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2012年9月

息子,体調不良

ここ数週間,息子の体調不良に悩まされている。
とある木曜日の夕食,妻が話をした。息子が通う保育園に風邪をひいた子どもを連れてくる親がいるが,わが子はうつされもせず,体が丈夫だと。しかし,その夜,息子は咳をし始めた。念のため,妻は金曜日の帰りに職場近くのクリニックに息子を連れて行き,薬を処方してもらう。
幸い,熱もなく回復したようなので,翌週はいつもどおり保育園に通わせ,日曜日は妻が知人宅に息子を連れて行った。その夜,咳き込みが激しくついに嘔吐。深夜には発熱もあり,電話相談をし,様子を見たが,早朝に不安にかられ,救急をやっている都立小児総合医療センターまでタクシーで出かける。
関西弁の医師は,「特に問題はありません。食事は食べられないようだったら食べなくてもいいですが,水分はこまめに取ってください。」とだけ。薬の処方もなし。
その総合医療センターは新しいショッピングセンターのように清潔で立派で。私たちはとりあえず朝食をと思い,病院内にあるドトールコーヒでトーストを食べる。息子に水を与えるとゴクゴクと気持ち良さそうに飲んでいたが,しばらくしてその水を私の足に嘔吐。再び医師のともへ。「一気に水を飲んだら当たり前です。」と一言。一応,整腸薬を処方してもらうが,「これを飲んだからといって嘔吐が止まるわけではないです。」と一言。
しょうがなく,帰宅。休日を自宅で過ごす。医療センターで受診した際は下痢はなかったので,ウィルス性の胃腸炎ではないという判断だったが,その後下痢。幸い熱が下がって,翌日火曜日は私が午前休を取って再び妻の職場の近くのクリニックへ。嘔吐と下痢の話をしたが,相変わらず咳と鼻水の薬。親の話はほとんど聞かず,心音と喉元をちらっと観るだけの診察。妻が早めに仕事を終わらせ,午後から私は出勤。咳と鼻水は止まらないが,落ち着いていたので,この週も保育園に通う。
金曜日の夜にまた発熱。土曜日は私が出勤だったため,妻が府中市の保健センターに連れて行く。土日とも息子は家で過ごす。日中は元気に遊んでいるが,夜になると咳き込んでまた発熱。私は土曜日出勤したおかげでここのところ続いていた作業が一段落したので月曜日はお休み。薬だけではどうにもよくならないので,今度は耳鼻咽喉科に連れて行く。その医師がいうには,原因は鼻水。まだ鼻がかめないので,飲み込むと喉に詰まって咳になる。耳にも流れ込んで中耳炎になる可能性があるといって,大きな耳くそを取ってくれた。耳鼻科は鼻水の吸引など,具体的な措置をしてくれるので,少し安心。しかし,帰宅し少し経つと今度は下痢。
結局,妻が帰って来てからもう一度小児総合治療センターに行くことにする。今度の医師はきちんと話を聞いてくれ,ひとまず大きな病気の可能性は小さいということと,現在の症状から考えられる可能性を教えてくれた。念のためということで胸部のレントゲンも撮影し,大事に至っていないことを再確認。意外に待ち時間なども少なく,診察終了。
帰宅して炊事をやるのも面倒なので,センター内のレストランで夕食。まあ,こちらは社員食堂的なお味でした。

9月16日(日)

上にも書いたように,この日は妻が息子を連れて外出ということで,私は映画を2本立てすることにした。

有楽町ヒューマントラストシネマ 『夢売るふたり
まずは西川美和監督の新作。『蛇イチゴ』以来観続けている監督。『蛇イチゴ』では宮迫につみきみほという不思議なキャスティング。『ゆれる』ではいきなり人気どころのオダギリジョーを起用したかと思えば,『ディア・ドクター』では鶴瓶を主演にするなど,単に話題性でも演技派でもないキャスティングが面白い。ということで,今回は松たか子と阿部サダヲが夫婦役を演じる。
宣伝もけっこうしているようなので,粗筋は必要ないが,いろんな俳優が出演しています。この映画で繰り広げられる詐欺行為にリアリティがあるかというと疑問だし,この映画が好きかどうかといわれると素直に好きとはいえないけど,そういう細かいことを抜きにして,上映時間の長さにもかかわらず,観ている間はとても引き込まれる。まさに映画的リアリティに映画的エンタテイメントを兼ね備えた作品。さすが,西川監督,恐るべし。

