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2013年12月

連休は肉体労働

家のことでの懸案事項が2つ解決しました。

日常生活であまり使われていない1階。一つの部屋はフローリングの子ども部屋。もう一つ部屋は夫婦の寝室になる予定の和室。でも、遊ぶのはキッチンから目の届く2階のダイニング。寝るのはとりあえず2階の4畳半和室。ということで、あまり使われていないのですが、子ども部屋には木材が積まれていて、和室にはダンボールが詰まれていた状態。

まずは、和室から片付きます。引越しで運び込んだ本棚はうまく1階の「ホール」と呼ばれているスペースに収まり、さらに幅135cm程度の壁が空いている状態。ここに特注の書棚を注文したのだが、それが連休初日の土曜日に届いたのだ。

注文したのは静岡にあるリバグラガーデンホームという会社。名前からするとエクステリアなどもやってそうですが、ウェブ上では書棚専門。これまで購入した既成の書棚はどれも高さが180cm程度でしたが、今回のは天井に突っ張り機能のついたもので、240cmの壁全面書棚です。午前中に到着する予定でしたが、13時前に到着。こういうものを組み立てる作業をしていると、必ず息子がちょっかいを出してくるので、妻が息子を連れて映画『プレーンズ』を観に出かけてくれた。書棚が到着するまではもう一つの肉体労働。

書棚の部品が到着し、とりあえず昼食を食べに出かける。帰宅して作業開始。1時間強でできました。こんな感じです。和室に積まれていたダンボール10箱がほぼ収まりました。本当はもう少し余裕ができたら嬉しかったのですが、仕方がありません(写真が横ですみません)。

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翌日は庭での作業。妻がウッドデッキを欲しがっていましたが、数十万単位で費用がかかるので、ひとまず私が手作りで縁側程度のものを作ると約束。というのも、引っ越す前のマンションで使っていた靴用の棚が不要になったのですが、これが縁側の材料としてちょうどいいと思ったからです。幅70cm、奥行き30cmの棚を7段組み立てて使っていた靴の棚。これを解体して横に並べれば210×30cmの面積になります。

少し手作りウッドデッキの作り方を学び、土台となる束石(18kg)を6つ、柱となる9×9cmの木材を3m分、そして最終的に買い足したのが、横に渡す板で、14×4cmをやはり3m。購入費用は2万円ほどかかりましたし、私の慣れないのこぎりDIYでこつこつと切った木材。それをこの日、庭で実際に組み立てたのです。

結局、力尽きて最終作業は3連休の最終日に持ち越しましたが、見事完成。思ったよりもいい感じで仕上がりました。とりあえず、これで洗濯の度にしなくてはならなかった40cm以上の1階床から地面までの上り下りが少し楽になります。

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1218日(水)

府中TOHOシネマズ 『カノジョは嘘を愛しすぎている

私がこの映画を観るといったら妻は驚いていましたが、予告編を初めて観たときから結構期待していた作品。『るろうに剣心』などの演技で評価が高い佐藤 健君ですが、あまりきちんと出演作を観たことがありません。それから、ヒロインを演じている大原櫻子ちゃんが私好みってのもありますね。ストーリー的にも男性の弱点を突いている感じ。

ということで、見事に突かれてしまいました。まあ、なんてことないストーリーではありますが、やはり大原櫻子ちゃんの存在感ですかね。後半では彼女のすっきりと伸びたきれいな足にも気づいたりして、歌声も抜群だし、かなり有望株。初めて北乃きいの主演作『幸福な食卓』を観た時の新鮮さを思い出します。

無愛想な役をやらせて失敗する人はなかなかいないが、無愛想な佐藤 健君もなかなか魅力的。思っていたよりも背が低く、手足も長くはないんですね。音楽ものは場を盛り上げるのに有利ではありますが、場合によっては場をしらけさせることにもなりかねない。その点、本作では音楽監督に亀田誠一を起用しているので、間違いありません。私の好きなところでは矢野真紀や広沢タダシも手がけた彼だし、ヒットメーカーでもあるので場を盛り上げたり、涙を誘ったりはお手の物。エンドクレジットで演奏者の名前をすべて確認はできなかったけど、私の好きなヴァイオリニスト岡村美央さんのstringsが弦楽器を担当していました。さすがです。

1223日(月、祝)

シネマート新宿 『受難

岩佐真悠子がヌードも含む体当たりの演技で、と話題になっていた作品。姫野カオルコ原作の映画化。なんとなく観に行きました。朝9:50からの回だったので、前売り券は買えず、1800円覚悟で行ったら、受付はずいぶん混雑しています。しかも、むさい男たちばかり。なんと、シネマートは月曜日がメンズデーだったんですね。1000円で鑑賞できました。

