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今年の映画は当たりが多い

1月12日(土)

新宿シネマカリテ 『ももいろそらを
この日は訳あって、映画は新宿で観ることとなった。講義後、新宿に移動。早速、観る予定の前売り券を購入して映画館へ。なんと、公開初日で舞台挨拶つきです。といっても、そんなに有名な作品ではないので、恐らく当日でも間に合うだろうとの予測。もし、だめだったらと別の作品も予定しておく。
前回の映画鑑賞と同じく、新宿の新しく出来た映画館「シネマカリテ」。ということで、その時に観た予告編で気になっていた作品。日本映画だが、モノクロの作品。予告編ではよく内容が分からず、あまり期待してはいなかったが、女子高生が主人公のようだし、こういうインディペンデント作品をチェックしておくだけでも映画ファンにとっては重要な行い。上映の1時間前には受付をすることができたが、なんと最前列を確保。というのも、また後で書くように、肝心の主役の女子高生は登壇予定に入っていない。
まあ、ともかく舞台挨拶は終映後ということで、まずは予告編なしで本編を観る。これがなんと予測を上回る面白さ。脚本もいいし、女子高生3人が中心的な登場人物だが、演技はなかなかいい。特に、主演の池田 愛という子がとてもよい。冒頭のシーンは大金の入った財布を拾ってしまい、それを交番に届けるか悩むシーンなのだが、かなり挙動不審。この子の演技は大丈夫かなあと思って観続けると、失うものは何もない的な思い切りの良い演技をみせてくれる。ドラマ「マルモのおきて」にも出演していたらしいが、テレビのない私は当然知らない。映画には後2人の女子高生が仲良し3人組として登場するが、1人は小篠恵奈で、既に『ふがいない僕は空を見た』で知っていた。
ストーリーはこんな感じ。財布を拾った主人公は釣堀仲間のおじさんに財布の中身から20万円を貸してしまう。残り15万円の入った財布のことを仲良し2人に話すと、財布に入っていた学生証にある男子高校生の写真を見た蓮実(小篠恵奈)が持ち主に返そうと言い出す。持ち主は高山 薫演じる男子高校生。ゲイの彼には、難病で入院している恋人がいるが、20万円を抜き取った代償として、主人公に恋人を楽しませる新聞作りを命ずる。そんな感じで、仲良し3人組が夏休みに新聞作りに励むという内容。
まあ、インディペンデント作品によくあるように、分かりやすい派手な展開はないのだが、淡々と物事が進行するなかでの細部が非常に面白い。オリジナル脚本も書いている監督の小林啓一は今後も注目したい。なお、本作は東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門で作品賞を受賞したことで公開が決まったらしい。さて、舞台挨拶ですが、監督とプロデューサー、そして高山 薫君と主人公の友だちおじさんを演じた落語家の桃月庵白酒さんの4人が登壇。まあ、もう随分時間も経ってしまったので、あまり覚えていませんが、なんと客席に主演の池田 愛さんの姿が。実は彼女は恐らく高校1年生の時に撮影を行って、その後学業に専念するために俳優業をお休みし、現在高校3年生。受験を間近に控えているということです。大学生になったら復帰する予定らしいですが、監督に呼ばれて一言挨拶。これが、映画のなかの彼女とは違ってとてもかわいらしい女性。復帰作が楽しみです。是非、テレビドラマとかではなく映画中心に活動して欲しい女優さん。

1月20日(日)

渋谷シネクイント 『ルビー・スパークス
『リトル・ミス・サンシャイン』の監督最新作ということですが、なんと2人で監督しているんですね。主演はポール・ダノ。ひ弱で情けない役をやらせたら最高。小説家の役です。デビュー作が高い評価を受けるが、その重圧に耐え切れないのか、短編は書くものの、なかなか新作を書くことができない。プライベートでも同じ作家の恋人と別れてからはそのことを引きずってなかなか恋愛ができない。そもそも友達もいなく、そういう彼を不憫に思う兄が食事やジムに頻繁に誘い出す。
物語展開は過去にも似たようなものもあったと思うが,ある日夢に出てきた魅力的な女性との出会いを小説として書き始める。すると,しばらく経ったある日,その夢の中の女性が小説の設定とまったく同じ状態で現れる,というもの。こういう非現実的な設定は大抵ハッピーエンドにはさせないことで現実性を保つが,本作もその例外ではない。でも,非現実的でありながらもその展開が妙に説得的で面白い。しかも,こういう男性にとっての理想的な物語ってのは大抵男性作者の発想だが,本作の脚本はなんと,お相手の女優ゾーイ・ガザンの手によるものだった。そのことを事前には知らず,エンドロールで知ることになるのだが,それによって観終わった作品が違った魅力を持つようになるってのは私にはよくあること。思わず,かなり久し振りにパンフレットを買ってしまった。すると,なんとこの作品中のカップルは実生活でもカップルであったことを知る。

1月24日(木)

吉祥寺バウスシアター 『映画と恋とウディ・アレン
前にも書いたことがあるが,私はウディ・アレンの映画を初めて観たのは『世界中がアイ・ラブ・ユー』で,1997年の作品になる。当時非常に魅力的だったミラ・ソルヴィーノを観に1996年の『誘惑のアフロディーテ』も観ているが,恐らく日本での公開は『世界中が』が先だったと思う。当時できた恵比寿ガーデンプレイスで私はよく映画を観ていたが,そこがウディ・アレン作品をよく上映していたので,観るようになったという次第。Wikipediaなどで調べると,それから彼の作品を観続けているわけではないが,2000年以降は比較的多くの作品を観るようになった。なので,遅ればせながら彼の略歴や過去の作品などに興味を持った次第。
詳細は説明しませんが,ダイアン・キートンの若い頃などは非常に魅力的でしたね。今後彼の過去の作品を観ることも楽しみだし,今後の彼の新しい作品もますます楽しみになりました。

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コメント

 『ももいろそらを』
気になっている作品です。そうか、小篠恵奈ちゃんが出てるんですね。岡山での公開は難しいのかな。神戸辺りでキャッチ出来たらいいんだけど。
客席にヒロイン役の彼女が来ていたのは、映画ニュースで知りました。ラッキーでしたね。
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『ルビー・スパークス』は、11月にお会いしたとき、「楽しみにしている作品」だとおっしゃってたのを覚えています。
これは、待っていれば当地のミニシアターで公開されそうな気がしています。
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 『映画と恋とウディ・アレン』は、こちらでも1月に上映されたのですが、ウディ・アレン作品はかなり評判になったものしか足を運ばないためスルーしちゃいました。
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当たりの映画が多いのは、何より。私の方も、既に何本かベストテン級の秀作に出合えています。
さ、今週も【1ヶ月フリーパスポート】を活用するぞ!(笑)

投稿: 岡山のTOM | 2013年2月 4日 (月) 02時46分

TOMさん

返信遅くなってすみません。
1ヶ月フリーパスポート,この1月はとても充実しているようですね。
『鈴木先生』は私も観たいのですが,他の作品との兼ね合いで観られるかどうか。

投稿: ナルセ | 2013年2月 9日 (土) 11時00分

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