有楽町ヒューマントラストシネマ 『テイク・ディス・ワルツ
西川監督も女優として通用するほどの美貌の持ち主だが,本作は女優としても活躍しているサラ・ポーリーの監督作品。サラ・ポーリーはカナダの映画監督アトム・エゴヤン作品に何度か出ていたり,日本では『死ぬまでにしたい10のこと』の主演で有名だが,この作品を撮ったイザベル・コイシェも非常に魅力的な監督。そんな作品に俳優として出演して来たサラの監督作品もまた不思議な魅力を持っている。前作『アウェイ・フロム・ハー』は老夫婦の物語だったが,今度は監督自身の実年齢に近い,結婚5年目の若い夫婦を描く。主演はミシェル・ウィリアムズ。最近はマリリン・モンローを演じたり,30歳台に入り,大人の女性を演じるようになってきたが,私にとっての彼女は『ランド・オブ・プレンティ』の頃の少女の姿が忘れられないが,ちゃんと調べるとこの作品は2004年で,彼女自身もすでに24歳だったんですね。
けっこう脱ぎ惜しみしない女優さんですが,本作でもいろんな場面で裸体を披露しています。夫役はジョセフ・ゴードン=レヴィット主演の『50/50』で親友役をしていたセス・ローゲン。チキン料理のレシピ作りが仕事だという,家で一日中チキンを調理しているという面白い設定。まあ,粗筋を書いてしまえば,夫婦愛があり幸せを感じながらもどこか満たされない女性がある男性に惹かれていってしまうというありがちな物語だが,一つ一つの細かな描写に監督の感性が光る作品。
監督としても期待したいサラだが,女優としての仕事も早く観たい。

9月23日(日)
新宿武蔵野館 『よだかのほし
『森崎書店の日々』ですっかり気に入ってしまった菊池亜希子。また主演映画がひっそりと公開されているということで公開2日目に観ることにした。監督も知らない人だし,他の出演者といったら深水元基君くらいしか知らないが,こういう地味な作品はけっこう心に残ったりするものです。本作のタイトルは宮沢賢治の作品名からきているとのこと。幼い頃絵本になったこの物語を父親からよく聞かされた主人公。しかし,父親は小学生の頃他界してしまい,大学進学で上京するのを機に,母親は再婚してしまう。花巻出身という設定だが,父親の思い出から恋愛もできず,故郷にも帰れず,職場でもちょっと浮き気味,というどっちつかずの女性を描く。
前作ではさほど目立たなかったが,やはりモデル出身。手足が長くスクリーンで映えますね。佐々木希望や武井咲の演技をきちんと観たことはないが,とびきりの美形よりも,長時間観ていて飽きないというのも彼女の(まあ,私にとってはだが)特徴なのかもしれない。作品としては多く語らず,不思議な雰囲気があり,82分という短めの上映時間がちょうどよい,なかなかの作品だと思う。

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casa活動休止

9月9日(日)

