【映画評】『騙し絵の刃』『アンモナイトの目覚め』
2021年4月3日(土)
立川シネマシティ 『騙し絵の牙』
久しぶりにワクワクした映画。まあ,出版物は元々贔屓目に観てしまいますが,出演者にも好きな人が多く,その役どころも面白い。それにしても,宮沢氷魚という俳優は初めて見たが,その顔立ちと名字から宮沢和史の息子だということがすぐに分かる。贅沢を言うならば,中盤までの盛り上がりがあまりにも良すぎて,結末に向けて,期待が大きくなりすぎて少し残念。監督の吉田大八は『霧島,部活やめるってよ』で忘れられない名前になったが,『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』や『クヒオ大佐』など,初期の作品も観ていることを今回改めて確認した。多くが原作小説の映像化だが,独特の展開をする監督だと改めて思った。
https://movies.shochiku.co.jp/damashienokiba/
2021年4月15日(木)
府中TOHOシネマズ 『アンモナイトの目覚め』
先日観た『秘密への招待状』はミシェル・ウィリアムズとジュリアン・ムーアという世代の違う女優の共演だったが,本作もシアーシャ・ローナンとケイト・ウィンスレットという女優の共演だ。あえて,予告編は観ずに,他に観るべき作品もあったが,この2人の女優の共演に期待して選ぶことにした。冒頭でこの作品がR15であることを確認しながら,「そんな映画なの?」と思ったが,観終わった後は「これR18じゃないの?」と思うほどだった。監督のフランシス・リーは初長編作『ゴッズ・オウン・カントリー』でかなりの章を受章したようで,思わず予告編を観てしまったが,この作品は男同士の愛を描いている。そして,本作は共演した女性二人の愛を描くのだ。本編をみただけで時代を特定するのは難しいが,ウェブサイトには1840年代と書かれている。ロンドンから妻(シアーシャ・ローナン)を連れてある学者が英国南西部ドーセット州の田舎町にでかける。そこには実在した化石収集者メアリー・アニング(ケイト・ウィンスレット)がいる。その学者はメアリーに会うことも目的だったが,うつ病の妻の療養も兼ねていた。妻を残して男はロンドンに戻るが,その後この女性はお互いを求めて急接近するという物語。舞台となった地名(ライム・レジス)を確認するのにWikipediaを除いたが,メアリーに関する記事も日本語であって,思わず読んでしまう。史実に基づく部分も多いが,恋愛関係をふくめてフィクションも含んでいる。とりあえず,観てよかったと思える作品だった。
https://gaga.ne.jp/ammonite/
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