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2013年7月

43歳になりました

数年前は誕生日といえば会社を休んで,自主企画の音楽イヴェントなどをしていました。その頃はなんとなく焦っていて,年に1度くらい多くの人に関心を持たれたいという欲求がありましたが,家族をもったいまでは,家族だけでも私の誕生日を祝ってくれれば十分という感じになりましたね。

7月17日(水)

銀座シネスイッチ 『スタンリーのお弁当箱
予告編を観てから絶対観ると決めていたインド映画。残念ながら前売り特典のお弁当箱はゲットできなかったけど,公開直前に購入した時にはアルミ製のコップをもらった。前売り券を第3弾まで企画するってのはすごいな。それだけ前売り券も売れたということでしょうか。
こういう子どもが主役のアジア映画ってのは秀作が多い。『運動靴と赤い金魚』(イラン1997年)くらいしかパッと思いつきませんが,いくつかあると思います。本作はアモール・グプテという人物が監督で出演もしているが,主演の子役は監督本人の息子さんだという。しかも,監督自身は主役の子どもに意地悪をしてしまう役どころ。いやいや,期待を裏切らない素晴らしい作品でした。しかも,放課後や長期休暇を利用しての撮影で,出演した子どもたちは1日も学校を休まなかったという。

7月25日(木)

新宿シネマート 『じんじん
こちらも予告編で観ると決めた作品。大地康雄さんが企画・主演した映画に『恋するトマト』という作品があった。これは来日していたフィリピン人女性に結婚詐欺にあう地方の農家の男という物語でした。グローバル化における日本の問題(もちろんフィリピンの問題でもある)を描いたもので,素晴らしい作品だった。日本国内の社会問題を取り上げる作品は山ほどあるが,それを他国との関係で描くのは米国や韓国,台湾などに限定され,しかも史実を描くものが多い。本作も大地康雄さんが企画・主演した作品。本作でも北海道の実在する町を舞台に,高校生の農業体験,主人公が松島に住んでいる設定で,東日本大震災のことにも少し触れる。ともかく,この人の企画は単にメディアを騒がせている問題だけではなく,生活をする中で感じることのできる問題を浮き彫りにしていると思う。こちらも期待を裏切らないいい作品でした。配役も素晴らしい。佐藤B作の他,その妻を演じるのは映画出演数十年ぶりという中井貴恵さん。同じ年代だと思いますが,中田善子さんもちょろっとでています。他にも若村麻由美さんやコント赤信号の小宮孝泰,手塚理美,板尾創路など,それぞれがいい味出しています。

7月27日(土)

東銀座東劇 『爆心 長崎の空
何を観ようかとかなり悩んだ。今年はいい映画が多いが,あれもこれも観たいと思う時にはあまり時間が取れず,ぽっと空いた時間に観ようと思うと,いい作品は終わってしまっていたりする。本作はかなり消去法的に,都合の良い時間に上映していたという理由で選ばれた。最近は歌舞伎映画やオペラのライブビューイングなどが多い東劇にくるのも久し振り。
北乃きいをスクリーンで観られるというのがこの作品を決めた一番の理由。『幸福な食卓』でいきなり主演をつとめながらその存在感を強く示したのが2007年。その後,けっこう映画に出演していたのに,最近は歌を歌ったりとスクリーンからは遠ざかっていたが,今年は本作と『上京ものがたり』に出演している。でも,原爆映画としての本作には実は期待していなかった。しかし,いきなり冒頭できいちゃんのベッドシーン。なんとなくくそ真面目なイメージの原爆・戦争映画ではないのではないかと期待をし始めます。しかも,きいちゃんの母親役が渡辺美奈代。父親役が佐野史郎ってのはどうなんでしょう。まあ,2人が揃うシーンがないので違和感はありませんが。もう一人の主演が稲森いずみ。幼い娘を亡くした女性の役で,夫が杉本哲太,父親が石橋連司,妹が池脇千鶴。きいちゃんの幼馴染みで柳楽優弥など出演者がかなり豪華です。被爆体験そのものよりも,2世,3世と現代を生きる人々に焦点を当てているところがいいですね。なかなかいい作品でした。

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3連休は映画なし

特に忙しいわけではないですが,なんとなくblog更新が滞っております。タイトルに書いた3連休からも日が経ってしまいました。珍しく,3連休をほぼ家族3人で過ごしました。

7月3日(水)

