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2021年4月

【映画日記】『僕が跳びはねる理由』『BLUE』『映画名探偵コナン 緋色の弾丸』

2021年417日(土)

この日は一日一人で過ごしてよいということで,行先は吉祥寺に決めた。最近Twitterで吉祥にある古本よみた屋をフォローしたら,吉祥寺に古書店が増えていること,そして古書店さん同士のつながりがSNS上で可視化されていることが面白く,吉祥寺の古書店巡りをしようと思った次第。しかし,一日雨の予報がかなり変わってしまい,息子の野球の予定がそれなりにこなせるようになり,あまりゆっくりはできなかった。久しぶりに吉祥寺ということで,アップリンクで午前中に二本立て

吉祥寺アップリンク 『僕が跳びはねる理由』
同じ時間帯で魅力的な作品もあったが,こちらのドキュメンタリー作品を選択。本作は東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由』をもとにしている。制作の経緯は分からないが,英語への翻訳者が登場し,撮影は世界各地に及んでいる。インド,イギリス,シオラレオネ,カナダの自閉症の人々が登場する。インドの女性は絵を描くことでメッセージを伝え,毎日描かれるその素晴らしい多数の絵画作品は個展を開催するまでに至る。イギリスの男性は両親が幼い頃から映像を撮り続け,その成長過程をみることができる。自閉症の人たちは記憶が時系列に配列されず,ランダムに記憶が鮮明に今の精神を支配するのだという。シオラレオネの女性が住む社会は自閉症への無理解が根強く,偏見と差別が横行している。自閉症の子どもを持つ保護者たちがネットワークを組織し政府に訴えかけ,少しずつ社会を変えていくようになった。カナダの男女は文字盤を使って文章を構成する訓練を受け,言葉でコミュニケーションを取ることができる。この男女の友情の形も素晴らしい。東田作品の英訳者も自閉症の子どもを持つ両親であり,作品を朗読しながら,自閉症の特徴を分かりやすく説明してくれる。観る者は,文字盤を使ったコミュニケーションはもっと普及してもいいのになどと安易に考えてしまうが,一概に自閉症といっても,さまざまなのだろう。ともかく,教えられ,考えさせられる映画。
https://movies.kadokawa.co.jp/bokutobi/

 

吉祥寺アップリンク 『BLUE
𠮷田恵輔監督作品ということで,こちらを選択。正直言うと,これまでの𠮷田監督作品とは少し違っているように思った。どうやら,監督自身が30年間ボクシングを続けてきたということで,松山ケンイチ扮する主人公に自らを重ねているのだろうか。プロのライセンスを持ちながらも勝利に恵まれない主人公とそのジムに関わる人たちを描く。確かに,紋切り型のボクシング映画ではないが,木村文乃演じる女性と彼女をめぐる三角関係(?)の描き方はもう少し工夫がほしかった。ボクシングは男の世界というイメージを助長させているのは間違いない。やはり思い入れが強い対象には一歩引いた視点を得るのは難しいということだろうか。
https://phantom-film.com/blue/

 

2021年418日(日)

府中TOHOシネマズ 『映画名探偵コナン 緋色の弾丸』
本来,2020年に公開予定の本作は予告編でオリンピックの開会式らしき様子が映し出されていたが,実際にはオリンピックを想定しているものの,WSG(ワールド・スポーツ・ゲームス)という,オリンピックとWMG(ワールド・マスターズ・ゲームス)を足して二で割ったような空想上の大会だった。しかも,その開催に合わせて東京-名古屋間のリニア鉄道が開通するというのは,1964年東京オリンピックを彷彿とさせるが,このリニアも実在するものではなく,さらに真空トンネルを走行させることにより高速度を達成するという空想上の鉄道。なかなか,手の込んでいる想定で面白い。緋色というのはコナン・ドイルのホームズシリーズ最初の作品『緋色の研究』から取られているが,今回も物語は手が込んでいて面白い。ここ府中TOHOシネマズでもかなりの上映回数で,子どもだけでなく大人のファンも多くいることが分かる。息子によれば,予告編と本編と多少の相違があったようで,そういう意味では公開が延期されている期間に,オリンピックをめぐる動きもかなり激しかったので,一部修正を入れたのかもしれない。いずれにせよ,恐らく毎年劇場版をやっていたのに,次回は2022年となっていた。
https://www.conan-movie.jp/

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【映画評】『騙し絵の刃』『アンモナイトの目覚め』

2021年43日(土)

立川シネマシティ 『騙し絵の牙』
久しぶりにワクワクした映画。まあ,出版物は元々贔屓目に観てしまいますが,出演者にも好きな人が多く,その役どころも面白い。それにしても,宮沢氷魚という俳優は初めて見たが,その顔立ちと名字から宮沢和史の息子だということがすぐに分かる。贅沢を言うならば,中盤までの盛り上がりがあまりにも良すぎて,結末に向けて,期待が大きくなりすぎて少し残念。監督の吉田大八は『霧島,部活やめるってよ』で忘れられない名前になったが,『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』や『クヒオ大佐』など,初期の作品も観ていることを今回改めて確認した。多くが原作小説の映像化だが,独特の展開をする監督だと改めて思った。
https://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/

 

2021年415日(木)

府中TOHOシネマズ 『アンモナイトの目覚め』
先日観た『秘密への招待状』はミシェル・ウィリアムズとジュリアン・ムーアという世代の違う女優の共演だったが,本作もシアーシャ・ローナンとケイト・ウィンスレットという女優の共演だ。あえて,予告編は観ずに,他に観るべき作品もあったが,この2人の女優の共演に期待して選ぶことにした。冒頭でこの作品がR15であることを確認しながら,「そんな映画なの?」と思ったが,観終わった後は「これR18じゃないの?」と思うほどだった。監督のフランシス・リーは初長編作『ゴッズ・オウン・カントリー』でかなりの章を受章したようで,思わず予告編を観てしまったが,この作品は男同士の愛を描いている。そして,本作は共演した女性二人の愛を描くのだ。本編をみただけで時代を特定するのは難しいが,ウェブサイトには1840年代と書かれている。ロンドンから妻(シアーシャ・ローナン)を連れてある学者が英国南西部ドーセット州の田舎町にでかける。そこには実在した化石収集者メアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)がいる。その学者はメアリーに会うことも目的だったが,うつ病の妻の療養も兼ねていた。妻を残して男はロンドンに戻るが,その後この女性はお互いを求めて急接近するという物語。舞台となった地名(ライム・レジス)を確認するのにWikipediaを除いたが,メアリーに関する記事も日本語であって,思わず読んでしまう。史実に基づく部分も多いが,恋愛関係をふくめてフィクションも含んでいる。とりあえず,観てよかったと思える作品だった。
https://gaga.ne.jp/ammonite/

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