神奈川県立近代美術館鎌倉館 鯰絵とボードレール展
先の読書日記にも書いたが,この日は朝から一人で鎌倉まで出かけた。南武線を武蔵小杉で乗り換えて湘南新宿ラインへ。乗り継ぎはあまりよくないが,この乗り換えのおかげで随分楽になった。この美術館は鎌倉の鶴岡八幡宮の敷地内にあるので北鎌倉駅で下車し,歩いていく。9月に入ってもまだまだ暑い。
この日は風邪気味の息子の世話をする妻を家においてきているため,急いで用事を済ませてとんぼ返り。この美術館はそれほど広くない。ちょっと入り口を間違えてしまい,第一展示室と第二展示室の間の廊下から第一展示室に入ってしまう。作品番号も若い順から展示されていないようで,ちょっと分かりづらい。まあ,美術展はそんなものだが,一枚一枚の作品(といっても,読書日記に書いたように,展示されているのは江戸時代のかわら版の類です)の解説もない。作品はけっして大きなものではないし,江戸時代の文字が筆書きで書かれていて,何も知らずに来た人にはなんのことやら,という感じではないだろうか。展示されている鯰絵はけっして芸術作品として描かれたものではないので,やはり解説文が必要だと思う。
本展示は,表題にあるように鯰絵だけではなく,気谷氏の『風景画の病跡学』とも関わるフランスの銅版画も展示されている。直接ボードレールに関わりがあるものではないが,まあベンヤミン風にいうならばボードレール時代のパリということだろうか。現代日本銅版画家が気谷氏に捧げた作品も展示されていたが,この作品の意味もその本を読んでいないと理解できない。まあ,ともかく不親切な展示だった。まあ,作品は何の前知識もなく,純粋な心で観るというのは一つの見かたではあるが,今回はどうだったのだろうか。

鶴岡八幡宮から鎌倉駅への移動の途中で昼食がとれるところを探したが,良さそうな店を見つけられず。結局,駅前の江ノ島電鉄ホーム近くの昔ながらの喫茶店で食べる。ここは以前夫婦で来た時にも食べたお店。禁煙ではないが,とても繁盛して賑わっているその活気が素晴らしいお店。
小町通り側に戻ってお土産を探すと,やはりありました。江の電のグッズ売り場。息子のためにお土産を買う。妻のためのお土産はなかなか決めきれない。私は鳩サブレーが良かったが,妻は反対したので,鎌倉カスターのニュージャーマンで探そうとしたが,生菓子は持って帰るのが面倒。駅の土産屋でもイマイチ。しょうがなく改札に入ると鎌倉ビールを発見。3種類を1本ずつ買って帰る。まあ,味はともかくお酒なら文句はないだろう。

9月15日(土)

青山プラッサオンゼ casa
ライヴ友だちのTOPSさんから,casaが活動を休止するというお知らせをいただいた。casaは姉と弟のユニットだが,今回の活動休止はcasaとしてというよりも,姉の夕紀子さんが人前で歌うことを当分お休みするということ。その告知がなされてから,夕紀子さんが出演するステージは3回あった。casaによるステージはそのうちの一回で,青山のプラッサオンゼだった。このお店は演奏が20時から始まるため,当初は行くことを考えていなかったが,casaとの長い付き合いを考えて,やはり行くことにした。というのも,妻の誕生日に初めて行ったクレヨンハウスのディナービュッフェがけっこう良くて,もう一度行ってみたいと話していたからだ。当然,ライヴ会場に家族3人で行くのは無理だが,開演前に挨拶するのはいいのではないかと思い立ったのだ。それを伝える前に妻が同じ提案をしてきた。下で,私のcasaライヴ歴を振り返るが,最後に行ったのは妻が出産直前だった。当然,casaの2人も息子には会ったことがないし,ひょっとしたらプラッサオンゼの女性店主クラウジアさんも覚えてくれているかもしれない。そんな人たちに息子を会わせたら喜んでくれるだろう。
お店に着いたのはちょうど開店直前。クラウジアさんもその娘さんもパッと見で私のことはわからなかったようだが,事情を話したらお店に入れてくれた。ちょうどcasaの2人もリハーサルを終えたところ。ひとしきり挨拶をして,妻と子どもを駅の近くまで送って店内に戻る。私は予約なしの1人客だったので,後方のテーブル席に座る。casaライヴで毎回にようにみかけたお客さんたちも続々やって来て懐かしい顔ぶれ。そういう人たちとコンタクトを取ることは少ないが,唯一私の誕生日イヴェントの時にお話ししたことのあるKさんが隣に座ってくれて,退屈しないで済んだ。casaのアルバム『すみわたる』にも参加しているフルート奏者の上野さんや,ドラマーの只熊さん,そしてシンガーのミトモタカコさんなどのミュージシャン仲間の顔もちらほら。店内はちょうどよい入りでした。
2ステージ,アンコール2曲の贅沢な演奏でしたが,私の知らない2年間にできた新しい曲や,アルバム『夢十色』の馴染みの曲,「花の名前」や「リトル・ハミング」など懐かしい曲まで,サポートはコントラバスの守屋さんのみというシンプルな構成でしたが,いいライヴでした。
さて,casaのライヴも当分聞けないということで,私がこれまで聞いてきたcasa,および古賀夕紀子さんのライヴを総括してみましょう。以下に示した他にも,流線形のバックヴォーカルやいさじバンドのゲストヴォーカルってのもありました。ちなみに,casa自体の活動歴は9年半だったそうです。