府中TOHOシネマズ 『華麗なるギャッツビー
本作の監督バズ・ラーマンといえば,レオナルド・ディカプリオ主演の『ロミオ+ジュリエット』の監督。未だにこの作品は私の映画鑑賞歴のなかで非常に大きな存在である。ディカプリオも,ジュリエットを演じたクレア・デーンズももっとも美しい年齢で,その美しさが見事に記録された映像であるだけでなく,現代劇に置き換えられていながら,その脚本を忠実に使用しているという驚き。現代劇といいながら,描かれた世界はある意味で非現実的で完璧な世界だった。
彼の作品は『ムーラン・ルージュ』も観ているが,それは物語上の歴史的なパリを舞台にし,本作もフィッツジェラルドの原作の舞台をそのままにしている。つまり,過去の風景を再現するためにCGが多用されている。それがやはり私にはイマイチだった。でも,トビー・マグワイアの役どころは適切だったし,ディカプリオも思ったよりも美しく,いい感じだった。そして,なによりもキャリー・マリガンがヒロイン役だったので,見逃せません。最近では私が一番好きな女優さん。ところで,前の日記にも書きましたが,本作は3Dでも上映されている。やはり前半のシーンは3Dが効果的なものとして製作されているので,2Dで観るとちょっと違和感があった。やはりもっとシンプルにこの豪華なシーンを映像化して欲しい限り。

7月7日(日)

渋谷シネマライズ 『スプリング・ブレイカーズ
この日観たのは,前売り券を買っておいた作品。ハーモニー・コリンが監督ということで驚いて購入したのだ。写真家ラリー・クラークの作品『KIDS』は観ていたが,その脚本をたんとうしていたのが,彼。今Wikipediaで検索したら,私より年下で驚く。そして,彼の存在を知ったのは『ガンモ』という1997年の作品。しかも,ロードショー中に観たのではなく,今はなき下北沢の映画館でやっていた特集上映で観たのだ。
本作は春休みに度を外した女子大生3人がお金がなくなって遊び続けられなくなることの絶望から犯罪に手を染めていくというような展開を予想させる予告編。はじめは,単なるエッチ満載の映画という感じで捉えていたのだが,監督がハーモニー・コリンだということで,観ておかなくてはと思った次第。しかも,その主演の女子大生の1人の名前がコリンといい,案の定というか,20歳くらいの歳の差で監督と結婚した女優さんらしい。ついでに,この4人と深くかかわっていく男性をジェームズ・フランコが演じている。ジェームズ・フランコが登場するシーンはフロリダのビーチのステージに登場するラッパーとして。ちなみに,この映画館ではヒップホップのドキュメンタリー映画も上映する予定なのに,こんなインチキラッパーのシーンがある映画を上映するとは,と素朴に思ったりして。
映画はそこそこというところだろうか。あまり過激なシーンもなかったし,エッチな映像も控えめだった。まあ,強いていうなら最後の展開だろうか。鑑賞者に感情移入させる一人の女子大生が途中で帰宅してしまい,もう2度とスクリーンには戻ってこない。また,ジェームズ・フランコ演じる男性はあっけなく死んでしまう。フランコ演じる男と縄張り争いをしていたチンピラ一味も女子大生2人にあっけなく全滅させられてしまう。まあ,そんな非現実的なところが面白いといえば面白い。

7月10日(水)

吉祥寺バウスシアター 『ローマでアモーレ
ウディ・アレン最新作もちゃんと観ました。まあ,タイトル通りローマが舞台で,ウディ・アレン本人も出演しています。今回はオムニバス調でジェシー・アイゼンバーグやエレン・ペイジ,『ライフ・イズ・ビューティフル』のイタリア人俳優ロベルト・ベリーニ,ペネロペ・クルスなんてのも出ています。それにしても,ペネロペが娼婦役なんて,かつてはよくありましたが,今彼女をそんな役で出演させるのはウディ・アレンくらいなものかもしれません。でも,今そういう格好をすると,彼女も老けて見えますね。ともかく,本作も非常に楽しませてくれる作品でした。

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有給休暇で映画ハシゴ

6月27日(木)

前日の水曜日に,大学講義後に会社に出勤したため,代わりに木曜日に有給休暇を取った。なので,当然映画をハシゴします。当初の予定では渋谷で『華麗なるギャッツビー』と『スプリング・ブレイカーズ』を観る予定だったが,観る予定の回の『ギャッツビー』が3D上映だと知り,予定変更。まだ3Dは観たことないが,抵抗がある。CGアニメだったら大丈夫だろうけど,そういう作品を観る機会もなかなかない。ということで,以下の2本を観るために有楽町へ。