元修道女のフランチェス子のあそこになにが住み着いてしまうという怪しげなストーリーですが、その「なに」を古館寛治が特殊メイクで演じていて面白い。岩佐真悠子はそばかすのあるほぼノーメイクで臨んでおり、裸体も決して美しく飾ることなく、ありのままを映している。まあ、男が寄り付かない主人公って設定だから、彼女を起用した時点で適切ではないと思えるが、ここまでやってくれるとその配役には納得できる。こういう映画はあっていいと思う。

ちなみにこちらの音楽担当は,『あまちゃん』で一躍全国区になった大友良英。東欧風の軽快な音楽が盛り上げてくれています。

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うわさと誤報の社会心理

大学院に入った頃か、購入した本書をようやく読んだ。普通、買ってそれだけ読まないでいる書籍は引越しの機会に古書店に売ってしまうのだが、この本はその選別から逃れてきた。恐らく、本書は5つほどの住居を転々としてきたはずだ。今回の引越しで改めてそのしぶとさに敬服し、読むことにした。

地理学の歴史のなかで、1970年代の人文主義地理学というトピックがある。土地のあり方だけでなく、人間の行動にまで研究対象を広げつつあった1960年代の地理学であったが、ここにきて、人間の頭の中にまで広げようとする運動が1970年代に出てきたのだ。

しかし、それは突如出てきたわけではなく、地理学に隣接する分野の「災害知覚研究」というのがあり、私が所属していた大学で不定期に発行していた『理論地理学ノート』という雑誌にそんな研究論文がいくつか翻訳されていた。扱われる災害の多くが自然災害であり、自然の動態を人間がいかに察知して自らの非難行動に結びつけるのかというテーマは、地理学の古いテーマである「人間-環境関係」にも関わる重要なものだと思っていた。

当時、日本ではその種の研究の第一人者が本書の著者である廣井さんだった。その分野は社会心理学といって、心理学の一分野としてではなく、社会学の一分野として存在している。社会心理学のルーツのひとつは当時私が好んで読んでいた象徴的相互作用学派とも言われていたし、その後米国の文化地理学を牽引することになるジェームス・ダンカンも関心を持つ分野でもあった。シブタニの『流言と社会』もとても面白かった。そんなことで、NHKブックに入っている本書を購入した次第。まずは目次から。

はじめに

第一章 情報化時代のうわさ

第二章 災害流言の社会心理

第三章 災害流言のケース・スタディ

第四章 災害警報と非難行動

第五章 誤報の社会学

第六章 高度情報社会と防災

あとがき

本書のタイトルからはわからないが、目次をみれば災害に関わる部分が多いことがわかる。25年前の本だから、とてつもない時代錯誤に襲われる可能性もあったが、前半はそうでもなかった。近年でも大きな災害を経験している日本だが、この辺のことはそんなに劇的には変化していないように思う。

じゃあ研究の方はどうかというと、恐らく社会心理学自体は進展していると思うのだが、うわさ研究や災害研究がどうなったかというと私には分からない。ともかく、過去にどんな災害があって、人々がそれに対してどのように対処してきたのかという点で、学ぶことの多い本。

ただし、出版当時の情報化の将来予測についてはやはり楽観的すぎるといわざるをえない。この辺は逆に面白い。

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先月からたまった映画評5本

1124日(日)

渋谷ユーロスペース 『女っ気なし

上映時間の間がたった15分でユーロスペースに移動して怪しげなフランス映画を鑑賞。タイトルのインパクトもありますが、予告編を観るなり前売り券を購入した作品。同じキャスト同じ舞台で撮影された短編『遭難者』とともに上映。主人公のシルヴァンを、彼が住む海辺の観光地での来訪者とのかかわりを描く映画。『遭難者』では自転車ツーリング中にパンクに遭い、修理をしている男性のところにシルヴァンが車で通りかかる。シルヴァンは30台独身、小太りで禿げてきている。陽気でお人よしだが、空気が読めない感じの男性。主人公はシルヴァンのおせっかいを迷惑がって一度は追い払うが、ようやく街中までたどり着くとまたシルヴァンと遭遇してしまう。シルヴァンは電車で帰宅するという男性を引きとめ、行きつけのお店で呑み始めるが、終電間際に車で駅まで送る途中に飲酒運転で免許を取り上げられてしまう。仕方がなく自転車の男はその町に泊まることになり、シルヴァンの勧めも断ってホテルを取ったものの、夜中にお腹が減っても営業している店がなく、仕方がなくシルヴァンの家へ。という具合の顛末をわずか10分程度の短編ながら見事にまとめていて、ほんわかした笑いを誘う作品。もちろん、本編の『女っ気なし』も素晴らしく面白い。結末も期待以上の展開で、和みます。要チェックの監督、ギヨーム・ブラック、そしてシルヴァンを演じるヴァンサン・マケーニュ。

