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北海道と明治維新

田中 彰 2000. 『北海道と明治維新――辺境からの視座』北海道大学図書刊行会,234p.,2500円.

こちらも講義資料作成のために購入したもの。幕末から明治維新にかけての歴史書は多いが,Amazonや新刊書店で探すには限界がある。ということで,思い立ったのが大学図書館。私が非常勤でいっている東京経済大学はけっして歴史に強い大学ではありませんが,けっこうアイヌ関係などありました。本書と同じく北海道大学から刊行されている書籍が多いので,あまり部数が出回っていないんですかね。

本書も同図書館で見つけた一冊でしたが,運良くAmazonでも購入することができたので,購入した次第。でも,書き込みのあったレビューでの評価はあまり良くなく,ちょっとためらいましたが,この種の本で札幌農学校に触れているものは少ないので,とりあえず読んでみました。

Ⅰ 明治維新と北海道

1 維新変革と北海道

2 札幌農学校と米欧文化

Ⅱ 明治維新の光と影

1 ”蝦夷共和国”の虚実

2 長野桂二郎――忘れられた”トミー”

Ⅲ 身辺から歴史を見る

1 団地のなかの屯田兵村

2 地方史(地域史)と文書館

Ⅳ ”北”と”南”の明治維新――まとめにかえて

〈史料紹介〉蝦夷事情風日誌

明治維新の研究をしている歴史家ということでしたが,日本の近代化における沖縄と北海道という辺境の存在が常に気になっていたとのこと。そして,北海道大学に長らく勤めていたということで,執筆してきた北海道関連の文章をまとめたもの。

本書自体は2000年の刊行ですが,本書に収録された文章が執筆されたのは1980年代から1990年代ということで,北海道と沖縄の存在から日本の近代化を考えるという視角も多少古くさくは感じます。

ただ,いかんせん歴史の知識がない私にとってはそれなりに役立った。特に,現時点の風景から屯田兵について探っていくという第Ⅲ部の1は面白かった。札幌農学校についてはもっと踏み込んだ内容を知りたかったかな。

巻末の〈史料紹介〉は著者が海外の大学にも在籍したことがあるということで,米国から出てきた史料とのこと。私のような読者には利用できません。

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