有楽町スバル座 『さよなら渓谷
公開1週目だったので,平日にもかかわらず,年配の人を中心に結構入っていました。大森立嗣監督の作品はなるべく観るようにしているが,本作は原作が吉田修一,濡れ場も多い真木よう子主演ということで,けっこう話題のようだ。でも,タイトルにもあるように,舞台が渓谷なのと真木よう子出演ということで,西川美和作品『ゆれる』を思い出す。相手役の大西信満はあまり知らなかったが,『キャタピラー』で手足のない役を演じた役者。といっても,私は観ていませんが。
私の感想としては,まあそれなりといったところか。吉田作品は読んだことはないが,映画で観た『悪人』とよく似ている。訳ありの男女が一緒に放浪の旅をするあたり。雰囲気はやはり『ゆれる』にも似ているし。真木よう子の過去の回想シーンが長髪ってのがいけなかった。このいかにもカツラなのがどうも気になってしょうがない。個人的には監督の弟である,大森南朋にまつわる話の方が面白かった。鶴田真由演じる奥さんとの数少ないシーン,そして雑誌記者の同僚として搭乗する鈴木 杏ちゃんの役どころ。これがいいですね。しかし,木下ほうかと三浦誠己の刑事コンビってのはよくありすぎて平凡だった。

銀座シネスイッチ 『パパの木
予告編を観た時から密かに期待していた作品。ジェリー・ベルトゥチェリ監督のデビュー作『やさしい嘘』は観たかどうか覚えていないが,予告編は何度も観たので,作品自体の印象は強い。監督はフランス人だが,『やさしい嘘』はグルジア,そして本作はオーストラリアを舞台とする。こういう雰囲気の外国映画は大好きなので,私としては今年一番の期待作といってもよい。
主演はフランス人女優シャルロット・ゲンズブール。役どころで「最高の夫」に急死され,子ども3人とともにどう生きるかという物語。シャルロットが『最終目的地』の時と同じように,最愛の人を失った後に出会った男にすぐになびいてしまうあたりはちょっとどうかと思うが,そんな母親に対して,3者3様に振る舞う子どもたちの姿が微笑ましい。特に長女役のモルガナ・デイヴィスって子が非常に魅力的で,脚本,そしてオーストラリアの大地の風景,主人公たちの住む家とそれを守るように立つゴムの木。それぞれが,フィクションとしての映画とは思えない,といいつつ映画でしか成立しえない美しい映像をつくり出している。結末もありかなしか真面目に考える必要もない位に,ある意味しっくりきて,ある意味唐突だったり。まあ,ともかくこういうの,愛すべき作品ですな。
ところで,こういう主題は映画であっても,小説であってももっと日本にあっていいと思う。かつて小栗康平という監督の作品で『埋もれ木』という映画があった。あまり詳細は覚えていないのだが,とても好きな作品で,再度スクリーンで観られる機会があれば良いと思っている。一般的には西洋は自然を支配し,日本は自然と共存する文化だなんていうけど,そんな主題は宮崎 駿くらいなもののように思う。でも,そんなシリアスではなく,自然に翻弄される人間の姿をコメディタッチで描く作品,そんなのを観てみたい,読んでみたい。

6月29日(土)

この日はちょっと時間ができたので,近所まで1本観に行った。今年は張り切ってシネマイレージをためようと,6回鑑賞で1回無料というポイントは使わずに,TOHOシネマズで観られる作品はなるべく観るようにしているが,まだまだ6000マイルには遠い。そして,最近のTOHOシネマズでは宮崎 駿最新作『風立ちぬ』の4分間予告編を流している。これが荒井由美の「ひこうき雲」のフルコーラスに合わせて作られていてもうかなり見飽きてしまった。それにしても,この曲を改めて聴いて,彼女にまでキャロル・キングの影響が強いことを知る。同時代的には五輪真弓の『少女』がレコーディングに実際にキャロル・キングが参加したりしているが,この「ひこうき雲」も楽曲そのものというより,ピアノとシンセサイザー,ドラムスとベースという楽器の組み合わせ,そして特にベースラインやシンセサイザーのアレンジなどが非常にキャロル・キング的である。まあ,ともかく名曲ですな。

府中TOHOシネマズ 『二流小説家
さて,実際に観た作品はこちら。上川隆也の初主演映画ということで話題になりましたが,原作は米国人によるもの。もちろん舞台は日本に置き換えていますが,その辺はまったく違和感ありません。推理小説ということで,事件の犯人を演じるのは武田真治。本作では過剰な彼の演技もマッチしています。特にくどくどとコメントを書きたくなる作品ではありませんが,なかなかの秀作です。主人公の姪役として,事件や彼の人生にいろいろと首を突っ込む少女を演じている小池里奈という子,なかなかキュートです。

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