1127日(水)

渋谷ヒューマントラストシネマ 『ウォール・フラワー

ヒューマントラストシネマが水曜日にサービスデー1000円ということで、有楽町に引き続き、渋谷でも鑑賞。本作は『少年は残酷な弓を射る』のエズラ・ミラーと、ハリー・ポッターシリーズのエマ・ワトソンが出演しているが、主演はローガン・ラーマンという男の子。エマが高校生役ってのはちょっと無理がありますが、なかなかの青春映画でした。原作者であるスティーヴン・シュボースキー自身が監督をつとめたということで、原作は読んでいませんが文句なしの仕上がり。ストーリー展開が無理なく脚本になっています。いうことなし。

渋谷ユーロスペース 『父の秘密

ユーロスペースで何度も予告編を観ていたが、結局観れないなあと思っていたが、『女っ気なし』を観た時にやはり見逃すわけにはいかないと思い立ってユーロスペースへ。予告編ではダルデンヌ兄弟の作品に似た雰囲気があるメキシコ映画。妻を事故で亡くした夫(=父親)とその娘を描く。夫は妻を亡くした悲しみに耐えられず、思い出の詰まった家を離れ、別の場所で暮し始める。高校生の娘は転校するわけだが、さっそくちょっとした不良集団に声をかけられ仲良くなる。父娘の再生の物語かと思いきや、ここから娘の地獄が始まる。女友達の嫉妬から始まるいじめがどんどんエスカレートしていく。しかし、この映画の不思議さは、ダルデンヌ兄弟作品とは違って、その痛々しい映像がなぜかあまり痛々しく感じないところだ。娘は典型的な被害者という感じではなく、いじめられた後もなんとなくその不良集団のなかにいる。その娘を演じるテッサ・イアという女優は『ある日、欲望の大地で』にも出演していた。吸い込まれるような美しさと度胸のある演技をみせる女優。こちらも将来が楽しみ。

12月4日(水)

吉祥寺バウスシアター 『ジ、エクストリーム、スキヤキ

水曜日がサービスデーということでまた吉祥寺に来てしまう。今回は強硬な二本立てはやめて献血とのセット。選んだ映画はこちら。予告編があまりにも馬鹿馬鹿しくて、観ないだろうとは思っていたが、最近映画女優としていい活躍をしている倉科カナ観たさに観ることにした。作品中では大学の頃の友人関係で15年ぶりに再会する窪塚洋介と井浦 新ということになっているが、この2人は映画『ピンポン』で共演しており、それからも11年ぶり。一応、高校生って役だったが、その2人が中年になって再会する。窪塚の恋人役として倉科カナ、2人の大学時代の友人としてこれまた15年ぶりにいきなり自宅に押しかけて再会を果たすのが市川実日子。こちらも最近は荻上作品ばかりに出ているので、ここのところ敬遠していたが、元々好きな女優さん。まあ、映画自体は予想通りくだらない感じではありましたが、こういう映画はあってもいいのではと素直に思います。

12月8日(日)

府中TOHOシネマズ 『くじけないで

新居祝いで2組の友人たちが夕方から遊びに来る日の朝に一人で府中まで観に行きました。ちょっと前に多摩モノレールに乗っている時に初老の女性2人の会話の中で、1人がいい映画だったと薦めていたので観たいと思った。前にも書いたように、やはり歳を取った俳優さんをメインで起用している作品は応援したくなります。ということで、こちらは八千草薫さん主演。でも、90歳を演じるにはちょっと若いのではないかと思ったり(実際は82歳)。この作品の見所は主人公のダメ息子を演じる武田鉄也。役どころとしてはその妻を演じる伊藤 蘭さんも素晴らしい。難点はちょっと上映時間が長い。その分、詰め込みすぎている感もあり、主人公の幼年時代を芦田愛菜が、大人になって壇れいが、その他にもそれぞれの時代の主要人物をさまざまな人が演じている点は面白くはあるけど、もう少し詩作の部分に集中してもよかったかな。まあ、それぞれの時代の記憶は詩作の伏線ではありますが。

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