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2時間越え日本映画3本

2016年3月26日(土)

立川シネマシティ 『リップヴァンウィンクルの花嫁

リップヴァンウィンクルという語は米国の小説家,アーヴィングの小説のタイトルということだが,そういう文学的センスを持った岩井俊二の最新作。監督映画を観るのは『花とアリス』以来,12年ぶりということか。3時間の大作。

でも,あまり長く感じさせません。黒木 華演じる主人公の半生を描いた作品。半生というのは大げさな表現だが,人生時として,特定の数年間に出来事がめまぐるしく起こるような転換期がある。そういう数年間を描いた,あるいは長い一生の出来事を数年間に凝縮した作品。

これまで,黒木 華の作品を全て観たわけではないが,どちらかというと落ち着いていて賢明でという役どころが多かった気がしますが,本作は特に人生の目的も見出せず,なんとなくで周りに合わせて振る舞っているうちに流されてしまうという人物を演じる。原日出子やりりぃといった配役も素晴らしい。綾野 剛との共演は以前にもありましたが,本作の綾野は彼らしさが前面に出ていてとても良いと思う。

前売り券を入手できず,当日券で鑑賞したが,単純に上映時間も普通の映画の1.5倍だし,内容も満足だったので値段相応でした。

2016年3月30日(水)

新宿シネマカリテ 『無伴奏

成海璃子ちゃんは以前から出演映画をよく観ている女優さん。本作は監督が矢崎仁司監督ということで,前売り券を購入してのぞむ。『太陽の坐る場所』はなんだかんだで観れなかったし。そういえば,彼の映画はいつも女性が中心な気がする。

予告編でも璃子ちゃんがいきなり下着姿になるシーンが魅力的だったし。本作は小池真理子。彼女の作品の映画化はけっこうあるようですが,どれも観ていない。本作は学生運動の時代を背景にしている。ファッションとタバコの煙がこもる喫茶店というのはその時代をうまく表現していると思うが,学生運動の時代精神みたいなものはあまり感じられなかった。まあ,璃子ちゃんは頑張っているし,2時間を越える上映時間で退屈することはなかったが,まあまあというところでしょうか。

2016年4月6日(水)

府中TOHOシネマズ 『あやしい彼女

なんだかんだで日本映画ばかり観てしまっていますが,本作は韓国映画のリメイク。その事実を観る時は知らなかったが,この記事を書くために検索したら分かりました。韓国映画は2004年に公開されたものですが,そのヴィジュアル・イメージは何となく覚えています。

本作も私が以前から出演作をよく観ている多部未華子主演。彼女は一般受けする感じではないと以前から思っているが,少し前にはテレビドラマによく出演していた。まあ,そんなことがそんなに続くはずはないと思ったが,次から次へと出てくる若い女優に入れ替わって,ドラマの出演は減っているようですね。その代わり,映画に戻ってきているようで嬉しい。

本作は公開前のプロモーションで,未華子ちゃんの歌声が随分話題になっていた。よくある話ではあるが,共演者が絶賛したという。まあ,あまり期待しすぎないように期待しましょう。ストーリーはある老女がいきなり20歳に若返りという展開。まあ,確かに『8月のクリスマス』も日本でリメイクされましたが,なんとなく同じような雰囲気を感じます。老女は倍賞美津子が演じ,その娘を小林聡美が演じているところが本作の魅力。もちろん未華子ちゃんも頑張っていたし,確かに美しい歌声も聴かせてくれました。なお,劇中歌は小林武史。ここは納得。そつない仕事をこなしています。韓国版は観ていないが,一つ気になるのは,主人公が戦争孤児として苦労してきたということがベースになっていて日本と韓国では戦後の意味合いが異なるし,また韓国の設定を日本で置き換えるというところが気になってしまう。

でも,とにかく本作は泣かされるシーンが多く,かなり満足な1本でした。

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コメント

『リップヴァンウィンクルの花嫁』
岡山では来月の公開。楽しみに待っている1本です。
『無伴奏』
不覚にも、気づいたら眠りに落ちていて・・・・(恥)。
DVD化されたなら、ちゃんと観るつもりです。
『あやしい彼女』
多部未華子ちゃんの歌はなかなかのものでしたが、物語にはあまり乗れませんでした。オリジナルの韓国映画もそうだったため、そんなに期待はしておらず、がっかりすることはありませんでしたが。

投稿: 岡山のTOM | 2016年4月12日 (火) 03時11分

TOMさん

『あやしい彼女』,韓国オリジナル版も観ているんですね。さすが。
でも,あまり乗れなかったか。
私的にはけっこうよかったので,韓国版を観ていないのがよかったのかな。

投稿: ナルセ | 2016年4月15日 (金) 05時19分

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