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黒い皮膚・白い仮面

フランツ・ファノン著,海老坂武・加藤晴久訳 1970. 『黒い皮膚・白い仮面』みすず書房,187p.700円。

『地に呪われたる者』を読んだので,手元にあるこちらも読み返すことにした。読み返すといってもどこまで読んだかもわからず,いずれにせよ内容を覚えているわけでもないので,一から読んだ。読後時間が経ってしまったので,きちんと紹介はできません。

序:フランシス・ジョンソン
はじめに
1
 黒人と言語
2
 黒い皮膚の女と白人の男
3
 黒い皮膚の男と白人の女
4
 植民地原住民のいわゆる依存コンプレックスについて
5
 黒人の生体験
6
 ニグロと精神病理学
7
 ニグロと認知
結論に代えて
ファノンの認知:フランシス・ジョンソン

『地に呪われたる者』の序文はサルトルだったが,こちらは序文とあとがきをフランシス・ジョンソンなる人物が執筆している。訳者のあとがきにもこの人物についての説明はない。本書では白人と黒人の関係が論じられている。本書に書かれている性的な内容については,現代のAV業界が作り出した神話が根強く,あまり変化していないともいえる。つまり,黒人男性のペニスは大きく,精力は絶倫だという話。
また,本書には文学批評的な内容も含まれる。ファノンは36歳で亡くなり,みすず書房から出ている「フランツ・ファノン著作集」が決して厚くない4冊であることからも多くの著作を残したとはいえないが,その一言一言の重さを感じないわけにはいかない。そうした言葉が21世紀の今日でも多くの人に読まれている事実は喜ばしいことだが,逆に考えると,本書原著が出版された1952年から黒人をめぐる状況が根本的に改善されたかと考えるとむなしくもなる。

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