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2012年5月

新しいこと2つ

5月25日(金)

この日は家族で仙川。いくつか新しいことが始まる。一つはベランダ家庭菜園。もう一つは新しいオーブンレンジの購入。ベランダ家庭菜園のためにプランタと土と苗を買う。オーブンレンジは現在使っているものよりも一回り大きなものになるので,置き場所に工夫が必要。現在は私が一人暮らしのときから使っている食器棚の上に乗せているのだが,新しいものは奥行が足りない。他の場所はなかなか思いつかないために,結局,食器棚の上に板を乗せて固定することで対応することに。
ということで,ホームセンターのある仙川に出かけた。島忠の店員さんに聞いた結果,けっこう大きめのプランタを購入。土は肥料込みの25リットルもの。それでも,苗はキュウリと唐辛子が1株ずつ。キュウリのための支柱も購入。食器棚の改良の方は,幅が現状通り70cm,奥行が40cmということで,91×40cmの板を購入し,カットしてもらう。どちらの買い物もかさばって重いので,1050円かけて配送してもらう。

5月26日(土)

翌日は一人行動。講義後,また吉祥寺に向かう。

吉祥寺バウス・シアター 『ミッドナイト・イン・パリ
まずは映画。ウディ・アレンの新作だが,アカデミー賞でも脚本賞を受賞したらしく,評判も上々。久し振りに公開初日に観に行った。さすがのバウスシアターでも,満席にはなりませんでしたね。今回の主演はオーウェン・ウィルソンという俳優だが,私はあまり観たことがない。お相手はレイチェル・マクアダムス。出番は多くないが,けっこう露出が多く,意外にお得。タイトル通り,パリを舞台にしたものだが,フランス女優マリオン・コティヤールも出演していて,あまり下調べをせずに観たために,ちょっとした驚きが嬉しい。まだ公開されたばかりなので,内容については詳しく書かないけど,ちょっと最近の日本映画『ゴーストライター・ホテル』と発想が似ています。そして,古き良き時代のハリウッド映画の要素も取り入れながら,未だなお斬新で新鮮な作品をとり続けるウディ・アレンの秘密というか,考え方が詰まっている作品ともいえるでしょう。

映画が終わったら献血。今回は珍しく予約をしていました。というのも,吉祥寺の献血ルームはけっこう混雑するからですが,この日は意外と空いていました。なんとなくリニューアルして奇麗になってからいわゆる地元民のような人が減ったような気もします。

5月27日(日)

翌日は妻が一人行動。当初はいくつかの用事を済ませるために府中に行く予定でしたが,前日に大橋エリさんのblogを読んだ妻が,「深大寺植物公園のバラ・フェスタでerikuoが演奏するらしいよ。行ってきたら」との一言で予定変更。そういえば,この週末は息子をあまり遊ばせていないということで,決定。
深大寺植物公園へはいつもは調布駅からバスに乗っていくが,日曜日の深大寺行きバスはとっても混む。ベビーカーではかなり厳しいので,そして私自身の最近の運動不足もあったので,歩いていくことにした。布田駅から歩いて45分くらいか。到着後,早速バラ園に向かう。バラ園は想像以上に大きい。最近の息子は昼食後にお昼寝することが多いらしく,この日は家で昼食を済ませてから出かけたので,少し眠い様子。私の昼食はサンドイッチとコーヒーを持ってきたので,バラ園のなかのベンチで食べる。バラ園に来る人は写真を撮る人は多くても,飲食する人はほとんどいない。
バラ園を見下ろすステージに音響機材がセットされていたので,こちらで演奏はされるようだ。眠気もさめて元気になった息子を歩かせる。演奏が始まり,ベビーカーに乗せるが15分ほどで飽きてしまう。大勢集まったステージ付近から離れ,再び遊ばせる。演奏が終わって一段落した頃を見計らって戻ると,ちょうど大橋エリさん家族が控え室から出てきていたので挨拶。バラの前で私と息子を撮影してくれました。帰りも歩きで,今度は西調布駅まで。私が散々歩いた日曜日でした。
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不覚

5月18日(金)

