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シアターN閉館

11月10日(土)

府中TOHOシネマズ 『のぼうの城
この日は事情があって、府中で映画を観ることになった。TOHOシネマズでは公開して間もない邦画がいくつかあったが、どれにしようか決める決定的な魅力をどれも欠いていた。選択肢は4つ。『のぼうの城』、『北のカナリアたち』、『終の信託』、そして『黄金を抱いて翔べ』。迷った挙句、当初はこのなかでも一番観るつもりのなかった『のぼうの城』に決定。なんとなく、事前にもっていた情報が一番少なかったので、意外性にかけてみた。
結果としては正解だった。私はあまり日本映画にエンタテイメント性を求めていないが、近年私が観たなかでは最もエンタテイメント性に優れる作品だったように思う。しかも、史実に従っているというのだからまたすごい。ある意味では現代の事実を基にしたものよりも、製作側の解釈の幅が広いともいえる。実際、その舞台となった「忍城(おしじょう)」とは現在の行田市にあったらしい。私が通っていた高校は加須市にあって、行田市居住の友だちも多かったので、親しみがある。
私は時代劇好きではないし(嫌いというわけではないが)、野村萬斎主演というのもちょっと拒否反応を起こしていた。しかし、観てみれば、彼の出番は決して多くはなく、その少ない彼の出番は彼でなければ演じることのできない演出に仕上がっていた。むしろ鑑賞者が感情移入しやすいのは佐藤浩市演じる人物。上地雄輔という私の苦手な人物の出演もあったが、山田孝之の存在で何とか我慢。壮大な戦の場面はもちろんCGを使ってはいるが、さほど気にならない出来だったし、とにかく、マイナス面よりもテンポのいい進行と躍動感ある映像で引き込まれる作品だった。最後のエンドロールで、現在の行田市に残る忍城とその戦の痕跡の映像が流されるというのもとてもよかった。


11月15日(木)

この日も渋谷の献血ルーム「SHIBU2」で成分献血の予約をしていた。前回同じ場所で献血した際に、DVDで観たテレビドラマ『ホタルノヒカリ』をまた観たくなったからだ。前回は10時からの予約で、出かける前にバタバタしたので、今回は11時にした。しかし、そうなると渋谷で都合の良い映画の上映時間を探すのが大変で、なんとなく献血ルームに近いシアターNのスケジュールを確認すると、『トールマン』という映画が気になった。この映画館は最近ホラー専門館となりつつあり、あまり観ていなかったが、この作品だったら観ても大丈夫だと思い、とりあえず予告編を観ることにした。すると、最後に「シアターNクロージング作品」とある。調べてみると、なんとシアターNは12月で閉館とのこと。
この映画館はかつてはユーロスペースであり、その頃はよく通った。まあ、ミニシアターの初期の映画館だ。天井が低く、客席に高低差がないので、後方の座席では前方のお客の頭が気になるような映画館だった。でも、ユーロスペースが移転した後もつぶさないで、別の映画館となることが決定して嬉しかったことを覚えている。結局、シアターNとなって7年間の間に数えるほどしか観なかったけど、なくなってしまうのは残念だ。私はホラー映画を好きではないが、特定のジャンルに特化した映画館というのも面白いとは思ったのだが、やはり経営は厳しかったのだろう。

渋谷シアターN 『トールマン
主演は新ヴァージョンの『トータル・リコール』のヒロイン、ジェシカ・ビール。日本映画でも子どもの失踪をテーマとした作品はあるが、本作は米国の炭鉱が閉鎖された田舎町が舞台。予告編を観ただけでは、本作がホラー映画かどうかは不明。そういう意味でも、子どもの失踪の謎がどのような形で解明するのか、期待と不安で観始める。
まあ、なんとなく途中で結末が読めてきてしまうが、展開はなかなか面白くて、最終的に私の読みが当たってしまったが、特に残念感はなく、そこにいたるまでの過程の描き方が良かったと思う。この映画館としてのクロージング作品としては相応しかったのかな。

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コメント

「のぼうの城」は原作を大変面白く読み、また榮倉奈々ちゃんも出ているので、1年延期された公開日を待ち兼ねていた作品。
まずまず楽しめたのですが、日記を書きたくなるほどには惹き込まれませんでした。
  *********
シアターNの閉館は、ネットの映画ニュースで見て、知っていました。
今年の3月に高崎映画祭へ参加した際、ここで「へんげ」を鑑賞。
ユーロスペース時代にも1度だけ入ったことがあります。
「バコダテ人」が公開された2002年4月に2泊3日で上京し、金曜日に宮﨑あおいちゃん主演の「害虫」を観たのです。ちなみに、この後、火星探検さんと初めて対面し夕食を共にすることに。
翌土曜日の「パコダテ人」公開初日には、銀座シネパトスであおいちゃんが舞台挨拶に登壇した回に入場し、今井さんとも初めてお会いしたものです。
まあ、そんな個人的な思い出はどうでも良いのですが、とにかく映画館の閉館は寂しいものです。
デジタル化によって、廃業す所がこれからも出てきそうですね・・・・。

投稿: 岡山のTOM | 2012年11月21日 (水) 04時44分

TOMさん

『のぼうの城』は原作も面白そうですね。
TOMさんのなかでは原作に負けてしまったというところでしょうか。
でも,榮倉奈々ちゃんはなかなか魅力的でしたね。

私も『害虫』は観ています。
ユーロスペースだったかもしれませんね。
しかし,『パコダテ人』の方が先だと思っていたので,ちょっと意外でした。
あおいちゃん目当てで『害虫』を観に行ったはずなのに(『ユリイカ』は観ていません),『パコダテ人』はノーチェックだったなんて。

それにしても,シネパトスってところがいいですね。

投稿: ナルセ | 2012年11月23日 (金) 15時01分

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