2004.7.1 吉祥寺Star pine's café
池の上陽水/おおはた雄一/〇十九壱/Quinka, with a Yawn/casa
私が初めてcasaの演奏を聴いたイヴェント。私はQuinka目当てだったわけですが,bobtail中心のメンバーですね。ここになぜQuinkaが入っていたのか謎。

2005.3.13 吉祥寺bar drop
casa/磯たかこ/ari
casaを初めて聴いてから,積極的に聴きにいっていたわけではないんですね。これはariさんがやっていたイヴェント。クラブのような空間の不思議なライヴハウス。この直前に,スターパインズでの遠藤賢司ライヴで夕紀子さんの姿を見たこともあって,初めて話しかける。

2005.6.12 吉祥寺star pine's cafe
noa noa/ナカマコフ/caravan/casa
こちらは『すみわたる』の発売記念イヴェントですね。豪華なメンバーです。ライヴ後のお店の外でCDにサインしてもらったことを覚えています。

2006.2.25 吉祥寺bar drop
casa/ナオリュウ
ariさんのイヴェントと同じ店ですが,今度はナオリュウさんがイヴェントを引き継いだのだと記憶しています。同じレコード会社ということで,共演。

2006.9.30 恵比寿ガーデンプレイス
TOYONO/casa
これはハピネスレコード主催のイヴェント「東京ボサノバ」の一環。バーラウンジでの珍しい演奏でしたな。

2006.10.23 銀座my humble house tokyo
shima & shikou+古賀夕紀子
夕紀子さんとshima & shikouとの出会いは思っていたより早かったんですね。代官山eau cafeでのshima & shikouライヴに夕紀子さんがお客さんとして来ていて,その後,島さんがcasaのレコーディングやライヴに参加,志宏さんとはデュオのライヴを始めるなど,2人とも仲が良い。この日はラグジュアリな銀座のレストランでのライヴにゲスト参加。

2006.12.2 池ノ上bobtail
mue/上原貴之/casa
casaはbobtailの常連でしたが,私が聴きにいったのはけっこう後のことだったようですね。

2006.12.21 青山プラッサオンゼ
casa
あまり単独ライヴというのがないcasaでしたが,ここ日本におけるブラジル音楽の中心地,プラッサオンゼでは毎回単独でたっぷり聴けるようになりました。

2007.1.8 池ノ上bobtail
casa/菩薩ノバ/犬塚彩子
bobtail常連の仲間が集まると,アットホームな楽しいステージがよく繰り広げられましたね。

2007.1.18 青山プラッサオンゼ
casa
2007.3.29 青山プラッサオンゼ
casa
こんなに頻繁にプラッサオンゼに登場していた時期きもありました。

2007.4.14 池ノ上bobtail
犬塚彩子/casa/ 加々美淳
ここでも彩子さんとの共演ですね。

2007.4.30 祖師ヶ谷大蔵ムリウイ
casa
ムリウイも常連出演者となります。

2007.5.6 中目黒楽屋
casa/行川さをり
夕紀子さんのソロの時のギタリストが前原さんということで,行川さをりさんとも仲がよく,何度か共演がありましたね。この時はお客が少なく,しかもライヴ前からいた客が演奏を聴かずにずーっとおしゃべりをしていて,私が席の移動のお願いをしにいったのを覚えています。

