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あで始まる映画3本

2015年6月30日(火)

新宿武蔵野館 『あん

先日も書いたように、カンヌ映画祭出品効果か、樹木希林効果か、上映館の少なさも手伝って、なかなかの混雑振りでしたが、ちょっと会社を休んで観に行くことができました。河瀬直美監督作品です。河瀬監督といえば、地元の奈良県を舞台にドキュメンタリー的手法でオリジナル脚本作品を撮ることが中心でした。

長谷川京子が主演した『七夜待』で奈良を離れ、いきなりタイでの撮影となったが、前作『2つ目の窓』でも奄美大島が舞台となった。本作は原作がある作品を東京で撮るというある意味では河瀬監督らしくない作品。さて、どんな作品になっているのでしょうか。

主演は『KANO』に続いて永瀬正敏。樹木希林のお孫さんである、本木雅弘の娘である内田伽羅との共演も話題になっていますね。それにしてももっくんによく似ています。ハンセン病をテーマにした原作で、実際に国立の療養所が立地する東村山市が舞台になっています。この映画がどれだけ原作に忠実かは分かりませんが、やはり原作がしっかりしていますので、河瀬監督作品であることを意識せずとも楽しめる作品。そして、その町の日常的な風景を細部であったり、空であったり、全景であったりと人物が写らない映像が挟み込まれるのは河瀬作品ですね。この作品で一番の印象は浅田美代子の演技。可愛い顔して嫌な人間を演じるのは天下一品。

2015718日(土)

昭島MOVIX 『アリのままでいたい

怪しげなタイトルの映画を急遽みることになりました。夫婦の分の前売り券を購入していたジュリアン・ムーア主演作『アリスのままで』も公開しているということで、意外に近いことが分かった昭島にはじめて行くことになったのですが、こんな映画もやっていました。最近生物に興味を持ち始めた息子に観るかと聞くと大喜びということで、まずは妻が1人で『アリスのままで』を観て、交代で私と息子が観ることにしました。

ということで、この映画は昆虫の生態を探るドキュメンタリー作品です。タイトルは「ありのーままのー」のフレーズで子どもの記憶に植えついた『アナと雪の女王』と、アカデミー主演女優賞を獲得した『アリスのままで』の人気にあやかったあまりにもいかがわしいものですが、ここまであからさまだといいですね。

さて、本編はとある日本人昆虫写真家を撮影監督に迎えての、特に長崎県平戸市での撮影が多いようです。途中は昆虫博士のアニメーションも入ったりしますが、大人でもそこそこ楽しめました。特にカマキリの一生を描いたものはなかなかの感動もの。息子も満足したようです。来場者プレゼントで小さなブロック「LaQ」ももらえました。わが家にはレゴがそこそこあって、LaQも書店に行くと息子が夢中になってやることもあり、購入するかどうか迷っていましたが、これでとりあえず購入しなくても当分は遊んでくれそうです。

2015719日(日)

ということで、翌日は私が新宿で『アリスのままで』を鑑賞。

新宿ピカデリー 『アリスのままで

前にも書いたと思いますが、ジュリアン・ムーアは『42丁目のワーニャ』という作品で観ています。この作品は1994年のものですが、前年にはジョニー・デップ主演『妹の恋人』やロバート・アルトマン監督『ショート・カッツ』、ハリソン・フォード主演『逃亡者』などにも出ているんですね。それから、ともかく彼女の出演作はけっこう観ています。1960年生まれですからもう55歳になりますが、大抵の作品で惜しげもなくヌードを披露しています。

ということで、本作でようやくアカデミー主演女優賞を獲得しますが、私的には彼女のもっと素晴らしい演技は他の作品で何度も観ています。作品としてもなんとなくそれほどでもないかもと思えてしまう。そもそも、研究者夫婦という設定で、夫役がアレック・ボールドウィンというのもどうかな。この人は金好き女好きってのははまり役だけど。といいつつ、本作では若年性アルツハイマーを患う主人公に献身的に寄り添う夫を演じるわけではないのでいいか。

本作では娘役のクリステン・ステュワートがいい味出しています。

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コメント

「あん」は、こちらでも中高年の観客がかなり詰めかけていました。
河瀬監督作品とはあまり相性が良くなかったのですが、今作にはすごく惹き込まれました。あんこの苦手な私なのに、あのどら焼きなら食べてみたい、と思わされたほど。
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「アリのままでいたい」は、スルーでした。
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ジュリアン・ムーアがアカデミー賞をはじめほとんどの映画賞の主演女優賞を受賞した「アリスのままで」ですが、そこまでの凄い演技とは思えませんでした。
が、とにかくオスカーを獲得できた事は喜びたいもの。
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次は、「アベンジャーズ」はいかがでしょうか(笑)。
第一作ほど惹き込まれませんでしたか、観て損はないと思います。

投稿: 岡山のTOM | 2015年7月22日 (水) 14時44分

TOMさん

『アリスのままで』の評価は似ていますね。
確かに,アカデミー賞はシリアスな演技でとりやすいので,ジュリアン・ムーアの場合はあの作品というよりは,これまでの功績というところでしょうか。

あのつく映画で『アベンジャーズ』ですか。
一応,『アイアンマン』と『インクレディブル・ハルク』は観ましたけどね。
スカーレット・ヨハンソンのみなら観るかもしれません。

投稿: ナルセ | 2015年7月24日 (金) 21時57分

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