスタントに世に送り出している矢口史靖監督最新作。彼の作品はフジテレビとタイアップを組んで,万全のプロモーション体制を取っているという点では金儲け主義はひていできないが,それでも毎作素晴らしいエンタテイメントを届けてくれていると私は思っている。
今回はミッキー・カーチスこと五十嵐信次郎を,彼のトレードマークの襟足の長髪を切り,ひげを剃り落して出演させている。ヒロインの吉高由里子が女子大学生役ってのはどうかと思うが,彼女が所属するロボット研究会の男子はけっこうかっこいいのでよしとしましょう。まあ,さんざん宣伝していると思うので,説明は不要だが,こんなネタでもしっかりと2時間の展開を飽きさせずに楽しませてくれるのはさすが矢口監督。まあ,ともかく毎回テーマを変えながらも,それについて徹底的に調べていくという意味でのオタクなんでしょうね。ともかく,観て損はない1本でした。

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コメント

「CUT」のナデリ監督は確か公開から1ヶ月ぐらい日本に滞在していて、ほとんどの日は映画館のロビーに常駐。 高崎の友人は12月下旬に『新宿シネマート』で監督からパンフにサインを貰ったそうです。
こちらでは、28日の公開。
 
「ロボジー」は、本日のメンズデーに観ます。

投稿: 岡山のTOM | 2012年1月19日 (木) 02時02分

TOMさん

年末の日記にも書きましたが、『ラブ&ドラッグ』を観にシネマート新宿に行ったとき、私もナデリ監督を見ました。
映画好きのTOMさんにとって、本作の最後のシーンがどのように響くのか、楽しみです。

『ロボジー』はTOM日記に登場するほどのできかどうか、これも楽しみです。

投稿: ナルセ | 2012年1月19日 (木) 15時10分

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