この日は妻が映画2本だて。私は息子を連れて近くの図書館に出かける。当初は雨の予報だったが,明け方に降ったきりやんでしまったので,歩いて図書館まで。しかし,図書館近くで雲行きが怪しくなり,ポツポツ降り出す。予定では図書館での用事は早く済ませ,府中駅近くの児童施設で食事をする予定だったが,図書館にいる間に雷雨が激しくなる。私の用事はすぐに済んだが,傘も何も持たずに出かけてしまったので,図書館で雨宿り。ちょっと思い立って,息子の観賞用のDVDを探しにいった。もう,息子はベビーカーに乗るのは嫌だというので,歩かせていったが,私の行きたい方向に行ってくれないので,しばし放置してDVDコーナーを観ていると,なんと息子の大泣き声。どこにいるかも分からず,鳴き声の方に向かうと,なんと4階と3階とを結ぶ階段の3段下くらいに倒れていた。どうやら,一人で下りようとして,頭から落ちてしまったらしい。初めて見る額の大きなたんこぶ。私がとりあえず抱きかかえてどうしたらよいものかとあたふたしていると,図書館のスタッフが寄ってきて,「とりあえず冷やしましょう」といろいろ探してきてくれる。でも,息子はたんこぶに触れられるのが痛いらしく,ひたすら泣き続ける。ひとまず,スタッフに最寄りの小児科を聞くと,すぐ近くにあるというので,連れて行く。医者はたんこぶをさわり,「多分それほど大きな衝撃ではないので,大丈夫でしょう。自宅で様子を見て,食べ物を吐くとか,フラフラするとかであればまた連絡してください」とのこと。
医者についた頃には泣き止んでいたので,ひとまず安心して昼食を食べに移動。周りの親子に気を取られて食事は思ったようにすすみませんでしたが,本人は怪我のことはすっかり忘れている様子。その後も1時間以上子どもの遊び場で遊ばせたけど問題なし。むしろ,帰り際にはもっと遊びたいと泣き出す始末。でも,ベビーカーに乗せて移動した途端寝てしまった。
その後も変わった様子はなく,ひとまず安心。しかし,いつも通り軽く転んだりぶつけたりして,それがたんこぶだと相当痛いらしく,大泣き。一度はたんこぶが再び腫れて大泣きしたが,今は徐々に回復中なり。やはり,まだ1歳半では何するか分からないので,要注意ですな。

5月19日(土)

この日は妻の希望で,多摩動物公園に行く。一応,息子にとっては人生の大イヴェントですが,あまり詳細に書かないことにしましょう。正直いって,1歳半で動物園はまだ早いようです。特に何を見て驚くでもないし,ともかく広い場所に来て,思うように行ったり来たりするだけ。まあ,近所の公園でも同じでしたね。

5月20日(日)

この日は私の単独行動。朝10時から髪を切りにいき,新宿に移動して,昼食。

タワーレコード新宿店 竹仲絵里
4月に発売されたミニアルバム『Sang』の発売記念インストアライヴ。彼女のライヴも久し振りです。オリジナルアルバムが2年振りだといっていたので,まさにそんな感じですね。今回はノルウェーで録音したということで,私の好みの仕上がりになっていますが,収録された曲は全て2011年に書かれたものだという。そして,震災の3日後に書かれた「おなじ星空の下で」が一つのきっかけとなり,また「歌がきこえる」というのは本人的にかなり自信作のよう。確かに,私が好きな「gerbera」と似た雰囲気がありますね。前作『Garden』は,先行シングル曲が何曲も入った,吉本に移籍してからの販売戦略がありありの感じであまり好きになれませんでしたが,本作のような作品を作らせてもらったというだけで一安心です。やはり強い芯のある女性ですから,このままの路線で活動していってくれることでしょう。

新宿ピカデリー 『ポテチ
その後は映画。こちらもちょっと震災がらみで,仙台在住の作家,伊坂幸太郎原作を,伊坂原作作品をこれまでいくつも映画化している中村義洋監督が,そしてその映画によく出演している濱田 岳を主演に向かえ,仙台で撮影を行ったという作品。前売り券が1000円で,上映時間が60分強と短い作品。
濱田君の相手役が木村文乃という女優さんで,私は初めて観ましたが,なかなか魅力的な女性。その存在感がこの作品のなかでは重要でしたね。石田えりさんとのやりとりも面白かった。私もかつては野球少年だったし,そういう意味でも楽しめる作品。

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新しい翻訳論文

大阪市立大学の水内俊雄さんが編集している雑誌『空間・社会・地理思想』に,私が翻訳した論文を掲載してもらいました。

ヴォグト, E. A.著,成瀬 厚訳 2012. 文明と文化――フランスおよびドイツ市民権の歴史におけるキーワード.空間・社会・地理思想 15: 93-108.Vogt, E. A. 1996. Civilisation and Kultur: keywords in the history of French and Germany citizenship. Ecumene 3: 1263-145.

