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邦画2本立て

8月5日(日)

新宿バルト9 『苦役列車
芥川賞作家西村賢太原作の映画化ということだが、私的には監督が山下敦弘だから観ることにした、というところだろうか。といっても、私の山下監督作品暦は『リアリズムの宿』からだし、それからはけっこうメジャーな作品も撮ることになってしまっていて、私のなかでは特別重要な監督というわけではないが、映画ファンとしては彼の作品はチェックし続けなくてはならない、そんな感じ。
原作にはないヒロイン役に前田敦子を起用したものの、興行成績はイマイチのようだ。7月14日公開なのに、既に終了してしまっている映画館もあり、ここバルト9でも朝8:50から1日1回のみ。当然観客もまばら。でも、主演の森山未来の演技には注目すべきだ。唯一の友人役として出演している高良健吾君はいつもどおりの役どころでこれといったことはないし、前田敦子も思ったよりも出番は少ない。まあ、面白くはないこともないけど、脚本のいまおかしんじさんは監督としても知られるが、これまで作品を観たことはなかった。今回は脚本での参加ということだったが、私が楽しめた要素の多くは彼の存在だったのかもしれない。最後のシーンは良かったね。

新宿バルト9 『おおかみこどもの雪と雨
『サマーウォーズ』の細田 守監督作品。彼の作品はいつも夏休みの公開だ。でも、私も妻も今作はあまり乗り気ではない。ただ、『苦役列車』が11時前に終わる回だったし、翌週は帰省の予定で映画は観られないから、同じ映画館で続く時間で観ることにした。予告編で予想させる内容とはかなり違っていてやはり見応えのある作品であったことは確か。しかし、これまでの細田作品のように、爽快な感じがするものではない。かなり嫌な後味を残す作品だ。でも、『苦役列車』とは違って、ほぼ満席だった。これを観た小学生たちは何を思うのか。
ある意味では現代社会の問題をいくつも取り上げているようにも思う。おおかみという動物的要素を含んでいるのはある種の比喩表現であり、生まれ持った人間の性質という風に解釈すると、学校でのいじめの問題や田舎と都会の問題、幼児虐待の問題などなど。登場人物たちの描き方も複雑なのか、微妙なのか、判断つきにくい。少なくとも、無条件にこの作品を好きといえる人は少数派であるように思う。それが、監督自身の挑戦なのか、一つの試みなのか、次回作はどんな感じでしょう。

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