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近代日本とアイヌ社会

麓 慎一 2002. 『近代日本とアイヌ社会』山川出版社,96p.,800円.

「日本史ブックレット」購入2冊目。先に読んだ『アイヌ民族の軌跡』が良かったので,期待しながら読み始めた。

近世日本とアイヌ社会

近代日本アイヌ史研究の視点

1 「北海道旧土人保護法」

2 帝国議会における「北海道土人保護法案」

3 アイヌ社会と勧農政策

4 共有財産問題とアイヌ

5 「北海道旧土人保護法」制定後のアイヌ社会

冒頭ではアイヌ史研究の動向が解説され,「場所請負制度」の解明が大きな役割を果たしてきた,と書かれていたので,本書でも論じられると期待して読み始めた。しかし,本書は私が期待していた方向性とは異なり,目次の通り,アイヌ民族を「旧土人」と呼び,その不遇な扱いを法の下で禁止しようという法律の制定にまつわる細かい話が中心だった。

もちろん,この法律は非常に重要で,日本が国民国家となる過程において,日本人なるものがいかに「異なるもの」と接し,それを「内なるもの」としてみなそうとするのかということについて考えさせられる。またそれは同時に,日本という国家が新しく手に入れた北海道という大きな土地をどう扱おうとしてきたのかということは,地理学的にも興味深いテーマである。しかし,いかんせん法的な議論が中心でなかなか興味を持って読み進められないのも事実。

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