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朝晩は涼しくて過ごしやすい

2017521日(日)

新宿シネマカリテ 『スウィート17モンスター

いわゆる米国の学園ものだといわれればそのとおりだし,17歳少女の葛藤を描く作品も少なくない。でも,この作品はなかなか独特の雰囲気を放っている。主演のヘイリー・スタンフェルドは今回初めて観たがすでに若手の期待の星で音楽活動もしているとのこと。いわゆる美人ではないが,メイクや服装によって雰囲気がガラッと変わるのはまさに女優という感じ。「モンスター」という邦題は現代にはないものだが,いわゆる日本の「モンスター・ペアレンツ」などに使われる語義として採用されている。自分で勝手に被害者意識が妄想しちゃって周りを困らせるという意味ではなかなかいい邦題。私も子育てをしているが,なかなか自分がこうなってほしい,こういうことはしてもらいたくないというのは言ってもきかないもので,自発的な気づきに任せるしかないというのはよく思うこと。要は年齢には関係ないということですね。これからが楽しみであると同時に不安です。

2017年5月28日(日)

立川シネマシティ 『マンチェスター・バイ・ザ・シー

主演のケイシー・アフレックがアカデミー賞を受賞したという作品。アカデミー賞作品にしては地味な雰囲気で,ミシェル・ウィリアムズも出演していたので,観に行った。いやあ,観てよかった作品。アカデミー賞では脚本賞も受賞しているんですね。マンチェスターというのは英国の都市名しか知らなかったけど,米国にもあるんですね。まさに海のそばにある小さな町ということらしいです。
いきなりネタバレをしてしまうと,主人公は3人の子どもと幸せに暮らしていたが,ある日酔っぱらった夜の日の後始末で自宅を全焼させてしまい,子どもたちを亡くしてしまう。もちろん,離婚し別の町で他人に心を開くこともなく過ごしている,という設定。この設定はちょっと単純だが,その後の話が丁寧に組み立てられていて,主人公の甥,パトリックを演じるルーカス・ヘッジズの存在もこの映画では大きい。人生のマイナス面を強調したり過度な演出をするのではなく,淡々と描きさりげなく希望の光を感じさせる作品。

2017年6月17日(土)

渋谷シアター・イメージフォーラム 『

河瀨直美の最新作。今回もカンヌ国際映画祭に出品した作品。映画祭のニュースで作品の存在を知った。しかも,すでに公開は開始されていて,なんとか映画館で観ることができた。冒頭で近鉄奈良駅が出てきて,嬉しくなる。『2つ目の窓』は鹿児島県の奄美,『あん』は東京が舞台だったが,河瀨監督は奈良県をベースとした作品制作をする日本では珍しい監督だったが,久しぶりに奈良に戻ってきた。
視覚障がい者のための映画の音声ガイドをつけるという仕事をしている主人公。優れた映画監督は,自分がやっている映画制作ということ自体を映画に盛り込むことがよくあるが,本作も映画とは何か,観る者にとって映画とは何かというテーマに向き合った作品といえる。しかも,視覚障がい者にとっての映画ということで,音に敏感になる。河瀨作品は映像だけでなく,音響にもこだわりがあるので,その辺も際立っている作品。さらに,タイトルもそうだし,永瀬正敏演じる男は視覚を徐々に失っていくカメラマンという設定で,光=人生の希望的なところでそれを失うのか取り戻すのかという結末。
主人公の女性の父親が失踪するということとか,残された母親が行方不明になって森の中をさまようシーンとか,河瀨監督の過去の作品のモティーフがいくつか使われていますね。ちょっと後半に盛り上がりの欠ける感じもありますが,それが逆にいいのかもしれません。仰々しくなくさらっと終わっていく。

 

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コメント

『スウィート17モンスター』は、タイトルぐらいは知っている程度の作品。こちらのミニシアターで公開されることになったなら、予告編等をチェックしてからどうするか決めたいと思います。
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』、やっぱり良かったんですね。
こちらでも公開中なので、近日中に観に行くつもりです。
『光』は、岡山駅前のイオンシネマで公開され、早々と足を運んだものの、不覚にも途中で居眠りしてしまい・・・(恥)。『あん』は大好きですが、河瀬監督の作品とはあまり相性が良くないんですよね。加えて、イオンシネマとの相性も・・・(居眠り率高し 泣)。
 **********
そうそう、今月10日までフリーパスを使いまくる日々を送りました(笑)。居眠りした作品の再見分など含めると、30本オーバー。「22年目の告白」「花戦さ」「無限の住人」などが特に良かったです。
日本映画ベストワン候補の「3月のライオン」の前・後編を一気に続けて再見することも出来ました♪ また、せっせとマイルを貯めていきます。

投稿: 岡山のTOM | 2017年6月21日 (水) 02時49分

TOMさん

またまたTOHOシネマズフリーパスとは羨ましい限り。
『22年目の告白』『花戦さ』『無限の住人』いずれも話題作ですね。
とはいいつつ,予告編もしっかり観ていないし,タイトルだけではピンときませんでした。
情けない限りです...

投稿: ナルセ | 2017年6月22日 (木) 04時18分

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