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江戸

玉井哲雄 1986. 『江戸 失われた都市空間を読む』平凡社,201p.,1800円.

最近,通勤時間が長くなり,次々と未読の本を読み終えてしまう。講義用に新しく本を買ってもいるが,追いつかなかったり。そんななか,ある日の朝書棚で目についたのが本書。最近明治期のことを勉強するなかで,江戸時代の状況を理解しなくてはならないと思っていたので,ちょうどよいと思い読んだ次第。

本書は平凡社の「イメージ・リーディング叢書」のシリーズもので,同じシリーズの気谷 誠『風景画の病跡学』が素晴らしかったので思わず購入したもの。購入はしたが,なかなか読む機会はなかった。

序――江戸をどうとらえるか

第一部 初期江戸の町と町家

 近世江戸のはじまり

 角屋敷の三階櫓

 表長屋の町並

第二部 江戸町の発展と町家

 庇と「雁木」

 京間と江戸間

 穴蔵と土蔵

第三部 江戸から東京へ

 江戸町の繁栄と地価高騰

 「表」と「裏」

読み始めると,著者は歴史家ではなく建築学者でちょっと読みにくさを感じる。読み始めは歴史趣味のある歴史家のエッセイかと思ったが,読み進めるに従ってそんな穿った見方は薄れていった。下手に歴史を物語化してしまうような語り口よりも,冷静に歴史的根拠からいえることだけど重ねていく姿勢は素晴らしい。

そんなことで,期待したよりも江戸全体の様子,またそこに暮らす人々の様子は理解できなかったが,基礎的な事実で学ぶことは多かった。

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