2007.5.13 六本木ミッドタウン
casa
ミッドタウンでは開業時には面白いイヴェントがあってよく行きました。おおはた雄一さんとかflex lifeとか,そんな人がライヴをしていましたね。

2007.6.9 王子北とぴあプラネタリウム
小野寺あやの/water water camel/casa
bobtailの羽場さんが企画したプラネタリウムライヴ。結局,2回くらいしか行きませんでしたが,何回くらい続いたのでしょう。

2007.6.20 青山プラッサオンゼ
casa
2007.7.8 渋谷7th floor
寺尾沙穂/tico moon/casa
これはアルバム『夢十色』の発売記念イヴェントでした。またまた豪華ゲストでしたね。

2007.10.9 中目黒楽屋
古賀夕紀子/スマン4
楽屋ではソロの出演も何度かありました。

2008.4.4 青山プラッサオンゼ
casa
2008.4.14 池ノ上bobtail
犬塚彩子/casa姉妹
casaに彩子さんが加わると,casa姉妹と呼ばれるようになりました。bobtail店員のケンちゃんことPAJANが加わることもありましたね。

2008.4.20 仙川森のテラス
casa/eri & miggy
miggyさん企画の森のテラスでの昼間のライヴ。私も受付などお手伝いしました。

2008.5.11 渋谷cabotte
MitaTake/casa
渋谷のワインバーでも一時期定期的に演奏していました。カウンターのみ,8人程度で満席のお店でした。

2008.6.1 池ノ上bobtail
casa/内田恒太/ちゃびっつ
2008.6.29 青山プラッサオンゼ
casa
2008.7.20 渋谷cabotte
achordion/casa
広島出身の男女デュオachordionが上京してcasa経由でこのお店で演奏するようになりました。

2008.8.23 下北沢ラ・カーニャ
casa
ラ・カーニャでの単独ライヴもありましたね。でも,ここでは継続的にやるようにはならなかったようです。

2008.9.6 池ノ上bobtail
hacomaco/casa
2008.11.3 祖師ヶ谷大蔵ムリウイ
casa
2008.11.14 池ノ上bobtail
anmmonite/古賀夕紀子/ミトモタカコ
夕紀子さんのソロライヴは普段サポートギターで歌うことが多いですが,この頃から自分でピアノを弾いたり,ギターを弾いたりで歌うようになりました。

2009.3.29 青山プラッサオンゼ
casa
2009.4.8 日暮里bar porto
古賀夕紀子
このバーではcasaでのライヴはありませんでしたね。いつもソロでした。

2009.5.24 祖師ヶ谷大蔵ムリウイ
上原英里/casa/ SOZORO
2009.6.3 日暮里bar porto
古賀夕紀子
2009.7.10 洗足Cafe Shion
伊藤志宏+古賀夕紀子
このお店はshima & shikouでも演奏していたお店です。

2009.7.11 青山プラッサオンゼ
casa
2010.7.18 祖師ヶ谷大蔵ムリウイ
石塚明由子/古賀夕紀子
vise versaの明由子さんとも仲良かったですね。

2009.7.26 谷中ボッサ
神田智子+黒川紗恵子+早川 純/casa
これは私が自分の誕生日に企画したイヴェントに出演してもらったものです。打ち上げは黒川さんおすすめの焼き肉屋に行きました。

2009.9.12 小伝馬町cafe紅
casa
ちょっと忘れてしまいましたが,これはこのカフェをギャラリーとして使っていた時のオープニングパーティかなにかで演奏したものですね。いわゆる家カフェです。

2009.10.18 外苑前時計台下
casa
これは前に書いた「東京ボサノバ」が舞台を恵比寿から青山に変えて行われたもの。まだ残暑的な暑さでの野外演奏で大変そうでしたね。

2009.11.15 渋谷cabotte
佐奈枝/casa
このcabotteというお店も不思議なつながりができるお店です。佐奈枝ちゃんはcafe紅でのcasaライヴのお客さんとして来ていたのですが,ここで初めて演奏を聴きました。

