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2013年11月

やっと外干しができます

引っ越してからずっと部屋干しが続いていたわが家。朝洗濯したものは帰宅しても乾いてはおらず,翌朝洗濯をしながら前日の洗濯物をたたむ毎日。私がこだわって購入したのがヒルズホイストロータリー6という商品。

いわゆる物干し台ではないものを探していて目を付けていたもの。オーストラリアやニュージーランドでは一般的だという,回転式の物干。

でも,やはり日本でみかけたことはなかったので,ちょっと疑問があったのだが,オーストラリアを舞台にした『パパの木』という映画でこれを見て,どうしてもこれにしたくなった。これを購入して設置するまでにはいろいろな経緯があって,それについても書きたいところだが,それは別の機会にしておきましょう。


1113日(水)

ヒューマントラストシネマ有楽町 『危険なプロット

ここ最近は観たい映画が目白押しだ。相変わらず、土日にはなかなか観られる時間が確保できず、水曜日2本立てでできる限り観られればと思う。本作はフランソワ・オゾン監督作品。『焼け石に水』で私はこの監督から非常に強い印象を与えられた。残念ながら『まぼろし』は観ていないのだが、『スイミング・プール』を大いなる期待のなかで観たものの、それほどではなく、『8人の女たち』くらいからあまり期待しなくなった。しかし、本作は予告編が大いなる期待を抱かせるもので、早速前売り券を購入していたが、なんとヒューマントラストシネマは水曜日がサービスデーで1000円だった。そのおかげか、平日だというのにほぼ満席に近い。

日本で公開されるフランス映画の常連俳優でもあるファブリス・ルキーニを主演に迎え、でもコメディではなく、妻役には英国人俳優クリスティン・スコット・トーマスを配し、緊張感のある良質なサスペンスに仕上がっている。

どこかのインタビュー記事で読んでしまったが、劇中に主人公夫婦がウディ・アレンの『マッチ・ポイント』を観に行くシーンがあり、結末では主人公2人(もう一人は主人公の指導の下、小説を執筆する男子高校生)が公園のベンチに座って、目の前にある集合住宅の各部屋を覗き見するシーンはまさにヒッチコックの『裏窓』。こうしたサスペンスの名作へのオマージュが込められているように思われる。結末はちょっとすっきりしないところもあるが、劇中で男子高校生が執筆する作品自体とリンクしていて、あまりに美しすぎる結末というのも本作には似合わないのかもしれない。

ヒューマントラストシネマ有楽町 『セイフ・ヘイブン

続いて同じスクリーンの同じ席で観たのがこちら。『きみに読む物語』の原作者ニコラス・スパークスの作品をラッセ・ハルストレム監督が映画化。『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』(1987年)以降、『ギルバート・グレイプ』、『サイダーハウス・ルール』など好きな作品は多い。ということで、特に知った俳優が出演しているわけでもないが、観ることにした。予告編では主人公が殺人を犯し、警察から逃亡している途中に立ち寄った田舎町で暮し始める。すると、そこに妻を亡くしたばかりの2人の子持ち男がいて、恋に落ちる。しかし、ふとしたことで指名手配写真を目にしてしまい、2人の関係は...という展開。

でも、ストーリーはこの監督が選ぶのに相応しい展開をし、殺人という残酷さは形を変えて別の人物に転移され、ラストシーンではファンタジー的要素があったりと、観る者を安心させてくれる。途中で私の知っている俳優がいることに気づいた。相手役の男性の息子を演じる男の子。でも、ネットで調べても名前が出てこないので、どの映画で観たのかは不明。でも、主役級で出演していました。本作では成長してちょっと太り始めていたので、今後どうなることか。

11月17日(日)

府中TOHOシネマズ 『潔く柔く

一応、長澤まさみちゃん主演ということで観ることにしたが、正直なところはあまり期待していなかった。高良健吾演じる幼馴染が事故で死に、恋愛を知らずに成長し(ここは私の想像)、岡田将生演じる男性と出会い、恋に落ちていくという展開。この映画は長澤まさみ他、高良健吾も波留もそのままで高校1年生を演じているということが話題になっていた。でも、そのシーンは短めかと思いきや、かなり長いです。比較的肌のきれいな俳優さんを選び、恐らくそれなりに修正をしているものの、やはり違和感は大きいです。

しかし、逆に考えると、高校生のシーンが長いからこそ、本人たちに演じさせることで8年後の映像との乖離を少なくしようとしているのかもしれません。しかも、髪型などもほとんどいじらず、そのままです。本作のタイトルどおり(読み方は違いますが)その潔さがいいですね。

