« 人間の測りまちがい | トップページ | 最近の息子 »

息子,2歳

10月28日は息子の誕生日。2歳になりました。わたしたちの2年というとたいした出来事もなく、いつの間にか過ぎているようなものですが、彼のことを思い出すと、遠い昔のことのように思える。今年の誕生日は日曜日ということで、前日の土曜日に私の母親がわが家に遊びに来る。今回は武蔵野線に乗ってくるということで、府中本町から南武線で分倍河原へ行き、さらに京王線に乗り換えるという面倒を回避するため、府中本町まで息子と2人で迎えに行く。そのまま散歩がてら府中駅まで歩き、京王線に乗ればいい。
途中に大国魂神社があるので、ちょこっとお参りに行くと、七五三の家族で賑わっています。こういうの、我が家もやるのだろうか。まあ、やらないだろう。上機嫌な息子はベビーカーを自ら押しながら歩いていく。伊勢丹の前の空間で操り人形のパフォーマンスをしている大道芸人の前で息子は立ち止まって動かなくなる。それ自身に興味があるというよりは、少し年上の男の子たちが楽しそうに見ているので、自分も同様にしたい感じ。私の母は昼食がまだということで、その様子を見ながら、購入してきた松茸のおにぎりをほおばる。その後、私の図書館の用事に付き合ってもらったりして、ゆっくり時間をすごして帰宅。妻は毎年手作りの誕生日ケーキを作りたいというので、お留守番。料理まで任せてしまうと張り切りすぎて疲労困憊してしまうので、私が料理番。外食という手もあるが、やはりなんだかんだで落ち着かないので、夕食は自宅で。
昨年は皆で東京競馬場に遊びに行ったが、今年はなんと天皇賞とぶつかってしまった。しかも、天気が雨の予報ということで、予定変更で聖蹟桜ヶ丘へ。駅ビルのショッピングセンターならば雨は気にならないし、母は息子への誕生日プレゼントを購入したいというので、決まり。昼食は程よく空いているMUJIカフェへ。なんだかんだで楽しく過ごし、息子への誕生日プレゼントは、私たち兄弟が長く遊んでいたのがブロックだったということで、LEGOの幼児版、デュプロを購入。売り場ではほとんど興味を抱かなかった息子だが、翌日から夢中でお風呂にも入りたがらず、寝るのも嫌がるという始末。まあ、いいプレゼントだったようです。母は天皇賞の客の帰りで混み合う前にと早めに帰宅しました。私たちも昨年よりも家でゆったりと過ごせました。

10月25日(木)
新宿シネマート 『最終目的地

ジェイムス・アイヴォリー作品だが、なんと2009年の作品とのこと。真田広之が出演しているというのに、なぜ日本での公開がこんなに遅くなったのか。アイヴォリー監督といえば、『眺めのいい部屋』や『モーリス』、『ハワーズ・エンド』といったE.M.フォースター原作作品を多く手がけ、ヘンリー・ジェイムズ原作を映画化した『黄金の嘘』などもあるから、当然英国の人かと思ったら米国の監督でしたね。そういえば、カズオ・イシグロなどともよく仕事をしています。
本作も2002年の小説を原作にしている。ストーリーの概略を書くのは難しいが、試みてみよう。とある大学に勤める文学研究者がいる。博士論文の提出によってその後の昇進や研究費取得などがかかっているのだが、その内容は、生前に1冊しか作品を残さずに自殺してしまった一人の作家の自伝を書くこと。当然、その研究は遺族の承認を得るか得ないかで大きく意味合いが変わってくる。しかし、書面での依頼は断られる。諦めかけた主人公に、同じ大学に勤める恋人は、遺族に会うことを薦める。しかし、その地はなんとウルグアイであった。ということで、主人公は未亡人が住むウルグアイの人里はなれた地所へと赴くことになる。そこには、未亡人と、作家の愛人、そしてその娘。作家の兄とその同性愛のパートナーが住んでいる。未亡人には『トゥルーマンショー』のローラ・リニー、愛人にはシャルロット・ゲンズブール、兄にはアンソニー・ホプキンス、そしてそのパートナーを演じるのが真田広之。なんとも豪華なキャストだ。一方で、主人公とその恋人は私も知らなかった俳優。この未亡人は、作家自身が彼女に宛てた手紙の中で、自分の伝記は認めないということを綴っていたということで、その手紙は既にないが、頑なに他人による伝記の執筆には承認を与えようとしなかった。しかし、ヨーロッパから第二次世界大戦でウルグアイに亡命してきたユダヤ人である作家の両親のことを伝記的に創作したその唯一の作品『ゴンドラ』の理解には作家自身の個人誌の理解が不可欠だというのが主人公の考えなのであろう。実際、聞くところでも、作家には妻の他に愛人がいて、兄は同性愛者であるというスキャンダラスな話題には事欠かない。まあ、だから本人たちは人里離れた地所で引き篭もって生活をし、そうしたプライベートを暴露するような伝記に対しては快く思っていないというのも事実。
そんな感じの訳あり家族の物語だから、予告編はけっこう深刻な雰囲気が漂い、ちょっと観る気が失せてきたのだが、最終的には観て良かったと思う作品だった。というのも、このタイトル「最終目的地」の意味が最終的に分かるような作品になっているからだ。妙に込み入った構成になっている原作はおそらく、この最後の落とし所のための伏線といったところだろうか。まあ、簡単に言うと、この家族(?)たちはさまざまなしがらみの中でお互いを縛り付けるように生活をしていたのだが、誰もが望む人生の最終目的地を持っていて、それに気づくことができれば、誰もが犠牲になることなく、その最終目的地に辿りつくことができる、という教訓を与えてくれる作品でした。

|

« 人間の測りまちがい | トップページ | 最近の息子 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

昭くん、もう2歳ですか。元気に走り回って、目が離せない年頃ですね。「おめでとうございます!」
ところで23日には、確かまだ乗ったことのない京王線に初めて乗車することになりそうです。
 ********
「最終目的地」は岡山でも上映予定になっているようですが、公開時期は未定。現時点では、どうしても観たい、というほどでもないので、予告編やチラシ等を観て、決めようと思っています。

投稿: 岡山のTOM | 2012年11月 6日 (火) 02時35分

TOMさん

お祝いの言葉,ありがとうございます。
京王線,初めてなんですね。
京王線は調布駅で二手に分岐します。TOMさんが乗るのは相模原線ですね。私の家にはもう一つの本線に乗ります。相模原線は橋本行き,本線は京王八王子や北野,高尾山口方面なので,お間違いなく。

『最終目的地』は予告編の印象があまり良くないので,ご注意を。

投稿: ナルセ | 2012年11月 6日 (火) 22時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/218863/55976832

この記事へのトラックバック一覧です: 息子,2歳:

« 人間の測りまちがい | トップページ | 最近の息子 »