2009.12.20 青山プラッサオンゼ
casa4姉弟
プラッサオンゼでも犬塚彩子さんとPAJANとで演奏したことがありましたね。クリスマススペシャルです。

2010.3.14 中目黒楽屋
casa/IRIS/高橋ちか
高橋ちかちゃんも私の好きなシンガーですが,こんな面白い組み合わせもありました。

2010.10.17 一橋学園NGUYN VAN KAFE
casa
これは鷹の台ボッサというイヴェントの一環で,小さなカフェで行われた演奏。妻が長男を出産したのが28日ですから,11日前ですね。驚き。

ということで,2004年から2010年まで6年間強,50回近くcasaと夕紀子さんのライヴを聴いたことになりますね。

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鯰絵新考

気谷 誠 1984. 『鯰絵新考――災害のコスモロジー』筑波書林,91p.,600円.

気谷氏は『風景画の病跡学』の著者である。その素晴らしい研究にうならわれたわけだが,筑波大学付属図書館の職員だからまったく学問の世界と無関係なわけではないが,大学教員としての職業研究者ではないという事実を後になって知った。そして同時に知ったのは,2008年に気谷氏が他界していたということ。
ということで,彼の研究論文や著書というのはそれほど多く残されていないということだ。そんななか,古書店で実物を見たのか,たまたまAmazonかなにかでその存在を知ったのか,本書の存在を知り,すぐさま購入してすぐには読まずに大事に置いておいた。というのも,本書は「ふるさと文庫」という新書サイズで100頁未満という小冊子にすぎず,読み始めてしまったらすぐに終えてしまいそうだったから。しかし,先日神奈川県立近代美術館の葉山館に出かけた際,今度鎌倉館で気谷氏の鯰絵コレクションの展示が予定されていることを知る。なんだかんだでそれもなかなか行けず,最終日になってしまったが,9月9日に鎌倉まで出かけることにした。当初は家族で行く予定だったが,息子が風邪をうつされてしまい,結局一人で行くことに。展示を観てから本を読むか,本を読んでから展示を観るか,と迷ったが,一人で行くので行きの電車で読むことにした。自宅の最寄り駅から北鎌倉駅までちょうど1時間半ほどで読み終えることができた。目次を見ておこう。

序章
第一章 鯰の老松――仕掛人仮名垣魯文
第二章 志ばらくのそと寝――道化役鯰坊主の出奔
第三章 水神の告げ――偽王・呪文歌・竜退治
第四章 ひやかし鯰――仮宅と瓢簞鯰
第五章 繁昌たから船――常世波の彼方から
付章 難義鳥――脱コード化あるいは祝祭の終り

冒頭に紹介されているが,鯰絵についてはオランダの人類学者アウエハントによる『鯰絵――民俗的想像力の世界』(1964年)が1969年にせりか書房から翻訳もされているということで,本書はそこでは論じられていなかった側面について考察するものとしている。だから,タイトルは「新考」になっている。
後で別の日記にも書くが,気谷氏がコレクションにした鯰絵の多くは安政2(1855)年のものがほとんどのようだ。もちろん,鯰で災害といえば地震のこと。安政2年10月2日(西暦だと1855年11月11日)に南関東直下地震があり,気谷がコレクションしたのは,この震災に関する報道記事ということになる。だから,神奈川近代美術館で今,この展示を行うのはそれなりの意義がある。以前,木下直之・吉見俊哉編『ニュースの誕生――かわら版と新聞錦絵の情報世界』(東京大学出版会,1999年)で学んだが,この頃の報道といえばかわら版と新聞錦絵であり,それらを今日眺めるとなんとも微笑ましいものである。現代のニュース報道の根底にある真面目さというものがない。といっても,ニュース報道の中立性とか客観性とか,真面目さというのはごく最近つくられたものだと思う。特に最近の民放の夕方のニュース番組はワイドショー的な雰囲気になっているが,そもそも視聴者が求めるのはそういうものなのかもしれない。
そして,かわら版や新聞錦絵は江戸の絵画的表現である浮世絵の系譜を引いている。江戸の人物画といえば相撲に芸者に歌舞伎役者,ということで,この鯰絵も基本は災害の様子を伝えるニュース報道なのだが,その語り口は相撲を除いた花街と歌舞伎というものと深く関係している,というのが本書の視点。
このように,分かったような描き方をしているが,日本の歴史はかなり苦手。本書も読みにくいところは所々あった。それでも,この鯰絵の図像がかなり面白く,しかもきちんと解説されるとその面白みはさらに増す。私にとって面白かったのは,震災が単純な悲劇としてのみ捉えられていないというところ。地震は金持ちも貧乏人も同時に平等に被害者にする。その場合,たんまりあった財産を失う金持ちと,場合によっては借金が帳消しになる貧乏人とを比べると,地震はまさに天からのマネーゲームのリセットのようなものである。そんなことを図像化した鯰絵に,七福神の宝船をもじって,船を鯰に,七福神を建設産業の事業者たちに描き変えたものがあったり,鯰が金持ちの背中をさすり,嘔吐した汚物が途中でお金になって,下界の肉体労働者たちの下に降るというもの。つまり,震災によって家々が倒壊した後には,建設業者たちに仕事がまわってくるという次第。現代ではこういう話は不謹慎で表立っては語れないが,この時代は堂々と語られていたのだ。
それから面白いのは,もちろん地震の源である鯰を捕らえる図が多いのだが,なぜか鯰のつるつると滑る頭を,角のない瓢簞で押さえつけるという図像が多いのだという。その理由はすっかり忘れてしまったが,こういう不可解なところがまた何とも面白い。