本編はかなり無駄に長く、登場人物が皆おしゃれな格好をして、一昔前のトレンディドラマ的雰囲気あふれる映画で、泣かせどころも満載で、基本的に私の好きではない要素が多い作品ではありますが、まあよしとしましょう。岡田君の美しさを堪能できる作品です。まさみちゃんの顔もこれでもかってほど拝めますが、美脚など、最近のエロ路線での露出はかなり少ないです。でも、岡田君はいい俳優ですね。そこが本作の魅力です。

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引っ越し終わりました

引越しが終わりました。

引越し日は金曜日でその週末は台風の襲来が予想されていましたが、金曜日は小雨で、家での開封作業をしていた土曜日は土砂降りでちょうどよかった。当日は息子の安全のこともあって、私の母親に来てもらう予定だったが、台風でそちらは中止。その代わりに調布にあるシルバー人材センターの託児所に一時預かりをお願いして無事、引越しを終えることができました。

翌日にはマスターウォールのダイニングテーブルが搬入され、その翌週にはアンティークで見つけたダイニングに置く家具が搬入されました。1階の書籍スペースもほぼ予定通りの収まり具合で、新たに1面は天井までの本棚を買い足す予定。これまではけっこう暫定的な分類で置いていて、ほとんどが前後2列での使用だったので、棚板の奥行きよりも本が出ていたり、前の本をどかさないと奥の本が取り出せなかったりと不便だったけど、今度は基本1列使用、そして、雑誌のスペース、洋書、写真集などと区別して並べることができそうです。

新居はともかく快適。ダイニングキッチンで使用している床材は挽き板なんだけど、1階洋室で使用している無垢材よりも木の質感が素晴らしく、それでいてゴミや汚れが目立ちにくい。まあ、家のことを書き始めると止まらないので、またの機会にとっておきましょう。


1019日(土)

渋谷ユーロスペース 『ハーメルン

なんと、今年初めての渋谷ユーロスペースでの鑑賞。本作はどうしても観たいと決めていたわけではない。最近ではテレビにも出るようになって知名度も増してきた西島秀俊主演だが、宣伝もあまりしていないのか、ユーロスペースでひっそりと上映していて、なんとなく観たくなった。というのも、最近はぽっと自由な時間ができるので、急に観られる映画を決めなくてはいけない状況だが、そんななかひっかかってくるのは上映終了間際の作品。

本作は福島県の田舎町が舞台。廃校になり、取り壊しの決まった校舎で一人暮らしをしているかつての校長。取り壊しの前に博物館の資料を選別するスペースとして利用するということで、博物館の学芸員役として西島が出演している。校舎の管理の担当役人ということで出演しているのが水橋研二。そこで再開するこの小学校の同級生という設定。他にも各時代の卒業生たちが楽器の練習などで集っては、校長が淹れるコーヒーをすする。そんなのんびりとした映画。老人の出演者も多い。その老人の一人が倍賞千恵子さん。西島作品にはよくあるのだが、この作品も彼が何か特別な役割を果たすわけではなく、終始仏頂面で、主人公といえどその心理状態を掘り下げるような演出ではない。そんな映画だから倍賞さんが花を添えている。特に若い女性の出演者はない。さすがに倍賞さんも歳を取ったなあと思ってしまうが、非常によかったのは、この廃校を使って行われる地域の祭のシーン。ここでも若い人間は出てこない。祭というより同窓会なんだろうか。雨によってステージは片付けられてしまうが、校舎の中で飲み食いしているシーンで、グラスワイン片手の倍賞さんが歌いだす。すると、楽団の連中が演奏し、人々が聴きに集まってくる。劇中で役者が歌うシーンというのはどこか恥ずかしさがあって困るのだが、その歌声とそのさりげなさが素晴らしい。

1030日(水)

吉祥寺バウスシアター 『パッション

観ようと思っているうちにこちらも上映終了間近になっていたらしく、逆に吉祥寺バウスシアターでは一足遅れての公開だった。ちょうど大学講義日の水曜日は1000円均一ということで、講義後献血をし、その後観ることにした。本作はブライアン・デ・パルマ監督最新作ですが、それより予告編で観た、女の戦いというストーリーが非常に魅力的。主人公を演じるのは『ドラゴン・タトゥーの女』のナオミ・ラパス。スウェーデンの女優でありながら、この映画のヒットで『プロメテウス』などのハリウッド映画にも進出。でも、それは観ていないので、ハリウッド版ナオミは初めて。その相手役がレイチェル・マクアダムス。残念ながら期待していたほどエッチなシーンは少ないのだが、やはりこの2人のやりとりは見応えがあります。タイトルはもう少し工夫がほしかったところ。

