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風景画の光

藤田治彦 1989. 『風景画の光――ランドスケープ・ヨーロッパ・美の掠奪』講談社,203p.,1900円.

ちょっと前まで,風景関係の本を読みまくっていましたが,その頃買った日本人が書いた風景画の本。私が探した限りでは日本語で読める風景画の書籍はそれほど多くない。本となるとけっこう当たり外れがあるので,図書館であらかじめ確認してからAmazonの中古で購入。図書館で借りられた数冊はほとんど外れなしだった。でも,本当のところは読んでみないと分かりません。ということで,まずは目次。

 風景画の意味
第1部 アルプスを越えて―西洋風景画の誕生
 第1章 イタリア・ルネサンスの曙光
 第2章 アルプスの北のルネサンス
 第3章 17世紀イタリア風景画の成立
幕間Ⅰ 風景画の太陽
第2部 海峡の両岸―西洋風景画の展開
 第4章 17世紀オランダの風景画の展開
 第5章 18世紀・風景の危機
 第6章 19世紀イギリス風景画――ターナーとカンスタブル
幕間Ⅱ 倒立像の風景
第3部 世界風景―風景画の近代・風景の現在
 第7章 19世紀フランス風景画―コローからセザンヌまで
 第8章 新しい世界の風景

こうやってみると,非常にオーソドックスな内容構成であるように思える。フリードリヒなどドイツの風景画家がでてこないことからも,決して網羅的とはいえないと思うが,美術史にそれほど詳しくない私のような読者には十分な内容である。
たしかに,図版が多く掲載されているものの,1人の画家に対してせいぜい2,3ページ程度で,詳しく知りたい内容については物足りなさを感じるが,それはさらに関心を持った読者が自分で調べればいいことであって,一通りの重要な作品を観ることもできるし,現代まで扱っていて,概説書としてはとても優れていると思う。
でも,具体的な作品の解釈のなかには美術史家の感覚としては当たり前なのかもしれないが,私的によく納得できない説明もいくつかあった。まあ,この辺はもう少し読み込んで,慣れるしかないのか。

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