【映画日記】『僕が跳びはねる理由』『BLUE』『映画名探偵コナン 緋色の弾丸』
2021年4月17日(土)
この日は一日一人で過ごしてよいということで,行先は吉祥寺に決めた。最近Twitterで吉祥にある古本よみた屋をフォローしたら,吉祥寺に古書店が増えていること,そして古書店さん同士のつながりがSNS上で可視化されていることが面白く,吉祥寺の古書店巡りをしようと思った次第。しかし,一日雨の予報がかなり変わってしまい,息子の野球の予定がそれなりにこなせるようになり,あまりゆっくりはできなかった。久しぶりに吉祥寺ということで,アップリンクで午前中に二本立て
吉祥寺アップリンク 『僕が跳びはねる理由』
同じ時間帯で魅力的な作品もあったが,こちらのドキュメンタリー作品を選択。本作は東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由』をもとにしている。制作の経緯は分からないが,英語への翻訳者が登場し,撮影は世界各地に及んでいる。インド,イギリス,シオラレオネ,カナダの自閉症の人々が登場する。インドの女性は絵を描くことでメッセージを伝え,毎日描かれるその素晴らしい多数の絵画作品は個展を開催するまでに至る。イギリスの男性は両親が幼い頃から映像を撮り続け,その成長過程をみることができる。自閉症の人たちは記憶が時系列に配列されず,ランダムに記憶が鮮明に今の精神を支配するのだという。シオラレオネの女性が住む社会は自閉症への無理解が根強く,偏見と差別が横行している。自閉症の子どもを持つ保護者たちがネットワークを組織し政府に訴えかけ,少しずつ社会を変えていくようになった。カナダの男女は文字盤を使って文章を構成する訓練を受け,言葉でコミュニケーションを取ることができる。この男女の友情の形も素晴らしい。東田作品の英訳者も自閉症の子どもを持つ両親であり,作品を朗読しながら,自閉症の特徴を分かりやすく説明してくれる。観る者は,文字盤を使ったコミュニケーションはもっと普及してもいいのになどと安易に考えてしまうが,一概に自閉症といっても,さまざまなのだろう。ともかく,教えられ,考えさせられる映画。
https://movies.kadokawa.co.jp/bokutobi/
吉祥寺アップリンク 『BLUE』
𠮷田恵輔監督作品ということで,こちらを選択。正直言うと,これまでの𠮷田監督作品とは少し違っているように思った。どうやら,監督自身が30年間ボクシングを続けてきたということで,松山ケンイチ扮する主人公に自らを重ねているのだろうか。プロのライセンスを持ちながらも勝利に恵まれない主人公とそのジムに関わる人たちを描く。確かに,紋切り型のボクシング映画ではないが,木村文乃演じる女性と彼女をめぐる三角関係(?)の描き方はもう少し工夫がほしかった。ボクシングは男の世界というイメージを助長させているのは間違いない。やはり思い入れが強い対象には一歩引いた視点を得るのは難しいということだろうか。
https://phantom-film.com/blue/
2021年4月18日(日)
府中TOHOシネマズ 『映画名探偵コナン 緋色の弾丸』
本来,2020年に公開予定の本作は予告編でオリンピックの開会式らしき様子が映し出されていたが,実際にはオリンピックを想定しているものの,WSG(ワールド・スポーツ・ゲームス)という,オリンピックとWMG(ワールド・マスターズ・ゲームス)を足して二で割ったような空想上の大会だった。しかも,その開催に合わせて東京-名古屋間のリニア鉄道が開通するというのは,1964年東京オリンピックを彷彿とさせるが,このリニアも実在するものではなく,さらに真空トンネルを走行させることにより高速度を達成するという空想上の鉄道。なかなか,手の込んでいる想定で面白い。緋色というのはコナン・ドイルのホームズシリーズ最初の作品『緋色の研究』から取られているが,今回も物語は手が込んでいて面白い。ここ府中TOHOシネマズでもかなりの上映回数で,子どもだけでなく大人のファンも多くいることが分かる。息子によれば,予告編と本編と多少の相違があったようで,そういう意味では公開が延期されている期間に,オリンピックをめぐる動きもかなり激しかったので,一部修正を入れたのかもしれない。いずれにせよ,恐らく毎年劇場版をやっていたのに,次回は2022年となっていた。
https://www.conan-movie.jp/


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