この雑誌はウェブ公開されていて,こちらでPDF閲覧可能なので,抜き刷りはもらわなかったのですが,雑誌そのものを私宛に3冊送ってくれたので,2冊余っています。ご希望の方がいましたら,先着2名で郵送します。メールで連絡ください。

これまで,私の翻訳の仕事は少なく,『現代思想』の特集「変容する空間」(1999年12月号,27巻13号)にトール(オートゥーホール)の『批判地政学』から第2章を訳出したのが一つ。もう一つは,2001年に地人書房から出版された『風景の図像学』の序章と第13章を訳したもの。
最近,会社のネット利用が大幅に制限され,昼休みの過ごし方を考え,翻訳作業ならばコツコツと進められるのではないかと昨年から始めました。1日40分ほど,週4日でもけっこうできるもんですね。他にも急ぎの作業ができたり,講義の準備をすることもありますが,数ヶ月で1本の論文ならば翻訳できるようです。これなら単行本でもいけるかも。

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4日連続西武多摩川線

5月10日(木)
吉祥寺star pine's cafe ari
2月に予定されていたariさんの10周年記念ライヴ。残念ながら、本人の体調不良で延期になったが、この日無事開催された。その時の予約はそのまま使えますよ、とお店からのメールにあったが、予約者のリストに私の名前はなし。しかし、ariさんが私の名前を書いてくれていて、予約料金で入場。開演時間10分前に行ったが、そこそこ席は空いている。すると、席を立つサカウエ君とすれ違う。隣に座らせてもらう。10分ほど遅れての開演だったが、その直前にはTOPSさんの姿も。出産後、ライヴに行く回数が最盛期の20分の1ほどに減った私、最近はariさん以外のライヴには全く行っていないというサカウエ君、そして職場が変わって平日のライヴに行きにくくなったというTOPSさん、かつては月1ほどで顔をあわせていたこの3人が一同に会するのは本当に久しぶりだ。
このお店はけっこうメジャーなアーティストもライヴを行い、オールスタンディングにすれば300人以上を収容するが、この日はariさんのみの公演ということで、客席フロアにグランドピアノを置き、ステージには電子ピアノ、そしてサポートのサックスとウッドベースという贅沢な空間の使い方。私たちはグランドピアノを取り囲むような席に座ります。このお店は2年以上ぶりだと思うが、受付のお姉さんも含め、メニューなどあまり変わりがなく、ほっとします。この日のステージは2部制。そして、それぞれに弾き語りコーナーがあるという構成。昔懐かしい曲から、私がariさんのライヴに来ていなかった期間に作られた曲、そして弾き語りで多かったのが、昨年よくやっていたというカヴァー曲。私的にはこのカヴァー曲がけっこうよかった。本人もステージ上で思わず言っていたように「熱唱して」いました。やはり自分で作曲する曲と、他人の曲ではキーがけっこう違うんでしょうね。普段は出さないような声がなかなか迫力があったりした。
ariさんのライヴを初めて聴いたのは,2003年11月のこと。下北沢の440だった。その頃私はBONNIE PINKやleyonaなど,メジャーレコード会社からCDを出しているアーティストのライヴくらいしか行ったことがなかった。たまたま,440はアナム&マキのライヴで来たことがあったが。たまたま,SHIBUYA AXでの佐野元春のイヴェント(なんと,佐野元春は高校生の頃によく聴いていたが,ライヴに行ったのは初めてだった)に行った時,それは元春が最近気になっている若手ミュージシャンをゲストに呼んで,という企画もので,ハナレグミなどと一緒にsaigenjiが出演していたのだ。そのインパクトが強く,彼のライヴに行ってみたいと思って調べたら,近々orbit blenderというイヴェンダーの企画に出ることになっていたが,結局saigenjiが出演する方ではなく,440で開催されたイヴェントに行ったのだ。その頃はそういうイヴェントがどういうものか分からなかったので,友人を誘って4人で予約していったのだ。出演者はariさんとone tone。どちらも,その後頻繁に足を運ぶことになったミュージシャン。しかも,このorbit blenderのイヴェントにもけっこう通うようになって,ハンバートハンバートやおおはた雄一,扇谷一穂さんやハセガワミヤコなどなど,その後ライヴに通うことになるミュージシャンの多くを知ることになった。まだそのころariさんはホームページを開設しておらず,その後のライヴ予定は全く分からなかった。しかし,次回のorbit blenderイヴェントになんとariさんがお客で来ていたのだ。私はその頃は相当緊張して声をかけた。そしたら,今度新しくホームページができますので,といって名刺のようなものを渡された気がする。そして,おそるおそる私のバーデビューとなった,池ノ上bobtailが次に行ったariさんのライヴだった。まあ,そんな感じでその後数年にわたる私のライヴ生活が始まっていくきっかけがariさんだったのだ。
そんなことをしみじみ思い出しながら,また,2年以上ぶりだというのに,そんな感じもしない懐かしい感じのする夜でした。吉祥寺からの帰りは武蔵境から西武多摩川線で白糸台から自宅までは少し距離がありますが,歩いて帰りました。

