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着工しました

先週、わが家の工事が始まりました。まずは先行して敷地の東側にある擁壁に沿ってフェンスが立てられ、続いて本体の基礎工事に入っています。

6月19日(水)

銀座シネスイッチ 『旅立ちの島唄〜十五の春〜
『グッモーエビアン』で存在感のあった三吉彩花の初主演映画ってこともあるけど、舞台が南大東島ということで、観たいと思っていた。私の会社が空港関係の仕事であるために、これまで知らなかった多くの空港を、そして空港が立地している土地の名前を知ることになった。計画系の業務をしていることもあって、空港間の航空路線や、航空以外の交通手段についても調べることがあって、特にこうした離島の状況は多少なりとも知っているつもりだが、いかんせんデータ上での情報なので、実際にその土地がどんな風景で、どんな人たちが住んでいるかは全く分からない。
この映画は沖縄県に属するこの島の実情を踏まえたうえでのフィクションだ。沖縄本島の東沖合いに、この映画では360kmという数字が強調されるが、南大東島と北大東島が存在する。そして、この映画が描いているように、この2つの島には高等学校がない。多くの子どもは中学卒業時に進学のために島を離れる、そんな実態に焦点を当てて物語化している。もちろん、この2つの島には空港があるが、これは那覇空港とお互いの島を結ぶだけの路線。その他、定期船もある。
三吉彩花演じる中学3年生と、その両親を演じるのは小林 薫と大竹しのぶ。こじんまりとした映画ではあるが、歳を重ねても多くの映画に出演しているこの2人の配役は豪華だ。物語りも含め、多くの地元民を配し、島の雰囲気もよく分かるし、とてもいい映画だと思う。しかし、いかんせん父親の小林 薫が生粋の大東島民というところはなんとかなるにしても、そして大竹しのぶは島の外からお嫁に来たことにはなっているが、その2人から生まれた娘がこの風貌ってのはちょっと無理がある。周りの同級生との違いが大きすぎると感じるのは否めない。もちろん、彼女は初主演を頑張っているのだが(衣装は地味でバラエティも少なくしてリアリティをだそうとしている)、外見のみにおいて、彼女はこの映画の映像から浮いているのだ。
まあ、沖縄映画には『ニライカナイからの手紙』の蒼井 優や『ゴーヤーちゃんぷるー』の多部未華子もあるので、初主演映画としてはいいのかもしれない。ともかく、今後の活躍を見守りたい女優さんです。

6月22日(土)

府中TOHOシネマズ 『俺はまだ本気出してないだけ
近くの映画館でやっていたので、観ることにした堤 真一主演作品。まあ、正直映画として大したことはありませんが、2つの点でいい作品だとは思いました。1つは映画というよりも原作ですが、その主題がいいですね。私は以前から真面目で何事もそこそこうまくやるけど、もっと懸命に本気を出せばもっといい結果を生み出すことができる、という評価をもらうことが多い。ちょっと楽していろんなことをうまくやっているという感じのようだ。確かに、このことは正しい。しかし一方で、本当に一生懸命やればいい結果が生まれるのだろうかという素朴な疑問がある。もちろん、それに対しても、いい結果が出るとは限らない、大きな失敗をするかもしれないけど、あなたはそれをやっていないのだ、とやはり批判を受けてしまう。しかし、それに対しても、じゃあ、どこからが本気で、どの状態が一生懸命なのか、というのがよく分からない。例えば、寝る時間を割いてまで何かに取り組む。このことは一つの具体的な形だが、結局眠気によって集中力を欠き、いい結果が出ないというのがこれまでの経験。私はなにか締め切りがあるものであれば、それに間に合わすように事前から準備をする性質である。この社会ではそういう人よりも、スロースターターで締め切り直前に懸命に頑張る人が評価される傾向にあるように思う。でも、私はそういう性質なのだから仕方がない。締め切り直前により良いものに高めるために何かをしても、それが成功した経験はあまりない。まあ、そんな感じだ。
だから、この主人公のあり方、そしてこのタイトルはなかなか真理を付いていると思う。有体の作品では、最後に本気を出した主人公がすごいことを成し遂げるわけだが、本作ではそうではない。もちろん、社会のなかには非常に稀に、本気を出すことで優れたなにかを成し遂げる人がいるが、多くの人々はそうではない。そうした少数の人の成功物語があたかも社会の真理であるかのように、出回り、人々は自分もそうなるだろうと追随する。しかし、それによって成功した人の話が後に続くかというとそんなことはない。だから、そういう成功物語がベストセラーになるような世の中のありかたは、本作のような代替物語によって置き換わっていかなければならないと思う。
もう一点は,主人公の幼馴染みとして出演している生瀬勝久の存在。テレビドラマなどでは悪役,嫌な役が多く,実際にとてもよく似合うわけだが,本作では良い人すぎて離婚されてしまうという役どころ。まあ,主演作の『スープ』もそうだったが,良い人をやってもかなり似合うんですよね。やはりこの役者さん,さすがです。その奥さん役が水野美紀ってのもいいし,終わり方も素敵。

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コメント

「旅立ちの島唄」は、こちらでは29日からの公開なのですが、どうも乗り気になれなくて・・・・。
予告で観た三吉彩花の歌唱シーンには少なからず心引かれるものの、たぶんスルーすることになるかと思います。
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また、「俺は~」は、全く観る気になれなくて。
昨年の「愛と誠」もこうでしたが、安藤サクラが同作等で助演女優賞に輝き、食わず嫌いを後悔することに。
もしも「俺は~」もそういう結果になったなら、観る気になれない映画こそ頑張って足を運ぶように改めます(笑)。

投稿: 岡山のTOM | 2013年6月27日 (木) 01時43分

TOMさん

どちらも観る気のない作品に対してコメントありがとうございます(笑)。
でも,この作品が映画賞に絡んでくるかは微妙ですね。
まあ,大丈夫じゃないでしょうか。

投稿: ナルセ | 2013年6月28日 (金) 19時19分

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