111日(金)

1週間限定レイトショー上映の『豆大福ものがたり』を観る許可をもらって、仕事終りに神保町に出かける。ひょっとしたら残業になるかもしれなかったし、連日満席で観られないことを覚悟で、19時からの本作も観るつもりでいた。幸い、残業はさほど必要なく、上映40分ほど前に劇場に到着すると、間に合いました。映画サービスデーですが、1000円ではなく1400円。神保町にきたら迷わず行くのがエチオピア。この日は野菜豆カレーを辛さ3倍で注文。初めてのメニューでしたがメチャクチャ美味しい。

なんとこの日は神保町の古本祭でしたが、残念ながらそちらは眺めるだけ。映画館に戻ります。

神保町岩波ホール 『ハンナ・アーレント

アーレントの本は『人間の条件』と合同出版の『過去と未来の間に』くらいしか読んだことがない。特に予備知識なしに臨みます。映画館に戻ると、すでにチケット売り切れとのこと。この映画館は座席指定でなければ、整理番号もない。すでに入場は開始されていたが、幸い私が望む最前列は空いていたので、中央の席は埋まっていたが、そのすぐ隣に陣取る。なんとも知的な雰囲気が漂う客席です。本作はアーレントの全般的な伝記を描くものではなく、1冊の本をめぐっている。アーレントの著作のなかに『イェルサレムのアイヒマン』というものがあることは知っていたが、この著作が書かれた経緯とその後のことが映画では描かれている。1960年代、一人の人間が逮捕され、裁判にかけられた。その男がアイヒマン。ドイツ・ナチスの親衛隊中佐だった。逮捕されたのはアルゼンチンだったようだが、裁判はユダヤ人が移住・集住して設立されたイスラエルで行われた。

戦時中に亡命してニューヨークで大学教員をしていたユダヤ人政治哲学者ハンナ・アーレントはその裁判の傍聴を希望し、『ザ・ニューヨーカー』誌の特班員として現地に赴く。その報告は5回にわたって雑誌に掲載され、のちに単行本となる。それが上記のタイトルで日本語訳もされるのだが、副題が「悪の陳腐さについての報告」とある。私は読んでいないが、映画でもアーレントの主張は分かりやすく説明されており、要はアイヒマンが極悪だからこそ、多くのユダヤ人がドイツ・ナチスの政策によって殺害されたという通説は真実ではなく、アイヒマンという個人はあくまでも平凡な人間だったという。すでに『全体主義の起源』を出版していたアーレントは、アイヒマンの言動や人物観察を通して、全体主義がもたらした悪のあり方をそこに見取ったのだ。全体主義という社会のあり方が成立すると、平凡な人間が大きな組織の命令に従うことで、考えもよらない極悪非道な意思決定が可能になるという、今では比較的理解しやすい考えがそこにはある。

しかし、当時はユダヤ人は絶対的な被害者であったため、それを哲学的論議の素材に用いたアーレントはひどく非難されたとのこと。映画はその時代の雰囲気を非常に丁寧に再現しており、イスラエルの首都としてのイェルサレムは輝かしいばかりで、そこに住むユダヤ人はようやく手に入れた自由を満喫しているように描かれている。しかし、現在ではイスラエルに住むユダヤ人は絶対的被害者ではなく、パレスチナ人に対する加害者としても認識されている。なので、時代が違えば人の考えは大きく異なるということも含め、いろんなことを考えさせられる作品。アーレントの人となりも丁寧に描かれていて素晴らしい映画。あらためて、アーレントを読まなくてはと思う次第。

神保町シアター 『豆大福ものがたり

神保町に行った本当の目的はこちら。モデルで女優の菊池亜希子ちゃんは『マッシュ』というムック本の編集出版でも知られているが、vol.4となる最新作の特集は「バカ」。無類の豆大福好きということで、表紙は豆大福をほおばる写真になっているが、そんななかで生まれたのが今回の企画という。映画監督沖田修一、脚本家の前田司郎、相手役に志賀廣太郎を招いての短編映画。菊池亜希子ちゃんというと『ファの豆腐』という短編を見逃してしまったことを後悔していたので、今回は期待していたのですが、800円にしてもちょっとひどい、お遊び映画でした。こちらも満席でしたが、岩波ホールが年配の方々で埋められていたのに対し、こちらは私が群を抜いて最年長というくらいの若者たち。亜希子ちゃんももう31歳のようですが、若者に人気なんですね。主題歌はキセル。

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