5月11日(金)
翌日はお休み。この日は妻が渋谷に用事があるというので,散髪や映画などの用事をまとめてすましてもらうことにして,私は息子と2人。日曜日に野川公園でバーベキューの集まりがある。以前は調布からバスで野川公園に行ったことがあったが,西武多摩川線の多磨駅からも近いということで,当日迷わないように行ってみることにした。まずは武蔵境まで行って昼食を食べる。しかし,ちょっと事前に探したカフェがみつからず,ひとまず駅前の公園で彼のご飯を食べさせる。この公園の前には新しくできたという図書館があり,なかなか素敵。この公園でも鳩を追いかけて息子は散々歩いたが,私の昼食を済ませてから野川公園に移動する。
やはり平日の公園は広くていい。多磨駅から歩いていくとちょうどバーベキュー場の東門から入る。帰りはバスで調布に出ようと思って公園を横断。彼もよく歩きました。
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5月12日(土)
翌日も講義後に吉祥寺に向かう。先日のライヴの前には古書店巡りをできなかったので,古書店へ。いくつかリヒターの画集があったが,やはり思ったように高価なのでとりあえず保留。

吉祥寺オデオン 『幸せの教室
吉祥寺で映画を観るのは久し振り。前日に公開した作品だったが,やはり入りはイマイチ。一応米国を代表する俳優2人,トム・ハンクスとジュリア・ロバーツの共演なのですが...そのことは知っていたし,予告編も観たのですが,冒頭で驚く。「トム・ハンクス フィルム」とある。そう,なんとトム・ハンクス監督作品でした。彼がこれまでどのくらいの作品を監督していたかは知りませんが,この点は日本ではあまり話題にしていないような気がします。ともかく,男性の視点としては純粋に楽しめる作品。中年男性が第二の人生を楽しむという内容だし,直接恋愛対象となりそうな異性と,大分年下で魅力ある異性が登場するし,映画好きのツボを刺激するような細かいポイントが配分されていて飽きません。まあ,主演の2人が最終的にくっつく展開には無理があるし,家に帰って冷静に考えてしまうとたいした映画ではありませんが,まあ,その場だけでも楽しむというのが映画の娯楽性ですから十分でしょう。
ということで,この日も前々日と同じルートで帰宅します。ただし,西武多摩川線の多磨駅から歩いて自宅までどのくらいかかるか測るために歩いて帰ってみました。

5月13日(日)
ということで,翌日は結局多摩川線は使わずに,行きも帰りも野川公園まで歩いて往復しました。この日記のタイトルは間違いでしたね(でも修正せず)。この日はわたしたちがお世話になった助産師さんのところで出産した家族たちが集まる会でバーベキュー。ということで,子どもたちが大勢集合しているのに,うちの息子は仲間に入るどころか,公園内を方々に歩いていきます。私はそれを追いかけてばかりで,結局他の家族たちとも交流はあまりなし。まあ,その代わりに妻がしてくれたのでよしとしましょう。それでもお腹いっぱいになって疲れた一日でした。

