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やはり映画館で過ごす時間は落ち着きます

10月13日(土)

銀座シネスイッチ 『人生,いろどり

吉行和子,富司純子,中尾ミエという3人が主演ということでちょっと楽しみにしていた作品。いつでもテレビに出ているような人気俳優だけを使う映画よりも,こういう人たちを前面に押し出す映画には好感が持てる。監督は御法川 修だが,この名前どこかで見たことがあるんだよな。でも,ネットで調べてみても私が観たことある映画を撮っているわけでもないし。珍しい名前だから間違えはしないと思うけど。

吉行和子の夫を藤 竜也が演じているところも本作の魅力。変にプライドだけは高く,自分はいろんな事業に手を出しては失敗しているという憎まれ役。このお話は実話を基にしているということ。それもあってか,ちょっと話の展開がぎくしゃくしているというか,リズムが悪いというか。上映時間が長く感じる作品でした。富司さんがキレイすぎてとても田舎のばあさんには見えないというのも難点。若者代表で出演していた,平岡佑太と村川絵梨がけっこうよかったりして。でも,この2人が結婚するってのはちょっと無理があるな。本作は徳島県が舞台だが,村川は2004年に『ルート88』という四国遍路の映画でデビューしていて面白い。いきなり主演でどんな女優になるかと思いましたが,たまにしか出てきませんな。かなりふっくらとして色っぽくなっていました。

10月19日(金)

渋谷イメージ・フォーラム 『台北カフェ・ストーリー

以前,息子と2人でアップリンクのカフェにいった時,壁に貼ってあったポスターで知った作品。しかし,アップリンクでの上映はその日が最後。さすがに息子と2人では観るわけにはいかないので諦めた。そしたら,東京国際映画祭に乗じてやっているいくつかの映画祭のうちの一つ,「東京ごはん映画祭」をイメージ・フォーラムが開催。その一作品として3回のみ上映していた。2回は平日の夜だったが,最後の1回が金曜日の昼間ということで,私は普段木曜日を休んでいるところを金曜日に変更し,午前中献血をし,午後にこの映画を観ることができた。

タイトル通り,これは台湾映画。『藍色夏恋』で主演したグイ・ルンメイが主演。先日,映画好きの美容師さんとちょうど『藍色夏恋』の話になった。この作品はチェン・ボーリンとの共演だったが,私は観たかどうか記憶がない。その後,日本で開催された台湾映画祭で上映された『言えない秘密』で好きになる。確かに日本人好みの顔かもしれない。

さて,映画ですが,なかなか私好みでした。なんと,プロデューサーが日本でも『珈琲時光』を撮っている侯孝賢(ホウ・シャオシェン)だった。これを冒頭で発見しただけでも期待が高まります。物語はルンメイちゃん演じる女性が念願のカフェをオープン。母親が出資者(?)であることから,大学で経営を学んだ(これがあまり使えないのだが)妹もスタッフとして雇うことにする。自慢のスウィーツとコーヒーで自信はあったが,やはりそれだけでは繁盛はしない。オープン記念で友人たちが持ってきたお祝いの品と称したガラクタばかりが店内を占領しているが,ふと妹が思い立って,このガラクタたちを利用して,店内で物々交換をできる店ということで宣伝を始める。それなりに客は入るようになって,そのやり取りや常連さんたちの習性,そんなもので物語が展開する。時折母親が登場して娘たちに助言(説教?)をしたり,個々の場面の映像が凝っていて,物語は対したことないのだが,コメディタッチで飽きさせない。なによりもルンメイちゃんは素敵だし,この妹もなかなか負けていない。邦題の「台湾カフェ・ストーリー」は観る前はいかにも的で気に入らなかったが,本編を観ると「ストーリー」の意味合いが分かって面白い。なお,原題は「第36個故事」で,詳しい意味は分からないが,作品の内容をうまく表現していると思うし,英語題の「Taipei Exchanges」もこれはこれで納得。この36という数字は世界の都市を指しているのだが,地理学的にも面白い作品。

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コメント

2009年の第15回宮崎映画祭で台湾映画「海角七号」が日本初公開されました。その時は監督・主演男優・女優も勢揃いし、言葉は通じなくても楽しく打ち上げができたのをよく覚えています。その映画に出演した中孝介さんもお呼びしたのですが、映画祭当日は来られず、前日に来宮されて、映画祭スタッフと一緒に宴会をしました。その時に今後、何か映画に出られますか?と聞いたところ、やはり台湾映画でグイ・ルンメイ主演で候孝賢プロデュースのカフェの映画に出ます、との話でした。それがこの「台北カフェ・ストーリー」だったんですね。宮崎では公開されないみたいで残念です。

投稿: ぱふ | 2012年11月14日 (水) 18時22分

ぱふさん

貴重な情報ありがとうございます。
私も『海角七号』は観ました。私の妻は台湾人ですが,地元ではかなりヒットしたみたいですね。
日記にも書きましたが,『台北カフェ・ストーリー』は私はなんとか観ることができましたが,もともとはアップリンクでのひっそりとした公開で,東京でも観た人は少ないと思います。

近い国とはいえ,さまざまな政治的事情で映画ですら自由に行き来できないというのは残念ですよね。

投稿: ナルセ | 2012年11月15日 (木) 21時16分

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