【映画日記】『わたしの叔父さん』『ブックセラーズ』
2021年4月30日(金)
ゴールデンウィーク中に少し自由な時間があったが,映画館の多くは緊急事態宣言による臨時休業に入ってしまった。東京都の休業要請は映画館を対象にしていないはずだが,都内のほとんどの映画館は休業してしまった。幸い,名画座のいくつかは営業を続けてくれている。キネカ大森もテアトル系列で他の映画館は休業するなか,地元に愛される映画館ということで営業を続けていた。こういうの,本当にありがたいと思う。ということで,ゴールデンウィークに久しぶりに下高井戸シネマとキネカ大森に行くことができた。
下高井戸シネマ 『わたしの叔父さん』
デンマーク映画。東京国際映画祭でグランプリをとったらしい。14歳で家族を失い,叔父さんが経営する農場で叔父さんと2人で12年間暮らしてきた女性が主人公。多少体に不自由のある叔父さんの身の回りの世話をしながら乳牛を育てる。乳牛用の干し草も自分の農園で育てるような農業経営。毎日同じことの繰り返しを当たり前としつつ,少しずつ彼女を取り囲む環境が変わり始める。彼女たちの家畜を診ている獣医は彼女を少しずつ外の世界に連れ出そうとする。両親のお墓がある教会の合唱団の男性からデートの誘いを受ける。多少叔父さんの存在を疎ましく思っていたこともあり,彼らの誘いを受け入れるが,そういう時に限って叔父さんの身に…そんな感じで,叔父さんの大切さをしみじみと感じるというお話。日常の描き方がいいですね,こういう作品好きです。
https://www.magichour.co.jp/ojisan/
2021年5月3日(月,祝)
キネカ大森 『ブックセラーズ』
ニューヨークの古書店に関わる人物たちを追ったドキュメンタリー作品。単なるブックセラーだけでなく,ブックディーラーなる存在も重要である。99分の上映時間だが,詰め込まれた情報が多く,少し消化不良だった。登場する人物はとにかくよく話す。その際に,さまざまな書籍の映像があるのだが,書籍の内容もしっかり読みたいがその余裕(時間)がない。また,後半ではネット通販による古書店商の危機が語られる。そこから話が発展して,電子書籍による紙の書籍の危機に話が及んでしまう。かれらが扱うのはコレクション目的の商品であり,読むための書籍ではない(一部研究用に読まれるが)。なので,この辺りは確かに一般論として,書籍を愛するかれらの危機感は理解できるが,少し議論が飛躍しているようにも思う。ただ,私自身も書籍を愛する人間なので,本作のメッセージは理解できる。
http://moviola.jp/booksellers/
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