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父息子監督

4月30日(月,祝)
銀座テアトルシネマ 『ルート・アイリッシュ
ケン・ローチ監督最新作。今はなき六本木のシネ・ヴィヴァンでケン・ローチ特集をやっていた時に観た『ケス』は驚くべき作品だった。さらに驚きは、『ケス』は1969年の作品なのに、この監督はいまだ現役で作品を撮り続けているということ。日本で公開された作品を全て観たわけではないが、1998年の『マイ・ネーム・イズ・ジョー』、2002年の『SWEET SIXTEEN』、2004年の『やさしくキスをして』、2005年の『明日へのチケット』(3人の監督による短編集)、2006年の『麦の穂を揺らす風』、2007年の『この自由な世界で』などを観てきた。全てではないが、彼の作品は政治色が強く、しかも彼の住む英国、ないしアイルランドの問題を鋭く描く。今回もタイトルからしてアイルランド問題かと思いきやそうではなかった。
「ルート・アイリッシュ」というのはイラクのバグダッド空港から市街地を結ぶ道路のことをこう呼んでいるという。世界で最も危険な地帯とされる。この作品のなかでは主人公の親友がここで亡くなる。私たちはイラク戦争において、戦場に乗り込む兵士は米兵か国連兵だけだと思っていたが、実はヨーロッパで斡旋企業が募った民間兵が多くいたということを知らされる。舞台は2007年ということになっているが、日本同様経済的に厳しい英国では、こうした戦争までもが企業活動や個人の金稼ぎに利用されているのだという。主人公もその一人。稼ぎがいいので、親友も巻き込むのだが、不幸にも彼はイラクで亡くなってしまう。その死を不審に思った主人公が真相究明していくという物語。どこまでが事実に基づくのかは分からないが、やはり考えさせられることの多い作品。

5月2日(水)
神保町岩波ホール 『オレンジと太陽
次に観た映画はなんと、ケン・ローチ監督の息子さんジム・ローチが監督したという作品。やはりこちらも政治色の強い作品です。そして、こちらは史実に基づく物語。主演がエミリー・ワトソンというのも魅力的です。1980年代半ばが舞台。エミリー演じる主人公は社会福祉士。ある日,オーストラリアから来た女性が彼女を訪ねる。自分が何者か分からず,幼い頃のかすかな記憶を頼りにやっとの思いで探し当てた書類によると,自分は英国出身だという。すると,彼女の周りにそういう人物が次々と現れる。幼い頃に子どもたちばかり大勢で船に乗って英国からオーストラリアに移住した子どもたち。親は死んだと聞かされて孤児院に入れられ,その後にオーストラリアに送られ,そこでは教会や孤児院で虐げられながら育ったという。二児の母である主人公は職場に休職を願い出,夫に協力してもらって調査を開始する。一方では,職場の理解により休職期間を長くしてもらったり,基金を設立してもらったり,実際に親子の対面を実現したりと順調な一方で,その調査をよく思わない人々からさまざまな弾圧を受ける。また,主人公は個人的にもそうした孤児たちの話を聞くたびに精神的なダメージを受けてしまう。それでも,その調査は現在まで続けられているという物語。いやいや,さすがというのか,初長編監督作品とはとても思えない出来。さすがに,父親ほど,真に迫るような迫力のある場面は少なかったが,まあ父親と全く同じ路線にする必要はありません。今後も注目していきたい監督ですな。

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トークショー+映画2本だて

4月28日(土)

この日は講義の後,国分寺から立川に移動。家族と待ち合わせて食事。以前,多摩モノレール沿いに住んでいたときは,立川が一番近くの大きな繁華街だったのでたまに遊びにきていた。ちょうどその頃オープンしたGRANDUOの上階のカフェ・ド・クリエでランチをし,上から下までお店を見て回る。改札階にあるSHIPSはまだあるけど,私の知っている頃から入れ替わった店の方が多い。
息子が退屈そうなので,ルミネに移動。こちらの上階には彼がけっこう楽しめる遊び場があるので,行ってみたが,ちょうどそこでベビーカーの上で寝てしまう。ちょっと早かったけど,2人でゆっくりとお茶をし,電気量販店でオーブンレンジの品定め。妻が一人暮らしの時に中古(?)で購入したオーブンレンジは小さかったが,けっこうこれでパンも焼いたりした。しかし,最近はなにやら火力が弱まっているようで,失敗することも多くなってきたので,今年中に買い替える予定。それにしても,最近は皆スチーム式でけっこう大きい。わが家に置く場所を作ることから始めないといけないようだ。
そこで息子は起きたが,家族とはそこでお別れ。私は久し振りに映画2本立てだ。映画『私の叔父さん』の主演女優,寺島 咲ちゃんのトークショー付き,ついでに前の主演作『ハードライフ』も同時上映するというおいしいイベント。数日前の深夜0時からインターネットでチケット受付だった。でも,私はいつも22時前には床に入ってしまうので,起きてから席が残っていたらでいいやと思っていたが,幸いというか,深夜2時くらいに一度起きてしまったので,パソコンを立ち上げて予約。なんと,2列目の中央付近が取れました。それもそのはずというか,劇場に着いてみると,77席の狭いスクリーンなのに,空席が目立ちました。しかも,最前列を占めているのは女性の団体客。なにやらおかしいと思っていたら,『ハードライフ』で共演した若い男性俳優,片岡信和さんも登壇することが決まっていたようで,そのファンの方たちが多く集まっていたようです。もし,それがなかったらどうなっていたことやら。まずは,『私の叔父さん』が始まります。

