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是枝・河瀨

2018610(日)

府中TOHOシネマズ 『万引き家族
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した是枝作品。たまたま,この前の水曜日に4ヶ月ぶりに美容室に髪を切りに行ったが,そこで是枝監督作品特集を上映していた。最近は毎年のように作品を発表している是枝さんで,すべてを観られているわけではないが,注目はしている。私が映画を観るのはなんと3ヶ月ぶり。映画も観ず,髪も切りに行けず,そんな3ヶ月間でした。
ともかく,妻が事前に購入していたムビチケを渡してくれて,「観に行ってくれば」ということで,身近な府中で観られるのも嬉しい限り。カンヌ効果で府中でも一番大きなスクリーンでの上映で,お客さんも年配層を中心によく入っていました。リリー・フランキーに安藤さくら,樹木希林とこの主題にしてこの役者。ちょっと反則気味なところはありますが,まあ,『誰も知らない』に対比される,是枝作品の汚の部分が強調された作品。彼は決してそれが特徴というわけではない。『ワンダフルライフ』は名作だが,『空気人形』なども彼の持ち味を生かした作品で,美の部分が強調されている。
私的に「おっ」ときたのが,後半部分。この家族の息子が捕まってしまい,病室を訪れる警察官。扮するのは高良健吾と池脇千鶴。『きみはいい子』の共演コンビだ。はじめは警察官ではなく,児童相談所の職員かなんかだともっといいなと思ったが残念。まあ,ともかく見ごたえのある作品でした。

2018617(日)

新宿ピカデリー 『Vision
2
週続けて,重いテーマを扱う監督作品です。今度は河瀨直美。彼女の作品もできるだけ観るようにはしているが,今回はそんなに観たいという感じはしなかった。しかし,美波ちゃんが出演しているということで,観ることにした。その美波ちゃんの登場場面が多い前半はとても良い。物語設定がしっかりしていて,展開していく。美波ちゃんの役どころは,ジュリエット・ビノシュ演じるフランス女性が舞台である,奈良県吉野の山への訪問に通訳として同行している女性。なんともフランス語が流暢だ。映画サイトのプロフィールを読むと,なんと美波ちゃんは今,パリを拠点にして活動をしているとのこと。そりゃすごい。
このフランス人女性はこの地に,ある薬草を追い求めている,その名も「Vision」。ここからどうやら怪しくなってくる。現地の日本語名があって,欧米ではVisionと呼ばれているというのならいいのだが,ともかくその植物は普遍的にその名前というところが怪しげだ。ジュリエットと永瀬正敏が結ばれるあたりから神秘的な雰囲気を帯び始め,河瀨監督の持つ一面であるスピリチャルな世界へと誘われていく。そんな作品。

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