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住宅ローン

私は未だに一度も正規雇用をされたことがない。しかし、大学院を修了後、行き場のない私を引き取ってくれた今アルバイトとして勤めている会社は私に給料面で社員並みの待遇を与えてくれて、5月でまる14年になる。博士課程に入ってから始めたアルバイトなので、プラス4年で18年も勤務しています。社員並みといっても、この会社の正社員の給料レベルも知らないし、当初からするとほとんど給料は上がっていないので、今はどうか分からないが、ともかくその頃独身の私にとってはけっこういい給料だった。
私は大学3年生に入ってすぐに父親を亡くし、そこから奨学金を借りることになった。私の記憶では学部の時は月3万5千円ほど、大学院に入って修士課程では7万8千円ほど、博士課程の3年間は11万2千円ほどの金額だった。全て合計すると674万4千円ということになるが、その借金返済ももう後何度かで終了する。当時「第一種」と呼ばれていた利息なしの奨学金は、大学院修了後にスムーズに大学教員になれれば、何十年間か勤務することで帳消しになるはずだった。しかし、未だに大学に職を得ていない私は当然、それを返済するわけだが、今の会社の給料によってそれが可能になったわけだ。さらに、この給料は私に貯蓄も与えてくれた。まあ、車も乗らなければ旅行嫌いでもある私だから、本やCDを人より多く購入しても大金が一度に出るようなことはない。ライヴ通いをしていた数年間、そして出産前後で銀行残高が停滞することもあったが、それなりの金額を持っていた。大学院時代にも奨学金+アルバイト代を毎月すべて使っていたわけではなく,大学院修了時にも百万円ほどの貯金はあったと思うが,奨学金返済と貯蓄をあわせると15年弱で1千万円はたまったことになる。
一概に、住宅購入の「頭金」というが、最低ラインもあるということを今回初めて知った。私は正規雇用ではないので、一般の銀行で住宅ローンを組むことは難しいらしく、今回初めから「フラット35」というものを使うことになった。この場合でも借り入れ金額は土地と建物を合わせた総額の90%までと決められている。つまり、それだけの貯蓄がなければローンの審査は通らないらしい。もう一方で、借入限度額は年収によって決まる。過去2年間の課税証明書から算出され、私の場合限度額が4000万円程度となった。つまり、わが家の場合土地と建物を合わせて単純計算で、4444万円で、そのうち頭金が444万円となる。この辺からわが家の建築計画はスタートする。

住友林業の家は小さくても最低2千万円はする。すなわち、土地にかけられる金額は2千万円前後ということになるのだ。次回は土地探しの話でも書きましょう。

2013年4月6日(土)

もう随分日が経ってしまっていますが,この週末は台風並みの強風と雨という予報で,幸い晴れていた午前中に家族と出かけ,私はそのまま近場で映画を観させてもらった。今年は観たい映画がまとめてある時に忙しくて見逃してしまい,余裕がある時に限っていい作品がない。この映画館で観られる作品といったらこれくらいだった。

府中TOHOシネマズ 『アンナ・カレーニナ
『プライドと偏見』『つぐない』『路上のソリスト』『ハンナ』といずれも鑑賞している監督,ジョー・ライトの作品だった。それをあらかじめ意識していれば見逃すことがなかったが,ロシアの文豪トルストイの原作ということで,あまり観たいとは思っていなかった。ライト監督作品に欲出演しているキーラ・ナイトレイの主演作はそれなりに気にはかけているが,すべてを観ているわけではない。ということで,この作品を観ることにはあまり積極的でなく,期待もしていなかったが,これがなかなかいい映画だった。超有名な原作ではあるが,未読だし,粗筋すら知らなかった。なので,原作に対してどんな脚色をしたかは知らないが,前半は特にコメディタッチで描かれていて,またリアルな状況の再現だけでなく,舞台セットを使った映像は,観る者に「?」と思わせる部分も少なくないが,欧州の人には素直に受け入れられるのだろうか。私的にはいいなと思う演出だった。一応,本筋は主人公アンナの不倫物語で,ある種の悲劇の部類に入るとは思うのだが,先ほど書いたように,コメディ的要素が随所にあってメリハリが利いている。配役もなかなか素敵です。エミリー・ワトソンが出てきたのには驚きましたが,重要なところはジュード・ロウ。彼はアンナの夫役ですが,彼の演技はまったくコメディ要素なし。彼がヒゲが濃くて,頭の毛が薄いってのは知ってはいたが,はじめ彼とは気づかないほど頭の毛が頼りない感じで,ロシア人らしく頬も全面ヒゲで覆われている。けっこう偉い役人ということもあって堅物の役。日本だとああいう二枚目俳優は加齢してもその美貌を維持させて,それに見合う役を与えつづけるが(もちろん英国にもそういう俳優はいる),この作品の演技からはジュードの俳優魂が感じられます。素晴らしい抑えの演技。後半は悲劇的要素が色濃くなってしまうが,ともかくいい作品であることには変りありません。この監督,私好みです。そのうち原作も読んでみたい。

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