本書の紹介はこのくらいにしておこうか。気谷氏の死後,遺稿が2冊ほど出版されているらしいから,また読むのを楽しみにしておこう。

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映画5本分まとめて

8月25日(土)

日比谷TOHOシネマズ・シャンテ 『少年は残酷な弓を射る
監督は私より一つ年上の女性監督リン・ラムジー。過去の作品は『モーヴァン』を観たことがある。主演はティルダ・スウィントン。予告編でもその辺は知ることができるが,生まれた時から母親になつかない息子。むしろ,敵意さえ感じられるその息子がついに大きな事件を起こしてしまう,という展開。予告編では明らかにされていないが,本編ではその原因が暗示されている。つまり,この子どもは母親にとって望まないものだった。つまり,母親は息子の誕生を心から喜べず,また生まれた後の子育ての世話もギリギリ。そんな母親が息子に対して愛情を抱けないことを察知してか,息子はなかなか言葉を覚えず,おむつも取れない。
最終的には幼い頃に父親から与えられたおもちゃの弓矢から興味を抱いて年齢を重ねる毎に練習していたアーチェリー(?)を使い,高校生の時に高校の体育館で同級生たちに対する無差別攻撃で少年院送りになる。その時同級生のなかで死者が出たかどうかは明らかにされていないが,母親が自宅に帰ると,父親と妹が矢で殺害されていた。そんな事件を起こした生徒の母親ということで,彼女は行く先々で恨まれるという物語。日本でこんな題材を映画で描くとしたら本当にシリアスな展開になるに決まっているが,本作が素晴らしいのは,なかばコメディタッチで描かれていること。しかし,それは実際に起こりえる(起こった)事件に対する冒涜には全くならずに,アイロニックにこうした事件の悲惨さを伝えていると思う。しかも,これが稀に起こる出来事としてではなく,誰にでもありえる感情,誰にでも起こりえる出来事として,鑑賞者に想像させる作品だ。
自分の子どもに対する愛情は普遍的なものだと思う。しかし,それが必然的に肯定的な,積極的なものであると限らない。そして,それが普遍的なものである以上,努力してその性質を変えられるものではないことも真実かもしれない。本作の母親は必至に息子を愛する努力をした。一度だけ母親が寝る前に読み聞かせたロビン・フッドを息子が気に入って,母親に甘えるシーンがある。でも,結局はそれが仇となって,凶器としての弓矢への興味を抱かせてしまうわけだが。息子の母親を困らせるという憎しみに似た行為も実は歪んだ愛情表現だという,まあそんな作品です。

8月26日(日)

