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3週連続映画鑑賞

531日(土)

渋谷シネパレス 『白ゆき姫殺人事件

329日公開作品なので、既に2ヶ月上映されている。中村義洋監督作品なので、観ようとは思っていたのだが、予告編はtwitterなどの画像も取り込んだ、ネット社会の怖さを描くような作品を印象付けていた。過去にも『誰も守ってくれない』のような映画があって、その表現がちょっと極端な気もして、あまり気乗りがしなかったが、結局のところ、中村監督作品ということで、公開終了間際に観ることができた。

前売り券なしの当日料金だったが、観て良かったと思えるできでした。一応、宣伝的には綾野 剛と井上真央が主演ということになっていますが、綾野 剛は久し振りにかっこよくない役どころでそれはそれでいいけど、まあそんなところ。井上真央ちゃんは語る主体としてではなく語られる客体としての役どころってことは分かっていたので、予想通り出番はそれほど多くない。この作品の見所はやはり蓮佛美沙子ちゃんでしょうか。もともと肌は白いのだと思うけど、色黒の設定のメイクで、中途半端なおかっぱ頭、ちょっと猫背で外見的にはかなりひどい。しかし、それを違和感なく演じるところがさすがです。

井上真央演じる女性の幼少期の場面がいくつかあるが、その子役たちの連続性のなさも少し気になるところ。ただ、小学校時代の親友役を貫地谷しほりが演じているのだが、そのエピソードと終盤の2人のシーンには泣かされます。

67日(土)

六本木シネマート 『BF*GF

この週の水曜日、散髪しに行った。私が通っている美容室のことはこのblogでもたまに登場するが、映画好きの美容師さんで、鏡の下方に設置されたモニターで映画を上映している。この日は松田龍平特集だったはずだが、モニターには台湾映画『藍色夏恋』が上映されていた。この作品は2002年の作品だが、日本でも有名な台湾俳優チェン・ボーリンの出世作。しかし、美容師さんの目当ては相手役の女優グイ・ルンメイ。なんでも、彼女の主演作が今度シネマート六本木で上映されるから、それを観る前に『藍色夏恋』を観直しているのだという。

そんなことで、私も負けじと公開初日(といっても1週間のみ上映)の1回目を観ることにした。1週間限定上映だというのに、新宿のチケットショップには前売り券が置いてあって感激。少し早めに映画館に向かいましたが、座席は余裕。

2人と女1人との関係を27年にわたって描くという作品。2012年の作品なので、グイ・ルンメイもまだ30歳にはなっていないが、高校生から演じます。ちょうど台湾で民主化運動が盛り上がる時代を背景にしており、主人公たちも大学生時代に学生運動に参加します。

なかなかいい作品だとは思います。グイ・ルンメイもこの作品で台湾の映画賞を取っているようですが、やはり27年間を同じ俳優さんたちが演じるというのは観る方にストレスを感じさせます。といっても、別の俳優が同じ人物を演じるというのも別のストレスがありますが。特にカツラはかなり興ざめですな。でも、社会的な側面については非常にうまく映画のなかに取り込まれていて、こういうところは日本映画が大いに学んでほしいところ。さりげなく、いろんな事柄が取り込まれているんですよね。日本映画の場合は一つのことを過剰に表現するから引いちゃうんだよな。

さて、公開初日ということで、トークショーあり。ゲイの映画評論家と日本大学文理学部の女性教員によるもので、20分の予定が30分しゃべっていました。まあ、まっとうなことばかり述べていて、映画も絶賛するだけでしたが、それなりには面白かったです。

618日(日)

府中TOHOシネマズ 『春を背負って

3週連続映画を観ています。今回は近場の映画館で。『剣岳』の監督木村大作による山もの第二段。今度は原作があるようです。松山ケンイチ、蒼井 優、豊川悦司が主たるキャスト。でも、嬉しいのが松山ケンイチの母親役を壇ふみが演じているところ。彼女の演技をきちんと観るのは初めてかもしれません。そして、その存在感がとてもよい。

それにしても、いわゆる日本映画的な作品を撮影監督として支えてきた高齢の監督だけあって、映画のつくりがとても古くて、そのことが逆に新鮮です。ある意味、最近のウディ・アレンの作品に近いですね。そして、そんな映画の主演に選ばれた松山ケンイチという配役もあっています。蒼井 優ちゃんもスクリーンで久し振りに観ましたが、やはりいいですね。

ということで、一人ひとりの職人によって丁寧に作られた安定した魅力を持つ映画といったところでしょうか。

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コメント

「白ゆき姫殺人事件」を見逃さなくて良かったですね。私も面白く観ました。さすがは、中村監督。
貫地谷しほりは、出番は多くありませんが「ゴールデンスランバー」の時みたいになかなか良い役でした。
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『BF*GF』という映画のこと、恥ずかしながら全く知りませんでした。調べてみたら、岡山のミニシアターでも上映予定に! グイ・ルンメイは好きなので、楽しみに待ちたいと思います。
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「春を背負って」は、木村監督の前作「劒岳 点の記」ほどには惹き込まれませんでした。蒼井優ちゃんは、屋根の上からの大ジャンプが可愛かったですね。でも、落下の衝撃で軽いムチ打ちになってしまったのだとか。ラストの松ケンとのグルグル回るシーンがちょっと苦笑もので残念でした。
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ところで、ご近所シネコンであと8本ぐらい観れば、6000マイルに到達します。7月中にそうなるかも。【1ヶ月フリーパスポート】への交換は、湯布院レポの終わる10月以降にするつもりですが、5000を越え6000マイルへのカウントダウン状態になると、それだけで嬉しくなってしまいます(笑)。

投稿: 岡山のTOM | 2014年6月21日 (土) 04時43分

TOMさん

いろいろ書き込み,ありがとうございます。
グイ・ルンメイちゃん,密かにファンがいますね。
彼女の顔は夏目雅子や山口百恵といったところを彷彿とさせるのではないでしょうか。

6000マイル,さすがです。
私はいまのところ,2000マイルほどですね。
ポップコーン程度でしょうか。

投稿: ナルセ | 2014年6月27日 (金) 17時56分

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