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知的刺激

6月30日(土)

この日は講義を終え,大学の図書館で論文探し。いくつか読みたいものをコピーして,大学の購買部にあるパン屋で買って昼食。コーヒーとパン2つで340円なり。
この日はその後,駒場東大前まで移動します。東京大学の田中 純さんが企画した(?)シンポジウムに行くことにした。実は彼の文章はあまり読んでいないのだが,ゲルハルト・リヒター関係で読んだ『10+1』の文章に出てきたのが,リヒターと同じ作品名『アトラス』を残した美術史家アビ・ヴァールブルク。その『ムネモシュネ・アトラス』が田中さんを含め3名の手で,ありな書房から今年の3月に出版されたのだ。その出版記念シンポジウムということで,非常に楽しみにしていた。実は,前日の金曜日は息子を連れて渋谷に出かけた。この出版記念で東急百貨店本店7階の丸善+ジュンク堂に特設コーナーができていたのだ。これも田中さんが企画し,その他3人ほどのセレクトによる『ムネモシュネ・アトラス』を読むための○○册,といった感じの棚が出ていました。しかし,残念ながら『ムネモシュネ・アトラス』そのものはどこにも見当たらない。この出版情報を知ってから,大きな書店にいくたびに探してみたのだが,いまだ実物には出会えず,という感じでこのシンポジウムで見ることができるのも期待して。
私は開場間もない時間に到着しましたが,既にぼちぼち人は入っています。この感じだと混み合うこと必至だったので,最前列の席を確保。前方には『ムネモシュネ・アトラス』の全63のパネルをA4サイズに複写したものが螺旋状に立てかけられたり,一部のものがほぼ全寸大に拡大されたりと,楽しげな仕掛けがいろいろあります。この日本語版『ムネモシュネ・アトラス』の内容を私は勘違いしていましたが,ドイツ語版として出版されたパネルとそれぞれの図版の説明は翻訳されたものですが,それぞれのパネルに対しては田中さんを含む3人が分担して1パネル数ページにわたる解説文をつけています。よって,ページ数も相当たるもので,価格は24000円(税抜)。さすがに即決では購入できませんが,この日はその執筆者3人が登壇して,それぞれの『ムネモシュネ・アトラス』論を展開。その一部はやはり巻末に収録されたものだということで,単なる翻訳ではなく,日本におけるヴァールブルク研究書ということで,非常に欲しくなった次第。

7月1日(日)

翌日は朝一で映画に行かせててもらいました。久し振りに池袋まで。

池袋シネ・リーブル 『シグナル〜月曜日のルカ
なんとなく,どうしても観たいと思っていた日本映画。『愛のむきだし』の西島隆弘が出演しているというのはそれほど大きくなかったが,ヒロインの三根 梓が映画初出演で主演級ということもあって,その独特な顔に惹かれるところがあったのかもしれません。その彼女が映写技師として古い地方の名画座で働いているという設定も映画ファンとしては嬉しいのかもしれない。名画座といっても,日本映画が輝かしい時代のもので,私にはあまり馴染みはないんだけど。でも,ひとつ残念だったのは,彼女が台詞のなかで,「映画はみんなデジタル化されて映画技師なんて必要じゃなくなる」みたいなのがあるんだけど,この作品もきちんとデジタル上映だったのがかなり残念。ネタばれしてしまいますが,「月曜日のルカ」というのは彼女のこと。彼女の心に深い傷を負わせた男性を演じるのははまり役の高良健吾。この田舎でモテモテ役で7人の女性と同時に付き合い,それぞれ曜日を決めて会っていたという設定。なかなか非現実的な設定が面白い。本作は原作があるようですが,なかなかいい物語ですね。やっぱり観て良かった作品です。

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