渋谷ユーロスペース 『汚れた心
翌日も暗い映画を観た。ブラジル映画に伊原剛志が主演し,他にも常磐貴子や奥田瑛二などが出演しているということで話題になっていた。この作品は第二次世界大戦の終戦前後におけるブラジルの日本人街の話。奥田演じる男性は軍人だが,当時のブラジルでは戦況を伝える情報が非常に限られていて,現地の日本人たちは終戦を知らされずに,この軍人を含めた人々は日本の勝利を信じている。一方で,ブラジルで骨を埋める覚悟で生活をしている一部の日本人たちは敗戦の事実を受け入れる。映画の冒頭では,ブラジル当局による日本の軍国思想の表現の抑圧から,日本人たちの愛国心の高揚を引き起こすわけだが,そのうちに日本人たちの間での軋轢へと変っていく。その軍人が武士道精神を伊原演じる男たちに吹き込み,日本の勝利を信じない者たちを殺害させるように仕向けるようになる。
その詳細はともかく,戦後ブラジルの日本人移民たちがお互いに殺し合ったということは事実らしい。その事実を知ったという意味においてこの映画はとても意義あるものだが,個人的にはもう少し深みの在る感情表現を期待したいところだ。

8月30日(木)

渋谷ル・シネマ 『屋根裏部屋のマリアたち
文化村ル・シネマは随分前に改装したのだが,それ以降観に行くのは初めて。ここもついに指定席制になっていた。平日だがけっこう込んでいます。この作品は公開されてからけっこう経つのに,人気のようですね。こちらは予告編通りの内容。主演のファブリス・ルキーニは2001年作品『バルニーのちょっとした心配事』でも若くて奇麗な女性にもてる役どころだったが,さすがに50歳台になって老けましたね。でも,今回もスペインから来た若いメイドと最終的には恋に落ちるという役どころ。日本的な感覚では決してモテ男の外見ではありませんが,フランス本国ではどうなんでしょう?このメイドを演じるナタリア・ベルベケはなかなか魅力的。と思ったら,なんと私も観た『ドット・ジ・アイ』という作品で,ガエル・ガルシア・ベルナルの相手役をつとめていたとのこと。ちょっとベタな感じのラヴコメではありますが,フランス映画っぽい軽い感じが良し。

9月1日(土)

つい最近まで会社で暇こいていたのに,急に忙しくなった。というより膨大な作業量がなぜか私だけにふりかかってきた。しょうがないので,土曜日も出勤しようと朝早く会社に行くと,CADが立ち上がらない。私の会社はネットワークライセンスのCADを使っているが,なんとこの日はCADライセンスサーバーのメンテナンスの日だとか。その作業はCADが使えないと話にならないので,仕事はできない。
でも,この日は映画サービスデイ。ということで,急いで観られる作品を探して新宿へ。

新宿シネマート 『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々
『扉をたたく人』のトム・マッカーシー監督作品。またまたダメ男をポール・ジアマッティが演じる。といっても,弁護士役。改めてストーリーを説明しようと思うと,なかなか面倒なことに気づく。そういう意味ではなかなかいい脚本だといえる。映画のためのオリジナル脚本だろうか。同じ主演の『サイドウェイ』が高い評価を得ていたが,本作もそれに通じるところがありますね。短い感想ではありますが,秀作です。

新宿シネマート 『かぞくのくに
続いて同じスクリーンで同じ座席で観た作品がこちら。テアトル新宿は一日一回上映になってしまったが,引き続きこちらで上映してくれていた。韓国人監督だが,舞台を日本に,安藤サクラや井浦 新,宮崎美子といった日本人俳優を中心に撮影した作品。確か,設定は1997年くらいだったと思うが,北朝鮮に移住した在日朝鮮人が,医療目的で3ヶ月という期間で一時的に来日するという設定。井浦 新演じる男は16歳で北朝鮮に渡り,25年ぶりに家族の元に帰ってきた。となると,41歳の設定だが,同級生を演じる俳優も含め,ちょっと無理がある。こういう事実があったのかなかったのか,分からないが,なんとなく北朝鮮の描き方には新鮮味がなく,映画としてもイマイチだった気がする。

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