立川シネマシティ 『私の叔父さん
私にとっての寺島 咲主演作といえば,『受験のシンデレラ』だが,そこでも相手役は年上男性の豊原功補だった。そこで2人は恋愛関係にならなかったが,今回のお相手は高橋克典。そして,微妙な恋愛関係というか,愛情関係を描きます。まあ,ありがちな物語といえばそれまでだが,個人的には細部がよくできていて,いい原作だと思うし,脚本などの映画化に当たってもいい感じでできている作品だと思う。鶴見辰吾の役どころもシーンによっては年齢的に無理があるところもあるが,なかなか。まあ,それをいったら20年前後の時間の差がある物語なのに,高橋克典はほとんど変わらない。私は府中市民になってまだ一度も行っていないが,劇中で多摩川競艇のシーンがあったり。ウェディングドレス姿を含め寺島 咲ちゃんの魅力もけっこう満載だし,いい映画でした。

ちょっと休憩を挟んでトークショー。登壇者は寺島 咲とこの日上映される2作品のプロデューサー,そして片岡信和。一応,映画館の支配人が司会で挨拶に立ったが,その後はラジオのパーソナリティも務めるという片岡氏にバトンタッチ。客席に彼のファンも多いということで,結果的には彼がしゃべる場面が多く,よかったのかもしれません。
肝心の咲ちゃんはちょっと見違える感じで登場。というのも,彼女といえばまっすぐの黒髪がトレードマーク。本人の言葉によれば,360度同じ長さ。それが,前髪ができて,パーマはかけてないかもしれないが,ちょっとゆるく波打って,色も少し明るくなっています。なにやら小学生以来にヘアスタイルを変えたとか。『私の叔父さん』ではほぼノーメイクで,1シーンだけ大人ぶって厚化粧をするシーンがあるが,化粧が似合わないような演出。私が知っている映画出演でもほとんどノーメイクだったと思うが,当然トークショーのような場だとばっちりメイクをしています。やはり女優さん的輝かしい存在感でした。はじめは緊張していたようですが,片岡氏が相手ということですぐに和んだようです。なんでも,2人は同じ事務所で,調べると片岡氏は今年27歳。咲ちゃんは今年22歳という年齢差だが,芸能歴は咲ちゃんの方が先輩という間柄。プロデューサーからはキャスティング秘話などがあったりして,質疑応答はなかったけど,30分のゆったりとしたトークショーでした。

立川シネマシティ 『ハードライフ』
続いて,実在する人物が自らの過去を描いた原作を映画化した作品の上映。その原作者は元レディース。劇中では咲ちゃんがシンナーを吸うシーンや,ドラッグをやって朦朧としているシーンもあり,暴力のアクションシーンにものぞんでいます。まあ,数十年前にはよくあった感じの物語で,これがごく最近であるということと,主人公が男性ではなく女性であるという新鮮さ以外は特になし。しかも,脚本がちょっとイマイチな気がしますね。役者としては,こういう作品を経験するというのはいいことだと思うが,観る方としては。といっても,観て損をしたというほどひどい作品ではないが,せっかく実体験を描いた原作だから,若くして苦い人生の教訓を得たという部分をもうちょっと掘り下げるか,レディースという存在を否定的ではなく描くか,という工夫が欲しかった気もする。
寺島 咲
片岡信和

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