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ブルボン王朝

長谷川輝夫 2014. 『図説 ブルボン王朝』河出書房新社,127p.,1800円.

非常勤先の講義で,ヨーロッパの国境の歴史的変化に関する話をしようと決めていた。そのなかで個人的に知りたいと思っていたのが,ハプスブルク家のような家系による支配に関する歴史。ハプスブルク家はあまりに有名で,日本語で読める書籍も多すぎてどれを読んだら手っ取り早いか悩んでいて,書店で目についたのが本書。私が知りたいのは具体的にその家系がどのような支配圏を持っていたかということや,政治体制との関わり合いという点だったので,あまりにも人間関係に関する描写や歴史小説的なエピソードが多い本だとこまるのだ。

著者はすでにフェーブル・マルタン『書物の出現』で知っていたので,ちょっと安心して思わず購入。なお,同著者に関する同テーマは講談社選書メチエでもあるようだ。本書は「ふくろうの本」の1冊。図版が多いということも講義に役立つかなと気軽に手にとった。

第1章 ブルボン王朝の誕生――アンリ四世

第2章 戦う国王――ルイ十三世

第3章 「偉大な世紀」の大王――ルイ十四世

第4章 繁栄の時代の国王――ルイ十五世

第5章 悲劇の国王――ルイ十六世

第6章 フランス革命と絶対王政の終焉

第7章 復古王政のブルボン家――ルイ十八世とシャルル一〇世

私はあまりにも歴史を知らなすぎた。最近,講義のために高校の世界史の教科書を読み直しているのだが,ハプスブルク家はいくつかの拠点でヨーロッパ内にいくつかの支配圏を持っていたが,ブルボン家は基本的にフランス王国との関わりを維持したにすぎなかったのだ。

本書にも1610年から1768年までのフランス王国の領土の変遷地図が掲載されているが150年間の領土の変更はごくわずかにすぎない。ということで,本書は王室からみたフランス史といったところだ。しかし,私にとってはやはり学ぶところは大きく,フランス革命の一般的なイメージも覆させられたし,なぜ民主化を求めるフランス革命後にナポレオンが登場し,さらには王政復古が起きるのかということについても少し分かったような気がしました。とはいえ,やはり人物中心の記述は非常に読みにくく,理解できなかった部分も少なくない。

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