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今,家を決めた理由

家について書くのは実は昨年10月にも1回あって,今回が4回目になる。毎回の日記で少しずつ書いていけたらと思う。
消費税アップということで,住宅業界はにわかに忙しいらしい。3%から5%にアップした時も同じような状況があったという。わが家の場合は,消費税ごときで一生の買い物を決めるなんてことは考えてなかったが,結果的にこの時期になってしまった。でも,これはやはりなんだかんだ偶然の重なりとはいえ,必然だったようにも思う。私は今年で43歳。もう,35年ローンを払いきるには十分歳を取りすぎている。私の母親が私を産んだのが34歳の時だから,ローンが払い終わるのは私が今の母親の年齢に達している時だ。その時まで今の給料レベルを維持できるとは到底思えない。まあ,ともかくそういう意味ではこれ以上住宅購入を引き延ばしにはできないということ。
2つ目の理由として,これも私の年齢に関わることだが,ここ数年,大学の公募に積極的に応募してきた。ライヴ通いをしていた時期はそれで忙しいこともあったし,研究よりも自分の楽しみを優先させていたので,あまり地方の大学には応募していなかったが,子どもが生まれて彼が物心つく頃までには,アルバイトという肩書きを外してしまいたいということもあり,かなりマメに応募してきた。しかし,昨年も全滅。どうやら国立大学の給与体系は基本的に公務員のそれに従うらしく,新規採用教員であっても,年齢に従って給料が決まるという。だったら,新規で採用するには若い方がいいに決まっている。ともかく,私は大学に就職するにも歳を取りすぎている。ということで,無理なものにしがみついて家族に迷惑をかけるのもそろそろやめにしようと思った次第。今後はせいぜい新居から通える距離の大学にだけ応募することにしようと思う(一応,まだ諦めない)。

3月10日(日)

住宅購入の顧客として,わたしたちだけが忙しいと思っていたら,やはりこの業界全体が忙しいのか,わたしたちの家の担当の人たちも忙しいらしく,なかなか打ち合わせの調整ができず,週末に意外と余裕ができたり。ということで,上映時間の長い映画を観にいくことにした(妻は既に鑑賞済み)。

新宿ピカデリー 『横道世之介
本作は『南極料理人』の沖田修一監督作品。そういえば,本作の主演高良健吾君も『南極料理人』に出演していたな。『蛇にピアス』は観ていないけど,高良君と吉高由里子の共演がそれ以来と話題にもなっていた。吉高由里子のことは今や有名監督になってしまった園 子温の『紀子の食卓』で強烈な存在感を感じていたが,その後いきなりヌードということで敬遠して観なかった。
さて,いきなりネタばれではありますが,本作は以前新大久保駅のホームで起こった事件で犠牲になった日本人をモデルにしたフィクションが原作。この事件では同じく犠牲になった韓国人が取り上げられることが多いが,日本人というのは面白い。物語は主人公が大学入学を機に長崎から上京するところからはじまる。そのシーンの新宿駅では斉藤由貴がモデルとなったAXIAというカセットテープの広告が大きく貼られていることから,時代は1980年代後半のようだ。そして,主人公が入学するのが法政大学。
まあ,あまり細かく説明してもしょうがないけど,ともかくそういう細部がなかなか面白い作品。1980年代らしく,男子は皆シャツをズボンにイン。主人公はどんなことにも動じない,純真無垢で朗らかなイメージを醸し出しているが,常に汗をかいていて,意外にも自分の汗臭さを気にしている仕草など,言葉で語られはしないけど,映像はいろんなことを表現している。
一応ヒロインということになる吉高由里子はお嬢さん役ということで,どうかなあと私的には微妙だったが,他の女優陣で楽しめる作品。まずは江口のり子。ちょっとしか登場しないが,その存在感は素敵だ。個人的には朝倉あきという私は初めて観る女優さんが気になった。他にも,バブル期の髪型が妙に似合う佐津川愛美や水着姿を披露している黒川芽衣,なぜか吉高の母親役の堀内敬子。そうそう,伊藤 歩ちゃんの役どころは今までになく良かったな。女性陣に負けじと男性陣もなかなか良かった。
結局のところ,この作品の主人公は希に見る変った人間のようにみえながら,実は吉高演じる女性が後になって発する台詞にもあるように,「いたって普通の人間」でもある,というある種社会の本質をついているようなところがあるようにも思える。

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コメント

「横道世之介」の公開は、2月23日(土)。【1ヶ月フリーパスポート】が使える最後の日だったので、最後の作品としてその日の3本目で鑑賞したこともあり、上映時間が余計に長く感じられてしまいました。
予告編がすごく良く出来ておりかなり期待していたものの、その軽快なテンポと幸福感は本編ではほとんど感じられず、がっかりな一本となってしまいました。せいぜい2時間に収めてほしかった!
朝倉あきは、なかなか良かったですよね。3年前にNHKのドラマ「とめはねっ!」(6回連続)で初めて知り、注目している女優です。

投稿: 岡山のTOM | 2013年3月21日 (木) 03時30分

TOMさん

お返事遅くなってすみません。
TOMさんが過酷なスケジュールで,本作で寝てしまったことは某日記で読みました。確かに,予告編のテンポは良かったかもしれませんね。
でも,この監督の作品はどれもあんなテンポだったような気もします。

朝倉あきさんを注目しているとはさすが。

投稿: ナルセ | 2013年3月26日 (火) 06時31分

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